愛を失った男
愛を見限った女
愛を知らない少女
それぞれの痛みと向き合いながら
彼らは夏の砂のように乾き切った心に
小さな希望の芽を見つけていく
キャスト
小浦 治 / オダギリ ジョー
坂の途中にある一軒家に暮らしている。
治の姪・川上 優子/ 髙石 あかり
阿佐子の17歳の娘。学校へ行かず、スーパーでアルバイトをはじめる。
治の妻・小浦 恵子/ 松 たか子
息子を亡くしてから、治との生活にやりきれない思いを抱き別居している。
治の職場の元同僚・陣野 航平 / 森山 直太朗
治と同じ造船所で働いていた。治の不甲斐なさから、治の妻・恵子に寄り添っていたが…。
優子のアルバイト先の先輩・立山 孝太郎 / 高橋 文哉
長崎の大学に通い、東京からきた優子を何かと気にかける。
治の職場の元同僚・持田 隆信 / 光石 研
治と同じ造船所で働いていた。現在はタクシーの運転手をしている。
ストーリー
【起】(設定)
息子を亡くしたショックから、妻と別居。
長年働いていた造船会社が閉鎖。
家庭と仕事を失い、腑抜けになり、ただ生きているだけの治(オダギリジョー)。
【承】(展開)
そこに、同じく孤独な姪の優子(髙石あかり)がやってきて、治の家で暮らし始める。
【転】(事件・転機)
長年働いていた造船会社が閉鎖。
家庭と仕事を失い、腑抜けになり、ただ生きているだけの治(オダギリジョー)。
【承】(展開)
そこに、同じく孤独な姪の優子(髙石あかり)がやってきて、治の家で暮らし始める。
【転】(事件・転機)
- 正式に妻と離婚。
- ようやく始めた新しい仕事で大怪我をして指を3本、失う。治にとって、それは、溶接工としてのキャリアが完全に終わったということでもあった。
- せっかく心が通い合ったのも束の間、優子は母親の元へ帰ることになる。
こうして治は、人生の大半を失った。
【結】(結末)
優子は別れ際に、治に麦わら帽子を渡す。優子なりに万感込めた、別れの挨拶だったのかもしれない。
多くのものを失い、治はようやく過去に区切りをつけることができたのだろうか。
ラストシーンでは、いくらかスッキリした顔つきをしているように見えた。
感想
不幸と不運が続き、人生を投げ出したように見える主人公、治(オダギリジョー)
そんな治に見切りをつけた妻(松たか子)
治も、妻も、倒産した造船会社の同僚たちも、登場人物は皆、苦労人だ。
そんな苦労続きの人たちの、
心の機微や痛みを、
言葉ではなく、
感想
不幸と不運が続き、人生を投げ出したように見える主人公、治(オダギリジョー)
そんな治に見切りをつけた妻(松たか子)
治も、妻も、倒産した造船会社の同僚たちも、登場人物は皆、苦労人だ。
そんな苦労続きの人たちの、
心の機微や痛みを、
言葉ではなく、
映像で伝えようと試みた、
極めて詩的な作品といえるだろう。
それだけに沁みる人には沁みるが、
わからない人の方が多い気がする。
どちらかというと、わたしも後者で、けして万人受けする映画ではない。
印象に残ったのは、治が麦わら帽子を被り、坂を上る、ラストシーン。
ファンならずとも、見惚れてしまうのではないだろうか。ファン必見のラストだと思う。
【作品情報】
印象に残ったのは、治が麦わら帽子を被り、坂を上る、ラストシーン。
オダギリジョーの表情、立ち姿、動き、背景。全てが美しく、感心した。
ファンならずとも、見惚れてしまうのではないだろうか。ファン必見のラストだと思う。
【作品情報】
音楽:原 摩利彦

