テレビ番組の話題が続きますが
今日は「燕は戻って来ない」について書こうと思います。
NHK地上波火曜夜10時からの放送なので
見ている人も多いのでは
原作は読んでいないので
ストーリーは放送されたところまでしか
わからないのですが、
そこまでを簡単に説明すると・・・
子供のいないセレブ夫婦
夫 草桶基(稲垣吾郎)元バレエダンサー
妻 悠子(内田有紀)イラストレーター
リキ 派遣社員(石橋静河)29才北海道出身
子供が欲しい草桶夫妻
貧困から抜け出したいリキ
エージェントを介して
彼らは知り合い、
代理母契約を結びます。
草桶夫婦の結婚までの経緯や
子供にこだわる理由
リキの平凡の範疇ながら
運のないこれまでの半生
それらが丁寧に描かれる分、
話の展開はスローです。
今回(4回目)は
リキが、風俗の男性を買うエピソードがメインでした。
1000万円の報酬で、
代理出産の契約を結びながら、
女性向け風俗を利用し、
妊娠の可能性を伴う行為に及ぶリキ。
わたしにはリキの行動は理解できませんが
深い葛藤を抱えた彼女が
風俗の男性のサービスに
心身共に癒されたことは伝わってきました。
これからどう展開していくのか、楽しみです。
草桶基(稲垣吾郎)
妻の悠子(内田有紀)
リキ(石橋静河)
それぞれ個性的ですが、
最も印象的なキャラは
草桶基(稲垣吾郎)の母親
草桶千味子(黒木瞳)
ヒットラーとも気の合いそうな
優生学の信奉者で
人間を商品のようにランクづけし、
結婚を、家畜の交配のように考えている節のある、厄介な人物です。
ただ、千味子(黒木瞳)の基準は
バレーダンサーとしての素質⁉︎
そのため、代理母(卵子も提供)リキの
体格や体質、食生活などを
しきりに気にしていました。
ドロドロの人間ドラマといえば
嫉妬・愛憎・裏切・欲望・復讐…etc
今までのドロドロ系ドラマは
そういった要素が濃厚に出てくるものが
定番だったと思います。
しかし、このドラマは
そういった従来のものとは異なり
新感覚の、乾いたドロドロ派
殺伐系?
とでも、言えそうです😅
現代の貧困の特徴
社会階級の固定化
優生学復活の兆し
(貧困を背景にした)薄幸な人々の急増
それらが
時に、絶望的に
時に、淡々と
描かれており
派遣法改正や、郵政民営化が吹き荒れた時代のつけが
今、こういうかたちで現れているのかな
チラっと、そんなふうに思ったりもしました。
面白いですが、見ると
憂鬱な気分になり・・・
でも、これからどうなるのか気になって、見たくなる、そんなドラマです。