植物♪~おおいた豊後大野ジオガイド養成講座後期7(現地)~ | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

こんばんは、事務局タカッチです!

本日は2記事更新いたします!
☆【今回】ジオガイド養成講座現地1(植物)
☆【次回】団内鍋企画
※どちらもぜひご覧くださいませm(__)m
今回は、本日開催のジオガイド養成講座現地編の模様です!
ジオガイド養成講座後期編も、数か月継続。
これまで座学ばかりでしたが(実技に近いものもあり)、後期では初めての実地学習開催。

地球上には、大地(地質)があり、人間がいて…そして、植物もおります
おおいた豊後大野ジオパークでも同じ。(宇宙人が住んでいるなんてことはございません(笑))
テーマは、「植生」。
ジオ(地質)とも大きく関連があろう植物について、市内の植物博士(?)から学習!
実はこれまで植物に疎かった私  &この次に更新の団内イベント午前様による予想以上の疲れで 、正直ついていくのが難しかったですが、頑張りました!!(笑)
以下、本日の学習内容を簡単ながらご紹介いたします!

今回、現地学習したジオサイトは2つ。
原尻の滝(緒方)
普光寺磨崖仏(朝地)
いずれも何度も訪ねたことのあるジオサイト。
されど、「植生」というテーマで考察するのは今回が初!
想定のテーマ&ガイドによって、同じジオサイトでも感じることが違うはず☆

☆原尻の滝
通常、このダイナミックの滝を鑑賞される方が多いはず!
ただ、今回のテーマは植生。むしろ、この滝にまったく触れず(笑)、原尻の滝周辺の植物について学習!

[主な植物紹介]
ソメイヨシノ
桜の木ですね桜 90度の角度で枝が開くそうです。
江戸時代末期、江戸の染井という場所の植木屋さんが作り出した品種です。
エドヒガン(花をたくさんつけるヤマザクラで寿命が長い)+オオシマザクラを交配。
(※豊後大野市内のエドヒガン…朝地の神角寺にある。)
なお、寿命は30~40年ほど。
▽滝へ向かう水路沿いにあり。なお、4月になると・・・
 

ぜひ、桜のシーズンに原尻の滝へ桜

ドウダンツツジ
現在は落葉しておりますが、鮮やかな赤い花をつけます!
低木で枝打ちしても上部に生えるため、こうした公園整備などで多用されるそうです。
 
イスノキ
葉の裏に、虫こぶ(寄生虫の巣)がある特徴的な樹木です木
 
 
ケヤキ
・幹…細長い、白いコケ、皮の剥げが特徴
・葉…平行な葉脈、ギザギザ(鋸歯)、葉先が尖っているのが特徴
落葉樹のため、この季節は葉を落しております。新緑の季節が楽しみですね!

エノキ
先ほどのケヤキ・このエノキ・今回紹介しないムクノキと、葉脈が似ており、判別が難しいようです(笑)
特に、エノキ・ムクノキはそっくり!今回は、エノキ(滝そばのお手洗い場近く)をご紹介!
エノキ→実が小さい、葉脈の先が内側にくるっと巻いている
ムクノキ→実が大きい、甘い香りあり
 
蔓の見分け方
ここで、エノキに注ー目~♪
大きな蔓が巻いているのを確認できますでしょうか??
 
実は、蔓には、左巻き・右巻きがあることをご存知でしょうか?
簡単な見分け方がございます!
1)蔓の先端の向きを意識する。
2)左手親指を立てるようにしながら、蔓を握ります。
 →左手親指に蔓が沿うなら「左巻き」、そうでなければ「右巻き」です。
(わかりづらい画像ですが 、今回の場合は左手親指の向きに蔓が沿うので、「左巻き」)

シマトリネコ
水車小屋近くにあります。
トリネコは、堅いもののしなやかさがある→野球のバットに活用
 
マユミ
滝そばのお手洗い近くにある面白い木(※阪神の選手やKANの楽曲ではございません…)。
幹に注ー目~!
根元から
 
ヤブニッケイ
「ヤブ」とは亜種の意味だそうで、ニッケイの仲間のようです。
常緑樹で、一年中緑の葉をつけております
においがあるのが特徴。

葉脈は、3葉脈&縦に割れ目がポイント!
(なお、ニッケイの方が葉脈がはっきり見える&尖っている)
 
なお、常緑樹を見るときは、「冬芽」を見るのがポイントだそうです!
枝と葉の境目にある芽のことです。
なお、ヤブニッケイの場合は、冬芽2つがポイント♪
 
タチスボスミレ
滝の川上の石垣に咲くスミレ。
ガイドが示したスミレの説明ボードの左側がタチスボスミレ。
右が通常のスミレ。1年中(秋まで)種を出す→他の花粉をもらった方がよい子孫となるとか。

