2024年 タイ良書賞 子どものための美しい本部門 | タイの子どもの本日記

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タイの絵本や子どもの本、タイの文化などについてぽちぽちと書いていきます。もと日本人会バンコク子ども図書館ボランティア。ご質問などはメッセージにお寄せください。

 

年に1回タイで選定されるタイ良書賞、今年2024年の結果が出ていますので、最優秀賞、3-5才部門奨励賞、6-11才部門奨励賞とご紹介してきて、最後に子どものための美しい本部門の奨励賞をご紹介します。ウインク

 

 

まずご紹介するのは、

 

『良い土の国: 知っておくべき科学の物語』

 

です。こちらは、公式動画があがっています。

 

 

お話は、木が乱伐されてなくなり、山くずれが起こりやすくなっている「破壊された土の国」に住む田ガニがそこから逃れようと、土を掘っていくと、野ウサギに出会います。

野ウサギがいるのは、「固い土の国」野焼きなどで動物のいない、何もはえていない土の国から、いっしょに土を掘り進めてその国を出ていくことにします。

それから、農薬汚染された「毒の土の国」のアリたちに出会い、いっしょに出ていくことにします。

さらに掘り進めると、「ゴミの土の国」のモグラに出会います。

みんなでいっしょに堀りすすみ、ミミズに出会います。

ミミズは言います。

「ここは良い土の国ですよ」と。

とうとうみんなは良い土の国にたどりついて喜びます。

空気も良くおいしいものも食べられ、みんなはそこに住むことにします。

 

という物語です。

 

この本を出版してるのが、またまた、

前記事6-11才 ノンフィクション部門受賞三作品すべてを出版した

 

THAI MEDIA FUND
กองทุนพํฒนาสื่อปลอดภัยและสร้างสรรค์

「安全と創造開発基金

なんです!びっくり

 

さらにその上に、

โครงการ นิทานวิทยาศาสตร์น่ารู้ (クロンガーン ニターン・ウィッタヤサート・ナー・ルー)

สู่หัวใจรักษ์สิ่งแวดบล้อม   (スー・フアジャイ・ラック・シンウェートローム)

「環境を守る心を作る知っておくべき科学の物語プロジェクト」

 

という文もついています。

 

(カタカナで「ラック」と書いた部分は愛するのラックรักではなく、守るなどという意味の「รักษ์」です電球

 

二作目は、

 

『ともだちをさそって動物の家を見に行こう』です。

 

 

これについては、子どもの本のレビューをされている方の動画で紹介されています。

出版社の公式サイトではないのですが、すでにたくさんの動画を紹介されているので、だいじょうぶかなと思ってあげます。

問題があったら、教えてくださいね。

 

 

 

おばあちゃんの家に行ったこどもたちは、おばあちゃんの家のまわりでたくさんの動物や植物に出会ったり、自然のもので遊んだりするものを、図鑑ふうに紹介していますが、とてもきれいな絵です。

そして、最後のページが大きく開くしかけになっていて、全体にとても美しい魅力的な絵本です。ルンルン

 

もう1作は、

 

 

 

『うれしいな タイのくだものはほんとうにおいしい』

 

です。

この本は、3-5才部門奨励賞も受賞していて、W受賞となりましたが、残念なことに内容などはネットではまだ見つかっていません。

 

ということで、2024年の良書賞で子どもの本の部門の受賞作品をご紹介しました。

 

全体を通して、おもしろい創作物語よりも、環境を守るための科学絵本でほぼ占められているのが今年の傾向のようです。

これもたいせつなことですが、一方で、独自の物語を創作する、ということは一般的にみてもむずかしいものだなあということをも感じています。おねがい

 

 

 

2024年の子どもの本最優秀作品はこちら

 

2024年の子どもの本3-5才奨励賞はこちら

 

2024年の子どもの本6-11才部門はこちら

 

これまでの受賞作品については、カテゴリー「タイ良書賞」をごらんになってくださいね。