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昨日いただいたご寄付を届けに猫シェルターに行ってきた。
猫さんたちがたくさんいるので、わたしにとっては天国だ。
離れ部屋に入ると、みなさんがわらわらと寄ってきてくれた。
「おばちゃーん、こんにちはー」。
ちょっと妹の猫さんに似ている。
この長毛のゴージャスな方はエレノアさん。
まばたき挨拶をしたら何度もまばたきを返してくれた。
うれしくなってお話をしていると、わたしの顔をじっと見てくる。
人懐っこいので飼い猫だったのではないかと尋ねると、きょうだいとともに保護された野良さんだそうだ。
なんと言っても圧巻の美しさなのですぐに里親さんが見つかるだろうと思ったら、なかなかうまくいかないという。
人への選り好みが強くて、嫌だと思ったら隠れてしまうのだそうだ。
何度か会っているうちに慣れてくるというが、わたしのところにはすぐ来てくれたので、お眼鏡にかなったのかもしれない。
というより、カーミングシグナルが効いたのではないかと思っている。
初対面の犬猫(その他動物も)に会ったら、とにかく控えめにすることが大切だ。
動くときはスローモーションで、大きな声を出さず、じろじろ見ずに目をそらし、まばたき挨拶をする。
声をかけるときは、ゆっくりとやさしい口調で。
間違っても急に近づいたり、手を伸ばして撫でようとしたりなどしてはいけない。
自分から積極的にアプローチするのは厳禁で、静かに座っていて相手から近づいてくるのを待つ。
これはわたしが幼いころに、マリーホール・エッツの『わたしとあそんで』という絵本で学んだことだ。
ストーリーは絵本ナビ参照 ↓
動物と接するうえで極めて重要なことなのだが、一般的にはまだよく知られていないように思う。
「わー、かわいい」とぐいぐい近づいたり、撫でようとしたりする人がけっこういる。
よその犬猫はもちろんのこと、同居犬猫にたいしてもよくない態度である。
自分が「好き」という気持ちで突き進むのではなく、相手に好かれるように、より正確には相手を怖がらせないように行動することが大切だ。
わたしたち自身も、こちらの気持ちにお構いなくぐいぐい来られたら引くだろう。
種が違う動物たちはもっとそうだと思う。
自分は好きでも相手は好きじゃないかもしれないし、好きでもその行動はやめてと思っているかもしれない。
常に控えめに、謙虚に、を心がけたい。
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