「竜使いの孫娘」第二部
第四話「群雄割拠」
マチルダ一行を見失い一度帰還したナポリ隊により
報告を受けたロイヤルナイト騎士団は
対ドラゴンナイト部隊の編成を急ぐ！
「ナポリ、よくぞ知らせてくれた！」
「ハッ！」
「よもやですね父さん！
あのドラゴンマスターそして
ドラゴンナイト首領が生きていたなんて！
はい僕イケメン！！」
「奴らが協力を頼むなら
エルクウッドの残党しかおらんだろう。
かつても手を組んで我々に牙をむいたのがヤツらだ…
平和を乱す芽はつまねばならん！！」
「ハッ！！」
「陛下！！
遠方からの使いが参上しました！」
「使いだと？ まさか…
そなたは我らが友好国、キングレオ軍の…！！」
「申し上げます！！
我がナイトキングダムの宿敵
セドリック・ブル率いるブル軍団が
このロイヤルキング領に潜伏しております！」
「なんと！？」
「まさかドラゴンマスター率いる
連合軍に合流するつもりか！？」
「恐らく…ブル軍団は生き延びていた「魔女ヒルダ」と
手を組み脱出しており非常に危険です！」
「魔女ヒルダまでも…ぬうぅ
これは最大の波乱の予感じゃ…」
そう、かつての「コウモリ男爵戦役」を生き延びていた
魔女ヒルダは「ブル軍団」そして「鉄の竜」に
乗る未来の魔法使いと手を組み
ロイヤルキング打倒を狙っていたのだ！！
その頃キナ臭さＭＡＸのエルクウッドの里…
「邪魔ぁするぜぇ！！」
「久しぶりさぁねぇエルクウッドの皆さぁん！」
「なんだキサマら暗黒臭のする顔しおって！！」
「そう構えなさんなオレたちは味方さ…」
「キングレオ領を荒らしまわるブル軍団といえば
少しは名が通ってると思うけどなぁ？」
「知らん」
「オレも」
「ひどい」
「あーしらは手を組んだのさ！
にっくきロイヤルキングを倒すためにねぇ！」
「なるほど、敵の敵は味方か…
…どうするエルクウッドの方？」
「あの魔女には前に仲間が洗脳されたりしたからなぁ…
二つ返事ではいそうですかとは言えないね」
「ダメ！！そんな見るからに
邪悪なヤツらと手を組むなんて！」
「そうよ…そいつらと手を組むなら
勇者の務めとして見過ごせないんだから！」
「あらあら、悪魔騎士を斃したエリスちゃんと
スネイクを斃したマチルダちゃんじゃないのさ！
なぁにこのひどいめぐり合わせ」
「いきなり分断の気配とは先が思いやられるのう…」
「まぁまぁ仲良くしようぜ大人になってな！
…オレ仲裁とかするキャラじゃねぇぞ本来！？」
「ゼハーッハッハッハ！！
役者が揃ったってとこだなぁ！！」
「こ、この声は！？」
「誰！？」
「いよいよ主宰の登場だわねぇ！！」
「あ、あれが黒い鉄の竜！？」
「クレイジーゴーストトレインよ！！
そしてオレ様が今回の黒幕！！
タイムツイスター★ワイルドゴメス様だぁ！！」
あからさまな世界観★破壊をして乱入してきたのは
今回の黒幕ワイルドゴメスくん！？
結成前に空中分解寸前の「反ロイヤルキング同盟」
この先どうなっちゃうのやら！？
つづく！！
オマケの新キャラ紹介のコーナー！！
公式のあのキャラと同一人物。
激戦区のロイヤルナイト領をとりしきる絶対君主。
特に悪事も働いてるわけでもないのに
次から次へと敵対勢力がわいてくる苦労人。
ロイヤルキングの息子の王子さまで一部領地を任されている身。
凛々しく振舞ってるが彼が任された領地で
エルクウッド残党などが活躍してるので割と無能。
ロイヤルナイト騎士団長。
立場の割に装備が微妙にショボいと当時から評判。
キングレオ軍の聖騎士。
騎士団長リチャードとともに切磋琢磨している。
ブル軍団がロイヤルキング領に向かったと知り
キングレオからの使いとして参上する。
熟女専。
