マサチューセッツ工科大学の数学科教授が学生たちに難問を出すが誰も答えられない。
ただ一人、大学で清掃員のバイトをしていたウィル(マット・デイモン)がいとも簡単に解いてしまう。
ウィルは孤児で、鑑別所行きを繰り返す素行の悪い青年だった。教授は彼を更生させようと心理学者のセラピーを受けさせるが彼の攻撃性に嫌気がさし、五人もの心理学者がセラピーを中断してしまう。
困惑した教授は大学の同級生だったショーン(ロビン・ウィリアムズ)に頼む。
最初のセラピーでウィルはショーンの妻を侮辱する。実は妻は二年前に病で亡くなっていた。
ショーンは「もう一度妻を侮辱したら殺すぞ」と激高する。
しかしショーンはセラピーをやめなかった。二回目のセラピーでウィルのことを「君はまだ子どもだ」と諭す。
ショーンは妻とのなりそめを話し、頑なだったウィルは心を開いていく。
ウィルには恋人がいた。彼女が医者になるためにカリフォルニアの大学に行くから一緒に行かない?と言うとウィルは怒りだし、「君を愛してない」と別れる。ウィルは養父から虐待を受けて育ち、そのトラウマで自分がいつか愛情を裏切られると極度に恐れていた。自分が傷つけられないように、関係が深くなる前にその関係を断つという自己防衛反応だった。
ショーンの父親もアルコール依存症で暴力を振るっていた。
恋人と別れたと言うウィルにショーンは言う。
「君のせいじゃない」
ウィルは「わかってるよ」と言う。
「君のせいじゃない」
「わかってる!」
ウィルはショーンをつき飛ばす。
それでもショーンはウィルを真っ直ぐに見て繰り返す。
「君のせいじゃない」
「君のせいじゃない」
10回目の「君のせいじゃない」にウィルは泣き出す。
彼が初めて全てを理解され、受け入れられたと感じた瞬間だった。
心に深い傷を持つショーンだからこそウィルを理解したのだ。
ロビン・ウィルアムズは64歳で自死する。
死後にわかったことだが、彼はレビー小体型認知症で不安と恐怖に常に悩まされていた。
世界中に笑いと感動を与えてくれたロビン・ウィルアムズ、辛くて苦しかっただろう。
彼の作品を観るたびに涙する。
