若者リーダーフォーラム(九州)@宮崎 | いっちきち!やっちきち!豊後大野

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大分県のなないろベース(豊後大野市青年団)のブログです。活動のこと、豊後大野市のことを紹介します!

2014.10.18-19、@宮崎市

どうも、事務局です!
毎年、九州内持ち回りで開催されている「若者リーダーフォーラム」。
若者世代の政治リテラシー(読み取り能力)や投票率の向上を目的とするこの研修。
過去、なないろベースからも2回延べ3名が受講。
※参考→福岡開催(2012年12月)
(大分県連合青年団が大分県明るい選挙推進協議会に加盟している関係より。)

今年は、宮崎で開催!
なないろベースからも1名参加。
学んだことを共有する目的(特にこうした普及系の研修はアウトプットが大事)で、内容を紹介いたします☆


【目次】
[1日目]
 (1)開催地明推協あいさつ
 (2)活動・体験報告
  1)宮崎学生選挙サポーターM-lighvo
  2)練馬区選管へのインターンシップ
 (3)講演
  1)「宮崎の今 地域を考える」
  2)「地方議会ウォッチ」
 (4)ふりかえり
[番外編]
宮崎の青年団と交流
[2日目]
ワークショップ「街に郊外型大型スーパーがやってくる」


[1日目]
(1)開催地明推協あいさつ
宮崎県明推協会長より歓迎のご挨拶。
国民投票法&18歳選挙権の施行や議論が進む最近→投票啓発運動にも影響する問題。」
「これからを担う『主権者教育』が大切。」
「研修=選挙・政治にしっかり感心を持つ研修後の活動が大切!」
…と、ご挨拶くださいました☆
 


(2)活動・体験報告
学生の活動報告が2つ行われました。
発表されたみなさま、ありがとうございました☆

 1)宮崎学生選挙サポーターM-Lighvo
 宮崎県内4大学の学生による、若者の投票率向上を目指す活動団体です。
 2006年に設立。現在、25名が参加。
 「M」=Miyazaki、「Lighvo」=「Light(明るい)」+「Vote(投票)」の造語です。
 今回は活動紹介や代表の思いを語ってくださいました☆

[主な報告]
<宮崎県の投票状況>
・第23回参院選投票率→宮崎選挙区:49.82%(全国52.61%)、宮崎比例区:49.81%(全国52.61%)
・H26宮崎市→市長選:32.56%(前回48.15%)、市議補選:31.54%(前回48.07%)
→宮崎の投票率は全国を下回る&大幅↓&半分すら行かず・・・⇒この悪い状況を変えたい!!
(※この12月には県知事選も控えている宮崎。)

<選挙アンケート>
質問項目は2つ
 i)「選挙に対し、良いところ&悪いところは?」
→(良い)「政治について考える機会が出来る」、「自分たちの意見が反映される」など
  (悪い)「誰に投票すればよいのかわからない」、「少数派の意見は反映されない」、「政治家を信用できない」など
 (興味深い回答)
 ・「よいとおもったことがない
 ・「(悪いところ)マスコミに煽られすぎる」→立候補者&有権者を結ぶ存在の報道が、選挙時しかない
ii)「身の回りで選挙に行かない人はいる?なぜその方は選挙に行かないのだろう」
→「住民票が地元にあるから」、「どこを見ればよいのか分からない」、「みんなが行かない」(→他に流されずとも、自分なりの思いを持って投票に行ってほしい=主体性を持ってほしい)
 (アンケート結果より)
 ・「ある程度政治について自分なりの考えを持っている→But!“どうすればよいのか分からない”」
 →もっと政治について知ってもらう自ら政治に参加するきっかけづくりが必要!

<M-Lighvoの活動>
臨時啓発→選挙期間中、@大学構内・デパートなど
ミーティング(月1)→活動報告や今後の活動打ち合わせ
県外の研修へ参加→活動の幅を広めるため
・「わけもんの主張」(H27.1.31開催)→宮崎県内の若者が政治・選挙について意見主張
・「居酒屋トーク」→居酒屋で議員の方々と意見交換
・「出前授業」(準備中)→未来の有権者である子どもたちへ選挙の授業

<代表の考える選挙推進活動>
「政治に良いイメージを持っている人がいない」「政治=遠い存在と思う人が多い」
→選挙推進活動=政治&国民間の隙間を埋めるために大事な活動
→政治&国民のつながりをより深めるため、さらに活動を頑張りたい!



