ゴールデンウィークはどこも混んでいる・・・とはいえ、家にひきこもっているのもつまらない。
ということで、夫とどこか近郊でそれほど混んでいなさそうな穴場スポットに行くことにしました
そこでひらめいたのが、バンコク子ども図書館帰国者仲間で出している会報で、仲間が訪問したことを書いてくれていた、
北区中央図書館 (公式サイトはこちら)
です。友人の紹介によると、この図書館は、「読書に浸るアートな図書館」の第4位(「NIKKEI プラス1 2022年9月24日)だそうですし、自分でも調べてみると、「日本の最も美しい図書館」関東甲信越エリアにも選ばれています(こちら)。
近くには浜田山公園もあり、大河ドラマ『青天を衝け』をかかさず観ていたので、渋沢栄一邸あとに建った資料館も行けそうです。
ということで、王子駅北口から、私たちが利用したのは、徒歩3分ほどの北とぴあ前から20分間隔で出ているコミュニティバス(100円)です。「中央図書館前」はそこから乗って4番目の停車場でした。
降りるとすぐにありましたー、レンガ造りの建物が!緑の広い公園の向こうに。
こちらは、もとは東京砲兵工廠銃包製造所の倉庫として利用されていたレンガ造りの建物を生かして、近代建築と合体させています。
レンガ部分は館内にも残され、天井が高くて採光もよく、明るくて広い図書館です。
1階が一般書や貴重資料、2階が「子ども図書館」です。
その美しい館内は、撮影することができませんでしたが、建築を担当された「佐藤総合計画」さんのサイトに、館内外の写真がたっぷり載っていますので、ぜひごらんくださいね(こちらです)
来館者の読書用のデスクも、スタイリッシュでひとあじ違います。
そして1階には、日本を深く愛されて、たくさんの日本研究の著述をされ、晩年は日本に永住の決意もされた、ドナルド・キーンさんのコレクションコーナーが!
中央図書館のキーンさんのページはこちらで、写真や詳しい所蔵図書リストがあります。
こちらがほんとうに充実していて、キーンさんが生前に、気に入られていた「赤レンガ図書館」に寄贈されたご自分の蔵書600冊が開架で置かれています。ほかにも、キーンさんの直筆日本語原稿や、川端康成さんからキーンさんに自著を献呈されたときの肉筆献辞などなど。
キーンさんの蔵書は、夫も「日本人でもこんなに読めない!」と驚く、日本語の研究書が書架にぎっしりつまっています。
(でも私は、研究者ならこんなものでしょう~と思っていましたが、日本語で、これだけ読みこなせるのがやっぱりすごすぎます。タイ語の研究書をこれだけ読みなさいと言われたら、300年くらいかかりそう)
その図書は見ることができて、キーンさんの英語のかきこみがぎっしり入っています。
つまり、こちらに来館したら、キーンさんの研究ができるわけですね
無料でいただけるリーフレットには写真がいっぱい。しかも、キーンさんの著書の表紙をデザインしたしおりまで無料でいただけてしまいます。
私はしおりコレクターなのでほくほく
たっぷりと館内を楽しんだあと、コミュニティバスの乗り場に戻ります。
このコミュニティバスは巡回式で、もとにもどらず一方通行だそうですが、そのまま乗って、4つ先の停留所が浜田山公園です。
浜田山公園は桜で有名ですが、今は緑たけなわの公園でたくさんのファミリーが思いっきり遊んでいます。
おおお・・・ここに渋沢栄一(吉沢亮)さんの邸宅やお庭が・・・そして徳川慶喜さまが(草彅剛)さんがいらしたのね・・・
渋沢栄一資料館を訪ねて、『青天を衝け』のあらすじを思い出しながら、実際の写真や書籍などを見て回ります。
(資料館にはインドのノーベル文学賞受賞詩人タゴールが栄一さんを訪問した珍しい映像も)
同じ入館券で、洋風茶屋の「晩香廬」や「青淵文庫(せいえんぶんこ)」も見ることができます。
「晩香廬」、こちらに渋沢さんを中心にぎっしりと座ってお茶を楽しむ写真が資料館にありました。
そして、こちらでいただくリーフレットもまたまた、写真まんさいだし、入館券が私と夫と違う写真。
若き日の栄一と銀行創設時の働きざかりの栄一です。
私は入館券もしおりにしているので、またまたほくほく
北区、ふとっぱらか!
そして、渋沢資料館のとなりにある浜田山資料館の3階の喫茶室で、おはぎと迷った結果、さくらモンブランをいただきました。
浜田山は、実は王子駅南口直結なので、緑の公園を抜けて歩くと、すぐ駅に出ます。
あまり混雑もしていなくて、ゴールデンウィークの遠出には、ぴったりのコースでした。
みなさまも機会がありましたら、ぜひ~。