なぜ小麦を食べちゃいけないか? グルテンとグリアジン | ナチュロパスなみのBeyond Naturopathy

なぜ小麦を食べちゃいけないか? グルテンとグリアジン

こんにちは♪ オーストラリアのメルボルン在住のナチュロパス(自然療法師)なみです。

最近日本でもすっかりグルテンフリーという言葉が定着してきたようです。

それでもやはり日本はグルテンフリー後進国。
もともとお米が主食だったにも関わらず、小麦粉製品が氾濫している状態です。
基本的に普段はグルテンフリーな食生活を送っている私ですが、日本に帰るとそれが崩れがち。
しかも一度崩れるとなかなか元に戻すのが難しい。

昨夜も友人たちとの飲みの後、締めにラーメンを食べてしまいました。。。

自分への戒めの思いも込めて、この記事を再アップしようと思います。

連載シリーズなぜ小麦を食べちゃいけないか? 序章なぜ小麦を食べちゃいけないか? 緑の革命の続きです。

グルテンシリーズ&小麦粉シリーズは以下のリンクよりご覧頂けます。

グルテンシリーズ
グルテンアレルギー
グルテンアレルギー さてどうする?
グルテンアレルギー さてどうする? その2
グルテン不耐性のサインと症状

小麦粉シリーズ
なぜ小麦を食べちゃいけないか? 序章
なぜ小麦を食べちゃいけないか? 緑の革命

それとクラシカルホメオパシー横浜の李先生が遅延型アレルギーについて説明してくれています。
遅延型アレルギー
遅延型アレルギーってはてなマークと言う方は是非読んでみて下さい。

必ず全てに目を通してから、コメント等でのご質問をお願いします。

セリアック病の人(セリアック病って何?という人は過去記事を読んで下さいね)は別ですが、現代人が気を付けた方がいいのは、グルテンというよりも小麦粉の食べ過ぎではないかと思います。

グルテンって何はてなマークという方は、一番最初の記事から読み進めて頂ければと思います。

日本でグルテンフリーダイエットをしようと思ったら、それは大変な騒ぎです。

グルテンが含まれているのは、何もパンやパスタやうどん等の小麦粉製品だけではありません。

もう今や加工食品、加工肉、調味料からお菓子まで何でもグルテンが入っております。

小麦粉以外にも大麦、ライ麦にもグルテンは含まれます。

そばも十割そばでない限り、小麦粉が入っていますのでグルテンフリーではありません。

ちなみにモルトを使うビールも当然グルテンを含みます。

まず日本人の食生活に欠かせない醤油や味噌。
市販のものにはグルテンが入っております。

オーストラリアでは比較的簡単にグルテンフリーのお味噌や醤油が見つかりますが、日本だと中々難しいよね。

まずグルテンが隠れているものリスト(明らかに分かるもの以外ね)。

加工食品:お惣菜一般

加工肉:ハム、サラミ、ベーコン等

練り製品:ちくわ、かまぼこ、つみれ等

調味料: 醤油、味噌、穀物酢、ケチャップ、ドレッシング、カレールー、シチュールー等

お菓子:チョコレート類、コーンチップス、キャラメルコーン等

オーストラリアですと、スーパーでもグルテンフリーの食材が見つけやすいです。
グルテンフリーのパスタやパンの種類も日本よりは豊富。
ここら辺は、グルテン不耐性を持っている人にも生活しやすいと思います。

で、以前も書いた通りグルテンフリーというよりは、小麦粉フリー生活を目指した方が現実的なんじゃないかなあと思います。

調味料や加工食品を全て避けるというのは、中々難しいので。。

小麦粉で出来たパンとかパスタとか、うどん等の主食だけ避けてみるとかだけでも大分違うかと思います。

要するにご飯中心のお食事にするのです。

さて、問題のグリアジン(なぜグリアジンが問題なの?という人は小麦粉シリーズの緑の革命を読んでみて下さい)。

グリアジンとはグルテンを構成するたんぱく質です。
グルテンは、グリアジンとグルテニンというたんぱく質で出来ています。

グルテニンは弾力に富むが伸びにくい性質を持ち、グリアジンは弾力はないが粘着力が強くて伸びやすい性質を持つそうです。

『小麦粉は食べるな』の著者ウィリアム・デイビス氏によると、1960年代のグリアジンと2012年のグリアジンは構成するアミノ酸が違っているそうです。

これは小麦粉シリーズの緑の革命のところで説明があるのですが、品種改良という名の元で行われた遺伝子操作が原因ではないかとうい事。

またグリアジンには消化器官の中で『Exorphins』と呼ばれるポリペプチドに変化し、それが血液脳関門をすり抜け、オピオイド受容体(モルヒネ受容体=そこにモルヒネがくっつくと体に変化が現れる鍵穴のようなものです。受容体については、環境ホルモンセミナー等で説明があります。)にくっつくことで、食欲を刺激する事で、更に食べたくなる、お腹がすくと錯覚させるそう。

パスタって、美味しくてお腹がいっぱいでももっと食べたいって思っちゃいますよね。

クロワッサンも、もう1個いけちゃうかも?ってなっちゃいますよね。

おうどんも、つるつる美味しくて『もう1杯!!』ってなりますよね。

ラーメンってさ、ラーメン食べてお腹いっぱいのはずなのに、餃子食べたくなったり、替え玉したくなったりなりますよね。

ってこれは私だけかもしれませんが。笑

さてこの『Exorphins』といわれる物質はアヘンのような作用があると言われ、中毒症状を起こしやすいと言われます。

このグリアジンですが、食欲の増進や中毒症状だけではなく人をハイにもさせてしまうので、特に小さい子なんかはそれがADHDのような症状となって現れたり、自閉症のような症状となって現れたりします。
はたまたうつのような症状や、統合失調症のような症状として現れる事も。

だから自閉症児やADHDの子供は必ずグルテンフリー、カゼインフリーダイエットを試させる訳ですね。

ある一定の効果はのぞめますが、やはりガット(消化器官=胃腸)が要ですので、ガットトリートメントは欠かせません。

以前Cyndi O'mearaも言っていたけれども、Cyndiの旦那さんは小麦粉を食べなくなると、世界で一番優しいんじゃないかくらいとっても良い人になると。笑

これうちのダディーも一緒でした。
一時期カンジダの症状が悪化して、ダディーに小麦粉禁止令を出し、一切小麦粉、そして大好きなビールを断った事があったのですが。。。

ダディー普段はとても気難しく、超変わり者なのに、この時期だけは物わかりがよく、とても柔軟な人になりました。

でもしばらくして小麦粉とビール摂り始めたら、また元に戻りましたけどね。笑

さてこのグリアジン。グリアジンに対してアレルギ-を持つ人は、体がこのグリアジンに対して抗体を作ります(抗体って何なの?という方は、是非予防接種のセミナーを受けてみて下さい)。

そのグリアジンに対する抗体は、神経組織にくっついてしまい、神経障害を起こしやすいと。
また喘息持ちの人。やはりこのグリアジンが関わっている事が多いそうです。

アレルギ-持ちは基本的に、小麦粉、乳製品、大豆は極力避けた方がいいです。

完璧に避けろとは言いませんが、せめてお家の中では避けるようにするとかオススメです。

大豆は発酵ものは大丈夫な場合が多いですが、そのままのもの。
豆乳なんかは、アレルギ-持ちの人はやめておいた方が賢明です。

このグルテンシリーズはたぶんまだまだ続きます。

次はグルテン過敏症の対策です。