タイのぬり絵のお話その2 古典文学もぬり絵に | タイの子どもの本日記

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タイの絵本や子どもの本、タイの文化などについてぽちぽちと書いていきます。もと日本人会バンコク子ども図書館ボランティア。ご質問などはメッセージにお寄せください。

タイのぬり絵の特徴としては、ぬり絵も知育絵本の一つとして、古典文学がぬり絵になっているということがあります

 

これは、タイの文化に大きく影響を与えている古典文学『ラーマキエン』のぬり絵です。

『ラーマキエン』は、インドの古典『ラーマーヤナ』が渡ってきて、タイ化したものです。

 

この場面は、白い魔法ザルのハヌマーンが、体を巨大にして、主人公ラーマ王子の軍勢を口の中に入れて守ろうとしているところで、『ラーマキエン』の中でも有名な場面の一つです。

 

この場面は、タイのラーマキエン絵本シリーズの1冊『マイヤラープ 軍勢を眠らせる』では、こんなふうに描かれていますよ猿

 

 

この絵を描いたウィーラユット・ラートスッウィチャイさんは、野間絵本原画コンクールで入賞した経験もあり、この『マイヤラープ 軍勢を眠らせる』はIBBYオナーリストにタイからあげられもしました。

この絵本についてくわしいことはまた別の機会に書きますね・・・ニコニコ

 

このぬり絵の中はこんなふうですが、

 

中にはやはりシールがあります!

 

 

もう一つタイの古典文学『プラアパイマニー』のほうも、ぬり絵になっていました。

 

 

中は、

 

この絵の下の黄色いページ。これは、シールのページの裏です。

この絵は、『プラアパイマニー』の中でも子ども向けの部分『スサーコーン』です。

龍と馬のあいだに生まれた龍馬ニンマンゴーンに乗っている、これも有名なシーンです。

 

『スサーコーン』については、以前ブログにしていますので、合わせてごらんになってくださいね。

 

こちらです。「タイの古典『スサコーン』」

(このときは、おはなしきゃらばんさんの絵本に合わせて『スサコーン』と記述していますが、原語の発音に近づけると『スサーコーン』かなと思います)

 

そしてシールは・・・

 

かわいいですね!

タイに行ったときのおみやげに、こういうものもいいかもしれませんねウインク