気が付けば最終電車に乗り遅れてた(孤独のグルメ編) | 朝鮮学校を卒業したオレが今思うこと

朝鮮学校を卒業したオレが今思うこと

朝鮮学校卒業 既婚
得意分野:ジムトレ、数学、妄想小説、婚活経験談(シモ含む)
座右の銘:来るものは拒むかもしんないけど去る者は追わず

 

オレの名前はキム・ソンウォン

昔、朝鮮学校を卒業したんだ

 

年の瀬近づいてくると

なんだかしんみりしちゃうのよ

昔の朝鮮学校を思い出しちゃってさ

 

 

オレ朝鮮高校時代、結構モテたんだ

野球部でキャプテンやってた

身体デカかったから学校で目立つんだよ


女子からバレンタインチョコたくさんもらった
オレはホワイトデーにお返ししない

女子たちオレにベタボレ

ぞっこんってヤツ

あ、死語か




トンチャンセン(同級生)にシン・ソンチョルってのがいた
髪型ヘンだったし服装もイマイチ
オレなんかよりよっぽどブサイク

 

でもなぜかモテたんだよ

モテモテだった

頭もよかったし

よく数学を教えてもらったな

 


今ごろどうしてるかな

気になるんだよ
まあ朝高卒業して数十年経ったから
さすがのソンチョルもいいオジサンか




オレ?
ずっと独身

離婚経験もなし
朝高時代あんだけモテたのに

いまじゃサッパリ

バッキバキの風俗王


仕事は
地元でドカタやってる
穴掘ったり、足場組んだり

肉体労働だよ

ドカタってのは

若いころは体も動くし金周りもいいけど

50過ぎた今はしんどいよね

朝5時起きはツラすぎる

日当1万2千円

安いだろ

 

 

オレ最近は同じ職場の若い連中からイビられてる

重いものも持てなくなったし

物忘れ激しくなった

こないだ翌日のレッカー手配すんの忘れちゃって

ドカタ全員で足場材を手運びだよ

24階建てのビル屋上まで

死ぬかと思った

それからは完全に老害扱いされてる

 

 

 

でもオレも

朝鮮高校時代に後輩イジめてた

カラダのデカさをいいことに

学校の廊下で後輩蹴とばしたり

電車の中で土下座させたり

パンやコーヒー買いに行かせたり

金巻き上げたり

まあ、しょうもない事いろいろやった

それが今、自分に返ってきたんだな

 

 

でもしかたない

オレ朝鮮高校時代、全然勉強しなかったし

頭悪かった

将来のことなんか考えてなかった

野球ばっかりやって

後輩イジメて

授業中居眠りばかり

脳みそ筋肉バカだったよ

 

 

朝高卒業して就職なんて出来なかった

というか、日本社会で就職の方法が分からなかった

海に放り出されたカエル

オレは手っ取り早く金を稼ぐため

建設現場で足場鳶になったんだ

 

 

当時、朝鮮高校卒業したら

みんな「朝鮮人社会枠」に頼ってた

 

 

朝鮮大学校に進学するか

総連で活動員になるか

朝銀、朝鮮商工会の組織で働くか

同胞のパチンコ店か

同胞企業のジュース自販機の営業したりとか

あとはヤクザか闇金

トンチャンセンは、ロクでなしばかり

 

 

 

その点ソンチョルは賢かった

アイツ朝高時代から日本の大学目指してた

朝高の授業後、毎日夜間高校に通って

日本の高卒資格を取得して

現役で日本の大学進学

今では一級建築士らしい

すげえよな、ソンチョル



 

 

あ、そうそう

オレ孤独のグルメが好きなんだよ

年の瀬に毎年スペシャル番組やるんだよね

あのドラマ知ってる?

