タイのぬり絵の特徴としては、ぬり絵も知育絵本の一つとして、古典文学がぬり絵になっているということがあります。
これは、タイの文化に大きく影響を与えている古典文学『ラーマキエン』のぬり絵です。
『ラーマキエン』は、インドの古典『ラーマーヤナ』が渡ってきて、タイ化したものです。
この場面は、白い魔法ザルのハヌマーンが、体を巨大にして、主人公ラーマ王子の軍勢を口の中に入れて守ろうとしているところで、『ラーマキエン』の中でも有名な場面の一つです。
この場面は、タイのラーマキエン絵本シリーズの1冊『マイヤラープ 軍勢を眠らせる』では、こんなふうに描かれていますよ
この絵を描いたウィーラユット・ラートスッウィチャイさんは、野間絵本原画コンクールで入賞した経験もあり、この『マイヤラープ 軍勢を眠らせる』はIBBYオナーリストにタイからあげられもしました。
この絵本についてくわしいことはまた別の機会に書きますね・・・
このぬり絵の中はこんなふうですが、
中にはやはりシールがあります!
もう一つタイの古典文学『プラアパイマニー』のほうも、ぬり絵になっていました。
中は、
この絵の下の黄色いページ。これは、シールのページの裏です。
この絵は、『プラアパイマニー』の中でも子ども向けの部分『スサーコーン』です。
龍と馬のあいだに生まれた龍馬ニンマンゴーンに乗っている、これも有名なシーンです。
『スサーコーン』については、以前ブログにしていますので、合わせてごらんになってくださいね。
こちらです。「タイの古典『スサコーン』」
(このときは、おはなしきゃらばんさんの絵本に合わせて『スサコーン』と記述していますが、原語の発音に近づけると『スサーコーン』かなと思います)
そしてシールは・・・
かわいいですね!
タイに行ったときのおみやげに、こういうものもいいかもしれませんね