 2)練馬区選管へのインターンシップ
 次に、東京の大学生2名が、東京練馬区の選管へインターンシップ(就労体験)体験を語ってくださいました☆
 大学の授業の関係で、このインターンシップが行われたとのことです。

[主な内容]
<練馬区の概要>
・東京23区の北西、人口72万人=23区で2番目に人口が多い
・住みやすさに定評あり
・緑(自然)も多い
・アニメの街でもある

<インターンシップの内容>
大きく2つ。
 i)「広報誌『白ばら』作成」
・年二回発行、一般区民対象の選挙関係広報誌(6,300部発行→区立施設や郡市区町村選管などへ)
・今回のコンセプト「若者に手を取って、読んでもらえるような広報誌」
 →「デザインの工夫」、「ゆるキャラ活用」、「内容…素朴な疑問(表現)4コマ漫画アンケート調査)」
・作成過程…企画→アンケート→記事作成→校正→発行
▽今回学生が発行した「白ばら」。
 「若者が手に取るように」→文字を大きく&ゆるキャラに配慮
 
ii)「若者リーダーフォーラム関東甲信越静への参加」(8月23~24日)

<まとめ(感想)>
・アンケートで、意外と「選挙に行ったことがある」人が多くて驚いた(ある33名/ない19名)
・改めて選挙を知る機会となった。
・これまで投票に行かなかった→「選挙は大事」「堅苦しくない」と思うようになった
・周りの人へ働きかけたくなった→広報を配るようになった、友人と選挙の話をするようになった。



(3)講演
次に、その道のプロによる講演です。基本知識を学びます。
今回は、「宮崎の地域おこし」「地方議会」を学びました☆

 1)「宮崎の今 地域を考える」
 講師は、宮崎の地域活動を応援する、桑畑夏生氏(特定非営利活動法人宮崎文化本舗・みやざき県民協働支援センター長)。
 宮崎の現状と、その中で元気のある活動を紹介くださいました☆
 
[主な内容]
<宮崎を取り巻く環境>
・~2030年…宮崎県内6割の市町村が消滅危機!?(←若者数↓、高齢者数↑)

<宮崎で元気に頑張っている地域>
 i)「日南市酒谷
 ・1,200人ほどの集落
 ・日本の棚田百選あり
 ・草団子(道の駅)→ピーク時売り上げ:1,700万円/年!!
  →近くの作業場のできたて&無農薬&”ここにしかない”価値があるためか?
 ・キーマン(地域づくりのボス)がいる→地域は元気!
ii)「美郷町渡川
 ・150世帯300人ほどの集落→住民の1/3=0~40歳と若い!
 ・「渡川ONE」という団体が地域を盛り上げる!

<宮崎を元気にしている活動>
i)「飫肥杉世界展開プロジェクト
 ・「日南市の特産品:飫肥杉の工芸品を世界に届けたい!」という思いでスタート!
  →クラウドファンディング(ネット上で寄附を募る)で資金集め
  →(ネット配信のため)リアルで飫肥杉とふれあう機会づくりも実施(例:女子大生対象の飫肥ツアー)
  →日本(東京)でも宣伝(国内にも知ってもらいたい)→ついにニューヨークまで達成☆
ii)「みやざきPVづくりインターンシップ
 ・スマホなどで、宮崎県内の好きな場所を撮影→作品として編集
iii)「みやざきわけもんフォーラム
 ・宮崎で活躍する経営者や個人が、東京で講師
iv)「みやざき job shadowing
 ・高校生が、社長のかばん持ち体験

<地域の未来を変えていくには>
・一人ひとりの「意識改革
 →まずは地域を知ってもらう考えてもらうアクションしてもらう
 ↑知ってもらうための機会を作ることが必要!