井之頭五郎が

一人で黙々と料理食べるだけのドラマ

 



 

オレも五郎さんと同じ独身だからさ

テレビ画面の一人メシ姿に癒しを感じるわけ

冬の寒い季節に五郎さんの食いっぷり見ると

なんだか救われるんだ

五郎さんはオレみたいに風俗バカじゃないけどさ

 

 

年の瀬になるといつも思うんだよ
ああ、オレもちゃんと勉強しとけばよかった

そうすればこんな寒い思いしなくて済んだ

心も体も寒いったらありゃしない

財布の中も寒い

 

 

でも
気が付いたらもう手遅れ
何もかも私の手からこぼれ落ちた
残ったのは肉体労働でボロボロになったカラダだけ

明日も若い連中からイビられる



オレ独身なんだけど

女がニガテなんだ

なんていうか、心を見透かされてそうで

いつも自宅でオナニーばっかりしてる

こんな自堕落な自分の生活がバレてそうで

怖い

 

 

でも見透かされるってのはただの幻想で

頭も悪く、金もなく、人格も最底辺の自分

そんなのがオンナに受け入れられるわけない

【自分ごときではあんな高嶺の花には手が届かないだろう】という

ある意味「アキラメから生じる怒り」にも似た感情みたいな

社会的弱者が結婚なんてムリだろって

 

 

 

そんなことをリアルでは言えないから

ネットに書きこんでみたんだ

そしたら、返信がきたよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それはルサンチマン」

 

 

 

 

 

 

 

調べたら

【弱者が敵わない強者に対して抱く、憤り・怨恨・憎悪・非難・嫉妬といった性質】

・・・だとさ

 

その通りだよ

自信のなさが、今の独身生活につながってる

 

 

鈍器で頭を殴られたような衝撃

そうさ、その通りだよ

気が付いたらもう手遅れだった

 


 

 

オレは

このまま一人で生きていくんだろうか

楽しさや悲しさを特定の誰かと分かち合えず

自分の子供が成長するのも知らず

このまま老人になり

やがて死んでいくんだろうか

 

 

私が喜ぶ瞬間や悲しむ瞬間

誰も私に関心を寄せず

オレが死んだら

全て無かったことになるんだろうか

 

 

見ていてほしい

一瞬でもいいから

オレを見てほしい

言葉をかけてほしい

たったそれだけでいい

 

 

その瞬間に比べれば

孤独のグルメなんか

全然大事なものではないんじゃないって

やっと目が覚めた気がする

 

 

 


結局

オトコ一人で生きてこうとするなんてムリがある

もちろん世の中の独身者全員が

望んでシングルになった訳じゃないだろうけど

やむを得ない事情もあるだろうさ

 

 

でもオレみたいに

勉強もせず自堕落な生活を送り

毎日酒、タバコ、オナニー三昧で

自信のなさが招いた独身生活

もったいない

オレの人生

過ぎた時間

 

 

もったいなさすぎる!
 

 

 

きっと誰かがそばにいたほうがいい

相手がオトコでもオンナでも

別に心から大好きな相手でなくてもいい

ブサイクでもお金を持ってなくてもいい

 

 

大事なのは

心から寄り添える存在が近くにいること

所詮オトコは弱い生き物なんだ

 


もっと早く気付いて

ちゃんと本気で勉強しておけばよかった

朝鮮高校時代、後輩をイジめて楽しんでるオレ

バカだった

毎日ドカタで疲れ果て

スズメの涙の日銭を稼いで

自宅でエロビデオ見てオナニーする日々

 

 

その結果がコレ

この有様

最終電車に乗り遅れちまった

 

 

 

素直に人生と向き合ってれば

誰かと一緒に暮らす人生だったのかも

シン・ソンチョル どうしてるかな

 

 

 

 

 

あ、なんかごめんな

ダラダラと長話しちゃって

こんな話

いま婚活パーティーでする話じゃねえよね

まあ、大丈夫さ

アンタなら今日カップリングするはずさ

 

 

最後に一つだけ

誰かと一緒になるために大事なのは

好きな人を探すことじゃない

 

 

 

好きになってくれる人を探すこと

 

 

 

好きになってくれる人なら

一緒になるのはカンタンだろ

自分がその人を好きになればいいんだし

後だしジャンケンでいいじゃない

アンタも最終電車に乗り遅れないようにな

 

 

 

 

 

シン・ソンチョル

どうしてるかな

 

 

 

 

---------------------------------------

 

 

 

 

コチラもどうぞ

 

 

 

 

 

↓クリックしてもらえると

嬉しいです

 

 

にほんブログ村 サラリーマン日記ブログへ