ケアンズへの道③ | ドリアン長野の読書三昧

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「豪雨ってオーストラリアに降る雨のことですよね」とは知人のT君の名言だが、ケアンズ観光と言えば熱帯雨林とキュランダ鉄道である。熱帯雨林は世界最古らしい。

調べてみたらアマゾンのジャングルより八百万年古いという。
現地のツアーは熱帯雨林を上空から眺めるスカイレールと観光列車のキュランダ鉄道がセットになっている。これに乗らないのは熱海で温泉に入らずに帰ってくるようなもんではないか。

さらにあの長寿番組「世界の車窓から」のオープニングを飾ったという。

どうせならと日本語ツアーに申し込んだ。結構な値段だが、一生に一度のこと。セに原は変えられない(私は野球は見ないがアンチ巨人)。

これを娘に言うと、ちょっとした事件が起こった。
「そのお金があったらシドニーに行けるんじゃないの」
娘はケアンズのような田舎より都会に行きたかったらしい。

「あんた、英語圏に行きたいゆうたやんか。せやから一生懸命調べてかケアンズはどう?って言ったやんか。ネットでポチるときもあんたに何度も確認したら、それでいいゆうたやろ」

妻は感情的になって、「なんでそんなこと言うん?腹立つわ」と半べそになる。

もういいわ。航空券今からキャンセルしたらいくら返ってくるか調べる!と激高。

これはキャンセル寸前まで事態が深刻化してきた。まるでキューバ危機だ。キューバの急場である。これは回避しなくてはならない。世界の平和、いやわが家の平和のために。

そこで私は一計を講じた。それは全米興行収入第一位に君臨するジェームズ・キャメロン監督「アバター」はロケ地をケアンズの熱帯雨林にしたと聞いた。もちろん世界遺産なのでCGも駆使しているだろう。

「アバター」を娘と二人で観ることにした。そうすれば大自然に感動する→熱帯雨林すごい→なにがなんでもケアンズ行く→ケアンズすごい→ママありがとう!となるはずだ。

娘と「アバター」を観た。