第22回深山流岩戸神楽交流大会 その1~上戸次・荻・禰疑野・朝地・橘木~ | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

「わ:我が町の 誇りをつなぐ 神楽舞」

ぶんごおおのカルタ、覚えてね♪

 

 

こんばんは!

 

昨日は、第22回深山流岩戸神楽交流大会へ♪

久々に1日中神楽三昧でした(笑)

 

深山流は、大野系岩戸神楽の3流派のひとつ(御嶽流・浅草流・深山流)。

大野系岩戸神楽は、日本神話をもとにした演劇性のある神楽です。

深山流は、豊後大野市朝地町の深山八幡社発祥。

他の2流派よりも多い36番(演目)を伝承。

変化に富んだテンポのよい調子、勇壮軽快な舞が特徴のようです。

分布は、豊後大野市朝地町、旧直入郡、旧大分郡、大分市など。

 

交流大会は、深山流神楽の継承・交流・研究のため、毎年開催。

現在、10団体で構成。

毎年当番団体を決めて開催。

今年は、大分市大南地区の伊与床神楽が担当!大分市の大南市場実行委員と連携して開催へ☆

(なお、来年は竹田市荻神楽が担当とのお話。)

 

私自身は、テンポが速く激しい舞が特徴の浅草流で慣れ親しみました(大分県内で最も多く伝播→庄内神楽も浅草流の系譜のようです)。

あいにく、これまで深山流神楽との交流は少なかったのが現状です…。

ただ、青年団や過去に勤めていた職場のメンバーが深山流神楽に携わっている縁もあり、深山流神楽大会にお邪魔いたしましたm(__)m

深山流神楽にどっと浸かった1日でした(笑)

 

交流大会の模様をブログ&ダイジェスト動画にてご紹介いたしますm(__)m

※ボリューム満点のため、2記事に分けてのご紹介ですm(__)m

 

<演目表>

▽今回紹介分

(1)五方礼始 (上戸次子ども神楽クラブ:大分市)
(2)天皇遣 (荻神社俚楽:竹田市)
(3)神逐 (禰疑野神社神楽社:竹田市)
(4)降臨 (深山流朝地神楽保存会:朝地町)
(5)平国 (橘木神社俚楽:荻町)
(6)太平楽 (上戸次子ども神楽クラブ:大分市)

 

▽次回紹介分

(12)大神 (伊与床五柱神社神楽社:大分市)

 

YouTube今大会のダイジェスト動画一覧集→http://bit.ly/37FT3fI

 

 

(1)五方礼始 (上戸次子ども神楽クラブ:大分市)

〇「上戸次(かみへつぎ)子ども神楽クラブ」
上戸次小学校は、児童数50名足らずの小規模校。
地元:伊与床(いよとこ)地区に伝わる深山流伊与床五柱神社神楽社の指導を受け、平成11年に発足。
地元神社への奉納神楽のほか各種イベントでも活躍、
深山流独特の変化に富んだ調子のよい勇壮な舞に、地元を始めファンも多い。

◇「五方禮始(ごほうれいし)」
神楽やお祭りを始めるにあたり、東西南北中央を清める演目。
相撲における土俵入りです。
YouTube動画→https://youtu.be/QilHTlFXdeU

 

交流大会の最初を飾る大事な演目。

難しい舞のようですが、息がぴったり!

大人顔負けで素晴らしい舞&お囃子でした☆

 

 

(2)天皇遣 (荻神社俚楽:竹田市荻町)

〇「荻神社俚楽(おぎじんじゃりがく)」
江戸時代より、岡九座(岡藩内の9つの神楽座)の一座として、神職が神楽を舞っていたという記録が残る。
明治初期に深山流が伝わり、地域の人々が神楽座を組織し、荻神社に奉納するようになった。
昭和47年には日本神楽大会に大分県代表として出場するなど、輝かしい経歴がある。
「ゆたて」神楽は、県の無形民俗文化財に指定されている。

◇「天皇遣(てんこうけん)」
国譲りの神話に基づく演目。
出雲国を譲るため、国司であるオオクニヌシノミコトのもとへ、フツヌシノミコトとタケミカヅチノミコトを遣わし直談判。
オオクニヌシノミコトは、子のコトシロヌシノミコトと相談し、国を譲ります。
なお、道化師:チャル(チャリ、足の速い者)も登場し、会場が笑いに包まれます。
 

