こんちは
シン・ソンチョルです
元在日朝鮮人です
今は日本に帰化したので日本人です
こないだ衝撃のネットニュースが飛びこんできた
ヤマハ(YAMAHA)がゴルフ業界から撤退
「海外勢との競争激化や原材料費高騰による赤字転落、市場縮小が主な要因」
ヤマハといえば楽器とかバイクのイメージが強いが
実は45年前からゴルフクラブも作ってた
ヤマハは元々楽器メーカーなので金属加工が得意だ
その技術を生かして日本初のカーボンドライバー作ったのがYAMAHAだ
■YAMAHAアイアンとの出会い
初めてのアイアンはヤマハEOS(イオス)
アボジからもらったアイアン
当時新品で20万円したらしい
カーボンシャフトでとても軽い
オレはこのアイアンを14年使った
100切ったしそろそろアイアン変えるか
惜しい気もするがずっと中古なのもなんだし
オレはヤマハEOSをヤフオク1万円で売り
ミズノMP54を新品15万で買った
それから13年くらいMP54を使ってる
ヤマハ撤退ニュースで最初に思い出したのがそんなEOSの件であった
懐かしくなり買いなおすことにした
もちろん新品などは残ってないので中古で
いろいろネット調べたが売ってないので
行きつけのショップ店長に頼み仕入れてもらった
フレックスR
3~9I、PW、SW合計9本
1万5千円
YAMAHA アイアン EOS(R22)
こないだEOSで打ちっぱなしに行った
久々にEOSを打ってみる
いいアイアンだと思う
軽いしスイングしやすい
距離は出ないが曲がらない
昔のアイアンなのにインパクト音も良き
でもこのアイアンの難点は軽いことである
軽いのが利点とも言えるが
軽いとヘッドに遠心力を伝えるのが難しい
軽いとシャフトごと振り回したくなる
手打ちでアーリーリリースになる
ヘッドスピード落ちて球が飛ばない
そう考えるとEOSは初心者用ではないと思う
ある程度重量のあるスチールアイアンでフォームを作った人が使うアイアンなのだろう
これはカーボンアイアン全般に言えるのかも
だからといって初心者のころEOS使ったことは全く後悔してない
初心者の時はゴルフ知識が皆無だったし
むしろEOSと一緒にゴルフできてとても楽しかった
ヤマハEOSはそんな思い出のあるクラブである
買いなおして改めて気づきを与えてくれたEOSには感謝してる
■アコーディオンとの出会い
YAMAHAの思い出は他にも
オレは朝鮮初級学校(小学校)4年生の時アコーディオンをやってた
正確に言うと「やらされていた」
ある日の晩
オレの自宅に学内1つ下の生徒が突然やってきた
「ソンチョルさん、明日からアコーディオン担当です ジャンヨンからそう伝えてほしいと」
こんな夜にわざわざオレの家まで訪ねてきてそんな事を言いだす
さっぱり了見が分からないまま生徒は去っていった
ジャンヨンとは朝鮮学校楽器部の顧問である
腕力で生徒を押さえつけるスタイル
昭和時代のスパルタ教師
(後に小学校内で盗撮セクハラ事件を起こし学校を追われた)
それにしてもなぜオレが楽器部に
しかもアコーディオン
よくわからん
翌日の放課後、部室に行くとジャンヨンがいた
「ソンチョル、今日からアコーディオンやれ」
特に説明なくYAMAHAアコを渡された
ソンチョルが当時使ってたアコと似た画像をネットで拾ってきました
鍵盤数26キー
ベースボダン(左手ボタン)はなし
シンプルで小ぶりなアコである
アコーディオンなんかやったことないし興味ない
しかし朝鮮学校で生徒が異論をはさむ余地はない
反論した瞬間、即シバかれる
有無を言わさずその日からアコ練習が始まった
アコーディオンはとにかく重かった
いくら小ぶりなアコでも小学生にはかなり負担
肩にベルトが食い込んでクッソ痛い
毎日練習させられ
ジャンヨンに怒鳴られシバかれながら
1年経った頃にはある程度弾けるようになった
我ながら頑張ったと思う
そんなある日
北朝鮮の平壌(ピョンヤン)から平壌学生少年芸術団が来日した
昔の在日朝鮮人なら知ってるはず
踊り、歌、楽器の超天才少年少女を集めたエリート芸術団である
今も存在するかどうかは知らん
平壌学生少年芸術団
北朝鮮の各地から天才と呼ばれる子供をピョンヤンに集め英才教育をする
その子供たちからさらに厳しいスパルタ指導で生き残った者を選び抜き
天才中の天才のみを平壌学生少年芸術団として舞台に立たせるのだ
その平壌芸術団が来日するということで
当時全国の朝鮮学校の生徒、総連幹部、イルクンたちが動員され各地の公演会場に足を運んだ
もちろんオレも見に行った
演目の中に「アコーディオン独奏」があった
同じ楽器を扱うオレとしては非常に興味がある
いったいどんな演奏をするだろうか
アコーディオンの独奏が始まる
登場したのは明らかにオレより年下の少年
小学校3年生くらい?