 2)「地方議会ウォッチ」
九州産業大学の宗像優教授による、地方議会の基本レクチャーが行われました☆
[主な内容]
<地方議会の仕組み>
・議会の立ち位置、権能、定例会&臨時会、本会議&委員会、議員の資格、解散など基礎知識を学習。

<地方議会の実態>
・傍聴→傍聴することで、議会の雰囲気を感じられる
    →「休日議会」「夜間議会」など、住民が傍聴に参加しやすい日時設定している例あり。
・答弁調整→議会審議の形骸化密室議決、原稿の朗読のみなど、課題も指摘される。
・待遇→議員報酬・政務活動費・費用弁償(今回は詳しく学習せず)
議会図書室一般利用OK

議会基本条例
・一問一答、反問権(執行部:行政側からも反問OK)、議会報告会、会議の原則公開などを規定

<まとめ(主権者として)>
・投票+「議会への関心」(=地方議会ウォッチ)が大切
 →例:近隣の地方議会を視察議会間の格差(改革熱心派or非熱心型)が分かる。
・「変えられるか地方議会」←主語は私たち(住民)→私たちがいかに地方議会を変えられるのか
・「議会を知って、『やはり投票したくない』」人or「議会知らないけど、『投票したい』」人…あなたは、彼らについてどう評価する??(各自考えてみよう)


(4)ふりかえり
1日目で学んだ印象的なこと、「5年後の投票率+10%を目指す方法は?」など、お菓子をいただきながらざっくばらんに参加者とふれあいました♪
これにて、1日目は終了!


[番外編]
宮崎の青年団と交流
この夜、急遽宮崎県の青年団イベントに参加いたしました☆
(宮崎県団会長より特別にお誘いを受けました♪)
ボウリング(≠ボーリング)&飲み会(途中まで)にお邪魔いたしましたm(__)m
  
この大交流会には、宮崎県下の青年団員30名以上も参加!
(大分県団も、一時期ボウリング&飲み会交流をたくさんしていましたね。)
宮崎の青年団活動内容や勧誘、悩みなどを伺うことができました。
まず、突然お邪魔した大分のメンバーを、優しく迎えてくださった宮崎の皆様には本当に感謝ですm(__)m
「青年団」という共通の絆が、地域を越えて存在するんだなと感じました☆
全国組織ならではのよさ・素晴らしさが、青年団にはありますね!
こうして、若者がつながることを、今後も大切にいたします!
改めまして、宮崎県青年団協議会のみなさま、ありがとうございましたm(__)m



[2日目]
ワークショップ「街に郊外型大型スーパーがやってくる」
研修2日目、半日1講座のみ。
昨日の座学とは趣を変え、参加者主体のプログラムが行われました。
参加者がとある役割を担う、ロールプレイ形式のワークショップが行われました☆
とあるテーマをもとに、各自役になりきって議論を交わします。
コーディネーターは、宮崎大学大学院教育学研究科の吉村功太郎先生。

テーマは、「街に郊外型大型スーパーがやってくる」。
とある市に、大型スーパーを郊外に建てたいという話が持ち込まれます。
郊外大型スーパーで人口や雇用・経済を活性化させたい反面、中心部の衰退も近年深刻です。
さあ、この市はどのような街づくりをすすめていくべきか…。
大型スーパー出店者、中心部商店街代表、中心部住民、郊外住民、学生、シングル(マザー・ファーザー)、市役所担当者が協議を交わします。
研修参加者は7名程度のグループに分かれ、どれかの役割を担います。
役割になりきり、各立場の主張を交わします。
 
私は、市役所担当。この役は、司会進行も兼ねます。
司会をしながら、自分の意見(行政マンとしての考え)も主張して…非常に難しかったです。
各役とも難しかったようですが、きちんと意見を主張&他の意見も集約できておりました♪

グループで議論した後は、議論結果や学びを全体発表。
全体発表で多かった意見を以下のとおりまとめます。

<議論の結果>
大型スーパーの出店による地域のメリット・デメリットをまずは考える→対策を提案という形式が主流でした。
(  メリット  )人口↑、雇用↑、地域経済↑、税収↑、生活の便利↑
(デメリット)中心商店街衰退、交通渋滞、交通弱者には不便
(対   策)中心商店街の独自性を打ち出す、中心地でイベント、大型スーパーを中心地へ誘致する、道路整備シャトルバス運行、中心市街地への助成事業
<このワークショップを通じての感想・学び>
様々な立場の人と&何度も議論を重ねていく必要があること。
・少人数ですら議論をまとめるのが難しい、いわんや大人数をや→選挙(多数決)につながる
批判より提案を!
本来の競合相手間でも連携できる←→同業者でも考えが違うことも
学生の立場でも、就職など社会についてきちんと考える必要がある


