元ベンチャーCFO日記
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

丸善&ジュンク堂

渋谷の東急に入っている丸善&ジュンク堂に初めて行った。




大きい!整然としている!





大盛堂が閉鎖し、ブックファーストが移転して縮小してから、




本屋は、八重洲ブックセンターか、丸の内の丸善か、新宿の紀伊国屋か、




新宿のブックファーストか、とあちこち行っていたが、これからは、




渋谷の丸善&ジュンク堂がいいかな。




今日は、閉店間際だったので、ぐるっと回っただけだけれど、




今度、じっくり回りたい。


組織の拡大と情報流通

組織が拡大していくと、組織構成員の中で情報格差が生まれてくる。


感覚的だが、5人以上の組織であれば、意識して情報を流通させないと、


「その情報」を「知っている人」と「知らない人」で、格差が生じてくるように思う。


ベンチャー企業が発展していく過程で、このことに注意をしておかないと、


非効率な業務遂行の一因になったり、場合によっては、組織風土の悪化を招く。


情報不足が原因で、必要とされていない業務を行なってしまったり、


余計な手間をかけてしまい、スピードが損なわれたりすること。


また、仕事の能力や役職に関係なく、社歴が長いために「社内人脈」があり、


非公式なルートで情報を得て、優位に立ったりするような状況が続くと、


「古参」と「新参」で対立が起き、それだけで組織風土は悪化する。


そして、本来的には、オープンに流通させた方が良い情報が、


クローズな情報となっていることで「価値」が発生し、


「価値」を維持しようとする心理が働くことで、


ますます情報の流通がなされない状況に陥りがちだ。


勿論、どういう情報をオープンすべきか、という判断基準は、組織として


きちんと設けるべきことだが、そもそも、組織全員に共有すべき情報が、


社内の「口コミ」で伝わるような状態は、不自然であり、不健全だ。


しかし、残念ながら組織のルールや仕組みを作る立場にある上層部の人間は、


情報が集まりやすい立場にいるため、また、えてして上層部の人間は、


創業メンバーだったりすることが多く、創業時の小体の感覚が抜け切れないため、


「情報格差」の問題を軽く考えたり、適切な処置を施さないケースが多いように思う。


創業時は、一つの島や、一つの部屋に皆が集まってので、意識して伝達しなくても、


会話を横で聞いていたりして、自然と情報が入ってくる。


これが、組織が大きくなり、フロアが分かれたり、あるいは、


オフィスそのものが分かれたりすると、いくらメールでのやりとりが


当たり前になった現代でも情報共有には支障を来たす。


(そもそも、電話に比べ、メールは、サイレントなやりとりであり、


送り手と受け手以外には、たとえ隣の席の人でも知りえないものだ)


組織をマネジメントする立場の人間が、意識して情報を流通させるために、


・会議体を整備する。


・会議の議事録は共有する

 (トップシークレット以外は、基本的に全てオープンにする)


・メールのあて先(CC)には、その情報に対し、直接関係なくても

 原則として、関連部署のメンバーを全て入れる。


などを徹底するだけでも、随分、情報の流通がスムーズになり、


組織が活性化されるようになると思う。


一方で、きちんと運用しないと、情報の氾濫を招いてしまい、


受け手が消化しきれなくなるので、


その辺の教育(情報処理能力を高める)ことも重要になってくる。


これらのことを意識して強化している会社は、案外、


世の中に少ないように思うが、


それ故、競争力の源泉になるようにも思う。


理想と現実の狭間

経営に限ったことではないが、現実と見据え、理想を追求することは難しいことだと改めて思うことがあった。


先日、以前私が役員を務めていた会社に約一年ぶりに訪問、近況を聞いた。


前期の決算は、収益的には、トントン。


外部環境や、一年前に当社が置かれていた状況を考えると、悪くない状況だと思う。


しかしながら、客観的に見ると、一言「しょぼい」と評せずにはいられない。


目指していた理想は、もっと高いところにあったはず。


「高い」と言っても、いきなりグーグルやアップルになることを考えていたわけではない。


いくつもの会社が成し得てきた程度のレベルである。


当社を離れて一年が経ち、私が客観的に見れる立場になったこともあるが、


私が辞めた後も残って経営に携わっていた役員陣と話をすると、


理想を掲げ、そこに向かう努力を日々続けることの難しさを感じる。


事業を推進するためには、人、モノ、金、情報が、必要。


「ベンチャー企業」というリソースが乏しい中で、事業を伸ばしていくことは、


なかなか容易ではないことは、重々分かる。


しかし、その制約下で、なんとか前に進み、一歩ずつ高みを目指していくことにこそ、


ベンチャー経営の醍醐味があるように思っている。


(経営を)やっている人間が、一番大変だということは、よく分かるが、


少々現実に引っ張られすぎていて、目線を高く持てていないことを残念に感じた。

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>