身体はとても小さい
鍵盤、ベースボタンがフルスペックのアコーディオンを抱えて登場
少年が登場した瞬間、どよめく会場
オイオイあんなの弾けるのかよw
会場が心配する中アコ演奏が始まった
それがとんでもなくすごかった
指の動きが見えないほどのスピードと超絶技巧
蛇腹と身体全体を使ってリズムを取る
音楽に合わせて笑顔やシリアスを織り交ぜる
時には目をつむりうっとりとしたバラード
見事な演奏である
すげえ
本当に子供かよ
演奏が終わると会場は万雷の拍手
そこからアンコール2回やった
さすが平壌芸術団 天才中の天才
ただの天才というだけでなく
とんでもなくキビシイ練習をしてるのだろう
中国のスーパー芸術集団「中国雑技団」の練習風景をテレビで見たことがある
子供への指導が凄まじかった
殴りまくり罵倒しまくり
引きずりまくり押さえつけまくり
泣こうがわめこうができるまで徹底的にやらされる
マジ恐怖でトラウマにならないか心配になるほど
中国でコレ
北朝鮮はさらに激しいであろう事は容易に想像できる
恐怖どころか「死」を覚悟させる練習だろう
なにせ平壌芸術団は当時の北朝鮮首領金日成(キムイルソン)の前で公演することもあるのだ
金日成の前で失敗などありえない
失敗した瞬間
粛清
子供だけでなく指導者も粛清
まさに命がけ
オレが見た少年のアコーディオンは命を張った演奏なのだろう
■エレ子との出会い
それから数十年、再びYAMAHAと出会いがあった
合コンで出会った29歳女子
美人で清楚で色白
YAMAHA音楽教室でエレクトーン先生やってる
「エレ子」だ
久々にYAMAHAとの出会いが訪れた
これは吉兆
かつてYAMAHAアイアンと14年過ごし
YAMAHAアコを弾き慣らしてきたオレ
YAMAHA先生もGETするぜ
合コン始まりオレはエレ子の隣に座る
なんかエエ匂いがする
いままでYAMAHAってアイアンの鉄臭さとか
バイクエンジン臭さのイメージしかなかったが
ほほう
YAMAHAはシャンプーの香りもするんですね
匂いばかり嗅いでると怪しまれるので
エレ子に話しかけてみる
しかしなんとなく反応が薄い
会話が続かない
オレに興味が無いのだろうか
しばらく離れてエレ子を観察していると
ヒザに置いた両手の指がチョロチョロ動いてる
あれはまさか・・・
エアエレクトーン??
ああそうか
ソロバン上級者が暗算で指チョロチョロするやつだ
あれとおんなじ
つまりエレ子はエレクトーン上級者だから
つい無意識に指チョロするんだ
結局1次会ではエレ子と盛り上がらなかった
2次会カラオケに行ったがエレ子は歌わず
人の歌に合わせエアエレクトーンをチョロってる
最後にみんなで連絡先交換をした
翌日エレ子にメールしてみたが返事はなかった
・・・
エレ子に罪はない
合コン中にうまくリードできなかったオレが悪い
会話を盛り上げられなかったオレが悪い
エレ子は合コンがつまらなくて
エアエレクトーンせざるを得なかった
そう考えると完全にオレが悪い
それからエレ子のことはすっかり忘れてたが
このブログを書くにあたり超ひさびさに思い出した
エレ子どうしてんだろ
というわけでオレとYAMAHAの間にはいろんな縁があったわけだが
オレが言いたいことは1つだけ
子供にはエレクトーンではなく
アコーディオンを習わせよう
(おしまい)