以上が、研修のすべてです!
▽最後の記念撮影(直前の模様)。
 この日は70名ほどの参加!(宮崎県独自の事業とコラボしたため)


【感想・まとめ】
☆「キーマン(リーダー)」の存在が大切→キーマンは私たち
→今回最も印象に残った内容です!(宮崎県日南市酒谷の事例より)
  各地域でも、各活動でも(とりわけ投票率向上普及活動には)、誰か音頭をとる人が大切です!
 その音頭とり(キーマン)は、この研修に参加した私たちなのだろうと感じました☆
 この研修で学んだことをもとに、各自これからも活動に励むわけです。
 私たちは動き続けなければならない…いや、動き続ければ、地域も変えられるかもしれません!
 (変わらないかもしれませんが、私たちキーマンが動かねば、それこそ絶対に地域は変わらない。)
 九州各地に、同年代の元気ある仲間がいることに励まされました☆
 ぜひお互い、各地域・各分野のキーマンとしてこれからも活動がんばりましょう!

☆「選挙・政治=身近なもの、すぐそこにある(議論・判断・合意形成)
→たとえば、ワークショップの郊外大型スーパーの事例。
 日本各地で多い事例でしょう(大分市でも駅ビル開業を来春に控えております)。
 ワークショップのように、議論・判断・合意形成といったことは、身近に潜んでいるんだなと。
 職場の会議だってそう、大学のサークルだってそう。
 何かを決めるために、みんなが話し合う。決まったことは自分たちの生活に影響が及ぶので、大事なこと。
 「選挙=投票所、選挙期間」、「政治=議場内」だけじゃない。
 選挙・政治の大元にある、先述の議論・判断・合意形成は、生活の中にあります。
 だから、日ごろの生活から注意すると、実は選挙・政治につながるものも見つかるのではないでしょうか。
 地方議会や国会も、話の規模が地方・国と大きいだけであって、基本は日常生活における議論等と同じです。

☆「今回いただいた資料を読んで勉強します!」
→研修内で、たくさんの資料をいただきました☆
 各資料には、学びが活動事例がたくさんありそうです!
 せっかく頂きましたから、読ませていただきますm(__)m
 こうして、学びの肥やしを増やしますv

…大きな学びは以上です。もちろん、小さな学びも多々ございます(基礎知識など)。


普段、選挙に関する活動は行っておりません。
ただ、青年団活動(若者世代)において、こうした学びや体験をたくさんすることが大切ではないかと思い、積極的に参加しております!
(今回、大分県連合青年団が大分県明推協に加盟していた経緯もございますが。)
普段行っている地域活動も、「地域の課題や魅力を見つける→どう解決・活用するのか」につながります。
また、普段の会議も、年齢・職業・性別・出身ばらばらなメンバーが意見を交わし、1つの方向へ舵取りを定める…なんてことも、なんだかんだで今回の研修で学んだこととリンクします。
ひとまず、私自身、毎度のように、研修で学んだことをみなさまに共有・普及いたします!
(行きたくとも行けなかったメンバーもおりますので。)
また、これからもこうした学習会に積極参加し自分磨き&みなさまに共有いたします!
そして、通常のなないろベースの活動(=身近/地域の活動)も大切にします☆
(明日、なないろベース作戦会議もありますしね!(^^)ゞ)

今回、主催・運営してくださったみなさま、本当にありがとうございましたm(__)m
一緒に参加された皆様、お疲れ様でした&これからも一緒に頑張っていきまっしょい♪


長々と失礼いたしました。
毎度最後まで読んでくださり、本当にありがとうございますm(__)m
これからも、なないろベースをよろしくお願いいたします☆
以上です!解散!(笑)
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