YouTube動画→ https://youtu.be/oxso-90Zy_E

 

派手な衣装に勇壮な舞!
チャルも愛嬌があり人気ですね~♪

 

 

(3)神逐 (禰疑野神社神楽社:竹田市)

〇「禰疑野神社神楽社(ねぎのー)」
禰疑野神社を氏神とする、竹田市菅生の今地区の住民で継承。
創始は不明だが、明治35年にはすでに神楽が舞われていたという記録が残る。
大正8年に保存会結成。
毎年9月に行われる禰疑野神社大祭での奉納をはじめ、各地域のお祭りで公演を行う。
また、菅生小学校の子ども神楽への指導を行うなど、舞の伝承に力を入れている。
Facebookページ

 

◇「神逐(かみやらい)」
海を治めるはずのスサノオノミコトは、神の務めをせず、神々の暮らす高天原(たかまがはら)で悪事ばかりを行います。
それを憂いた姉の太陽神アマテラスオオミカミは、岩戸にこもられ、世は常闇に。
これではまずいと、八百万の神々が集まり、スサノオノミコトを根の国へ追放する演目です。

 

YouTube動画→https://youtu.be/PPtlI6Z2k_Y

 

スサノオノミコトvs八百万の神々のあとぅーいバトルが見どころ!
今回も場外乱闘が…!?

 

(4)降臨 (深山流朝地神楽保存会:豊後大野市朝地町)

〇「深山流朝地神楽保存会」
昭和46年、農業後継者のメンバーを中心に、「朝地に伝わる神楽を俺たちでも継ごうや」という思いで、「深山流あさじ青年神楽座」として発足。
朝地町内の深山座・若宮座・板井迫座の先輩や古老から指導を受け、深山流発祥の地の誇りを胸に、勇壮かつ軽快な舞を伝承。
全国青年大会、九州民族芸能祭出場など多くの祭典イベントで活躍。

◇「降臨(ごうりん)」
アマテラスオオミカミから三種の神器を授かった、孫のニニギノミコト。
諸神を引き連れ、サルタヒコノオオカミの先導により、人々の暮らす葦原中津国(あしはらのなかつくに)の高千穂の峰に降り立つ演目。

YouTube動画→https://youtu.be/nho4yfeSW1c

 

大人数で、配役も多い降臨。

のびやかな舞で、息ぴったり!

 

▽なお、先月は朝地町の神社で五穀舞&柴曳を拝見m(__)m

YouTube動画→https://youtu.be/bf8vWpT4pFI

 

 

 

 

(5)平国 (橘木神社俚楽:竹田市荻町)

〇「橘木神楽」
明治28年、地域の有志が、朝地町(豊後大野市)の志加若宮社を訪ね、2年に及ぶ指導を受け、明治30年に免許皆伝により発足。
後継者不足により一時休止の時期もあったが、昭和50年に再興。
昭和58年に再び志加若宮社を訪れ、若宮座と交流会を持ち教授を受ける。
今後は舞える番組を増やし、次世代に引き継ごうと活発に活動。

◇「平国(へいこく)」
イザナギが、自分の子である火の神:カグツチノカミを斬った際、4柱の神が生まれた。
その各神々の荒魂を鎮めるため、刀で舞う演目。

YouTube動画→https://youtu.be/JFW5M9GlI2k

 


刀を回し、隊形も変えつつ、軽快な舞が印象的でした♪

 

(6)太平楽 (上戸次子ども神楽クラブ:大分市)

◇「太平楽(たいへいらく)」

天孫降臨も無事に終わり、世の中の安泰を寿ぐ演目。
幣、刀、弓矢など様々な採物を持ち、勇壮に舞います。

 

再び上戸次子ども神楽の奉納です♪

(※団体紹介&動画は、(1)で紹介済み)

こちらも大人数舞い&3種類の採物で息を合わせるのが難しいですが、これまた上手でした!

これからもぜひ神楽に勤しみ、楽しんでほしいと願っております☆

 

 

以上、前半の模様でした!

後半は次記事にてm(__)m

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