杉本康紀です
先日、季刊「生命誌」が届きました
遺伝子の発現の仕方がどう変わるか?
遺伝子によりタンパク質がどうつくられるか?
細胞同士のコミュニケーション(寄生と共生、酵母)
など面白いトピックがたくさんありました
遺伝子から翻訳されてきたタンパク質が機能を発揮するには、正確に折り畳まれた立体構造を得る過程が不可欠です。実は、熱ショックタンパク質は、平時からこの複雑な折りたたみを介添えするタンパク質であり、高温で増えるのは、熱で変性したタンパク質の立体構造の補修にたくさん必要になるためのようです。
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活発な細胞では1秒間に数万個ものタンパク質が作られます。その中で平均して三割以上のタンパク質が、正しい立体構造をもたない「不良品」であり、これを放っておくと凝集体となって細胞を障害することがわかっています。私たちは、全タンパク質の三分の一をつくる小胞体というオルガネラで、折りたたみに失敗したタンパク質を識別して分解経路へ導くEDEMという分子と、折りたたみをほどいて分解しやすくするERdj5という分子を見つけたのです。ここからタンパク質を選別・分解する、タンパク質の「品質管理」の巧妙なしくみが見えてきました。
WEB版でも
発生生物学の静かな革命 VOL.10 長い尻尾と短い尻尾は、どのようにしてできるのか?
など興味深いトピックがたくさんあります。
先日youtubeでミトコンドリアの動画を探していたらこんなのが見つかりました
なんだかよくわからないけど、すごくよくできているなぁと感じました
今回の季刊誌の対談動画
ムシ語とサイボウ語の聞き取り講座(アーサー・ビナード詩人・翻訳家 × 中村桂子JT生命誌研究館名誉館長)
を見て、「わかる・わからない」について思うところができたので、また書きたいと思います。
カイロプラクティックをバックボーンとして姿勢・動きの改善のお手伝いをしています
シェルハブメソッドの親子レッスンも行っております