要は股関節や足首が硬いと言うのは、本人が観念的に構築した、いわば「自己暗示体」でしかないということ。それが変わろうとする体の邪魔をし、拘束をかけてしまう。もちろん変化の試みが「自己暗示体A」から「自己暗示体B」に変わるだけになってしまうこともあるでしょう。どちらも観念上の身体であり、本当の体ではありません。
長時間しゃがんでいたり、正座をすると足が痺れてくる感じを訴える人もいます。そのことで今まで自分がどこを無視してきたかがわかります。痺れる、悲鳴をあげると言っても、体を壊すような苦ではなく、どちらかといえば生みの苦しみに近い。
観念で構築した体で見ているから「できない」と思っている人は多い。その多くにとって「自己暗示体」の方がリアルで、観念に拘束された生活様式と概念でできた身体観こそが自分だと思っています。
だから、それを変えない限り、ストレッチをしても本質的には何も変わらない。
HAPPY