☆普光寺磨崖仏
通常は、このようなダイナミックな磨崖仏を拝みますよね地蔵
 
 
 
 
また、6月にはアジサイ鑑賞も有名ですよね

 
▽本日のアジサイ風景
 
この普光寺のアジサイ、1981(昭和56)年に地元の有志が植栽(ご自身の退職記念)されたのが契機。
そして、寺の檀家や自治会が立ち上がり、全盛期にはアジサイ祭りも行われたそうです。
しかし、植物は人の手が関わっているかどうかに左右されます。
時間の経過とともに、植物にとっては死活問題に至ることも。
その中最近、精気を取り戻す機運が始まっている気配もあるとか。
ジオ(地質)も然り、植物も人間との関わりで変化するものなんですね。
なお、このあたりは、アジサイ以前は稲作地帯だったそうです。
今回、普光寺アジサイの歴史を初めて学習いたしましたm(__)m

さて、アジサイ以外の植生についても学習!

アラカシ
常緑樹→冬芽を見よう!冬芽がたくさんあるのが特徴!
葉は、鋸歯(ギザギザ)が上側しかない&裏側が白っぽいのがポイント♪

タブ
冬芽は1つ、葉の基部が流れています。
 
ツクシショウジョウバカマ
九州で自生するショウジョウバカマ
色は数種類ありますが、今回は白を拝見。

モチノキ
こちらも常緑樹。トリモチにも活用されるようです。
 
マツバラシ
岩肌から生えている植物。
実は絶滅危惧種だそうです!
 
オドリコソウ
ピンク色のかわいいお花ですね
まるで腰にお花飾りをつけたような、まさに踊り子のような植物ですね!
 
…と、主な植生は以上です。
これ以上にも、たくさんの植物や知識紹介もございました。

冒頭にも申し上げましたが、「植生」はジオにも関連しますし、何より、エコパークにもつながるのではと、個人的な見解。
大地(ジオ)があって、その上にエコ(自然)があって、その上に人間が生きて・生かされている。
これまで植物についてほとんど学ばなかった私。
難しい内容も多々ございましたが、新しい視野へのきっかけにもなったことは事実。
(「常緑樹=冬芽を見よ!」など観察の基本や、純粋に植物名・種類について初めて知るものもあり。)
今回のガイドで教えていただいた内容はもちろん、頂いた資料で今後改めて自習いたしますm(__)m
(用語解説・図解コーナーは、初心者にとって大変ありがたい内容ですm(__)m)

また、今回ご教示くださった植物ガイドの方から教わった、ガイドの心得も参考になりました。
・「知識はたくさんあることに越したことはない。ジオのついでに、植物についても教えてあげてね♪」
・「ガイドも楽しまなきゃ、面白くならないよ♪」
…ありがとうございましたm(__)m


さて、ジオガイド養成講座も来週が最後。
最後は、まさにガイド実技講座!
実際にジオサイトでガイドするという本格的内容!!
これまで学んだ・練習した内容を試す回です。
…とはいえ、私は欠席。。。(東京で全国の青年団仲間と交流いたします(^_^)ゝ)
(個別で補講のお話をジオパーク事務局より頂きましたが、日程調整難航中な現状。。。)
ともあれ、これまで学んだことを復習&なないろベースの目ジオ押しツアーでの実戦練習などで、自分自身でも頭や腕を磨いておきます!
(これは、正式にガイド認定された後も大切な姿勢と考えております。)

しかしまあ、翌日にジオガイド養成講座があるのに、前の晩、なないろベースの交流会で遅くまで楽しみすぎて、翌日に多大なる疲れを残しちゃ、ダメよ~、ダメダメ!(苦笑)
(体調管理も、ガイド、ひいては社会生活上、基本的なことだと痛感。。。)
▽原尻の滝のかかしより

なお、今年は、「あったかいんだからぁ~♪」が流行っているようですね←次記事への伏線(笑)

以上、この記事では、原尻の滝&普光寺の植生、そしてジオガイド養成講座そのものの様子を
みなさまにご紹介いたしました。
豊後大野のことを知っていただければ&この記事で一緒に学習できれば幸いです☆
(私自身も、この記事を執筆しながら、復習しております。)

この記事は以上です!
このあと、もう1記事(なないろベース自主企画)についてご紹介いたします!
そちらもよろしくお願いいたしますm(__)m
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