三重町市場1~3区の文化財 | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

こんにちは、広報タカッチです!

本日は、三重町市場1~3区を散策。
各地で文化財を拝見しましたので、ご紹介いたします!

市場地区には、官公署・商店街などがあり、三重町や豊後大野市の中心地となっております。
市場地区は全部で6区に分かれております。
今回は市場でも西側(清川・宇目側)の1~3区をめぐりました。
4年ほど前、2~3区をクイズ形式にてご紹介
その時と重複する箇所もあれば、新しい個所もあり。
本日巡った場所を簡単にご紹介いたします☆

まず、とある交差点にて。
交差点脇に看板あり。


市場高札場跡
高札場とは、江戸時代の掲示板。幕府・藩のお知らせなどを掲示していたそうです。
この市場地区の歴史は古い。由来は、古代律令時代、駅伝制です。
日向へ続く交通の要衝だった市場地区(豊後・日向・肥後へと道が走ります)。
近世に入り、臼杵藩城下町と竹田岡藩城下町を結ぶ重要な道路ともなりました。
それに伴い、市場や宿場が形成されました。

種田山頭火宿泊跡
 宇目~三国峠を越えた種田山頭火。
 昭和5年11月4、5日に宿泊されたのが梅木屋
 このように、当時も交通の要衝&宿場町だったことがうかがえます。

上(かみ)の地蔵さん
市場1区にあるこの地蔵が上(かみ)、6区にある地蔵が下(しも)と呼ばれます。
交通安全祈願のために建立されたそうです。

▽お地蔵さんの表情も確認すると、これまたおもしろいかも!
 各お地蔵さんに個性がございます(…むむっ、今回はピントがずれたなあ。。。(苦笑))。

さて、石仏・地蔵・銅像を発見したならば、なないろベース名物、「○○の視点で覗いてみよう」コーナー!(笑)
今回は、この上の地蔵さんが見つめている光景をご紹介!


…民家が建っておりますね!そして、しれっとタカッチが…(苦笑)

この上の地蔵さんは、三重第一小学校近くに鎮座。
▽豊後大野市内で最も児童数の多い小学校です。
 大きな三本楠木で有名です。
 この楠は、明治38年、平和祈願のため宇佐神宮から種子を分けられて植えられたものだそうです。

その三重第一小学校そばには、もう1つ文化財あり。
旧三重代官所門旧臼杵藩物産会所跡
 代官所とは、江戸時代の役所の出張所のこと。
 天保10(1839)年、臼杵藩の出張所として開設。
 年貢徴収や生活指導などが行われたそうです。
 また、物産会所(門の右側にあった)は、文久3(1863)年に臼杵藩の経済対策として開設。
 三重地域で生産される紙・たばこ・炭などの産物を集荷したそうです。

麻生家住宅(麻生醤油屋跡)
 国登録有形文化財。明治~昭和38年まで醸造業を営まれておりました。
 麻生氏の始まりは、江戸中期。初代安兵衛氏に始まります。
 西南戦争中、薩摩軍兵士が宿営されたこともあり。
 当時の主人は、敗走する兵士を三国峠まで馬にて送ったエピソードもあるそうです。

西ノ宮神社
 画像は2012年のもの。そして、下記説明も2012年のもの(笑)
 商店街にある神社ということで、商売繁盛の神だとか。
 そのため、かつては「エビス宮」と呼ばれていました。
 明治4年より、現在の神社名に。
 現在でも大祭が行われるなど、地元の方より厚く信仰されています。


▽2005年秋季大祭の模様(神楽は三重高神楽部)

若山牧水宿泊地
 種田山頭火以外にも、『海の声』『創作』などで有名な歌人:若山牧水も三重で宿泊。
 牧水は、「岩登屋(岩戸屋)」という旅館に宿泊。
 現在は、駐車場となっております。
 やはり宿場町だったのですね!

その他、本日は訪問ならずも、過去に訪問した文化財について。

市場組大庄屋2012年記事より)。
現在は多田家宅となっています。
1864年に、秋葉・鬼塚・久知良・市場・赤嶺の庄屋が集まって建てられたといいます。
半分は役所機能(公共の空間)だったそうです。
明治期には、郡役所ともなりました。

門(御用門)と屋敷は、臼杵藩専用のものです。
1840年3月16日、有名な外国人医師シーボルトの娘:いねが宿泊されたそうです。
また、この屋敷で、重光葵(外交官。戦艦ミズーリ号で太平洋戦争の降伏文書に調印)が誕生。
現在は、鉄砲火薬のお店となっているそうです。

旧長田医院
国登録有形文化財。1927年竣工の木造2階建てです。
もともと病院でした。現在は喫茶店として営業中!
豊コン(タカッチ個人のブログ記事)や個人的な用事でお世話になっております。

…と、市場1~3区(他の地区が紛れ込んでおりましたら失礼)には、多くの文化財がございます。
レトロな通りという印象もございます☆
ジオサイトのようないわゆる一大観光地めぐりもよし、このような地域の中で密かに大切にされている文化財をめぐるのも面白いです☆
文化財はまさに地域の宝・象徴ですし、それが現在も残っている=地域で大切にされている証拠ですので。
私自身、今回初めて発見した文化財(上の地蔵さん・代官所門・麻生家住宅)もあり。
豊後大野市、たくさんの道があり、そこにはそれぞれの歴史や文化財がございますね。
まだまだ知らない豊後大野があるなあ…。もっと豊後大野を歩いて、発見しよう☆

以上、市場1~3区の文化財(おそらく今回紹介分以外にもあるはずです)の簡単なご紹介でした☆
ぜひ、豊後大野各地をゆっくり散策し、たくさんの発見をしてみませんか??
それでは、よい2月となりますように☆

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