「あーマジかー‼︎」
「卵焼きが崩れてる‼︎」
「あの満員電車じゃ仕方ないかー😮💨」
「何ぶつぶつ言っているの?」
「私のちよー美味しい卵焼きが崩れてて
悲しんでいるの」
「卵焼きの事なんだけど外はしっとり中はちょっと
トロってしていて、店出したら繁盛する
言われている。
俺のシリーズなく私の卵焼き‼︎」
「あっ、自分でハードル上げちゃった(笑)
まぁまぁでしょ」
「まぁ、ちょっと食べて!口開いて‼︎」
戸惑っているのか口と顔が歪んでいる
貴史(笑)
「早く!あーん(笑)」
「どうー‼︎美味しいでしょう♪」
「まぁまぁー」
「死んでしまえーw」
「くー!やだやだねー美味しいくせにお顔が
ずげー美味しいって言っていますよ。」
「あっ!」
「なになに?」
「この陶器に置いて大根おろしを添えたら
良くない‼︎」
と言って貴史は食器棚を開けて風情がある
長方形の陶器を出して大根おろし置いた。
「何気にこの陶器のプレートオシャレだね、
使い勝手も良さそう」
「おーいいね!」
「いいね、大葉があったらもっと美味しそう‼︎」
「うん、いいと思う。うんうん」
貴史はやけに機嫌が良いし饒舌です。
あれっ?
どうしたの〜貴史くん🙄?
「貴史、奥さんと料理とかやっていたの?」
「全然やってない、仕事もちょーハードだし
帰りも遅かったからね。
奥さんがやってた。
今、考えると俺結構稼ぎが良かったから
横柄だったかも」
「奥さんが働きたいって言ったんだけど、
働かなくても充分暮らしていけるじゃん
って言った訳よ、その時はね。」
「そしたら急に仕事は倒産の危機になって
さー悪いけどパートでも良いから働いて
くれる? 言ったのね。そしたらさー」
「それみたかと言わんばかりに奥さんは」
「だからあの時、仕事してもいいよーって
言ってくれてたらタイミングも良かったし、
スムーズに仕事に戻れたのに」
「丁度社長に戻ってくれないか?って言われ
ていたから待遇もいいし給料面も良かった
のに」
ソファに持たれていた貴史があん座姿勢て
真面目に昔の事を思い出しながら両肘を膝
に乗せて話をしている。
「奥さんも本当に家から出たいと思っていた
んだよね。
俺ほとんど家の事は任せぱっなしだったし
コミニケーションあんま取れて無かったし
ね」
「それからは色々奥さんも言いたい事の連打
で疲れてしまったんだよね、俺も。」
「散々奥さんからのダメ出しの嵐が続いていて
ずっと夫婦仲が気まずくなってとうとう離婚
になったの。
俺なりにかなり耐えていたんだけたどね。」
「俺は別れたくなかったけどこれ以上はお互い
ダメでしょって思った」
何度もガンガン責められたら
俺のプライドもぼろぼろ。
スゲー好きだったけどね。
「そうだったんだ」
「今、奥さんはどうしているの?」
「彼氏はいるらしい、子供から聞いた」
「あー子供に奥さんの偵察やらせているんだー
やるーう(笑)」
「たまたまだよ」
「またまた(笑)」
やっと、貴史の事聞けた。
ちょっと距離縮まったかも。