今日も定時ダッシュ -102ページ目

アラビアのロレンス

 今回は名古屋駅周辺を知らない人にはサッパリな内容ですが。

 名古屋駅前で昔から続いていた映画館であるピカデリーが、この3月で50年の歴史に幕を閉じることとなりました。この映画館はもとはシネラマ名古屋という名前で(それ以前はテアトル名古屋という名前だったそうだが、さすがにそれは自分の生まれる前のことである)、シネコンが一般的になる前はよく通っていた映画館の一つだった。ここで見た映画で一番古い記憶は「E.T.」で、おそらく小学生だったと思うが、姉と一緒に立ち見をしたことを覚えている。

 当時は明確な入れ替え制ではなく、劇場に詰め込めるだけ客を入れていたので、上映が終わっても席が空くとも限らず、人気の映画は階段に座って観られるならまだラッキー、立ち見だってごく普通だった。しかも二本立てが普通だったので、都合4時間も立ちっぱなしという事もザラだった。

 中学になって一人で映画を観るようになってからは、これまた昔からあるcascade(カスカード)というパン屋でパンを買っていくことが多く、ここでパンを選ぶのが楽しかった。これは今でも同じで、小腹が好いた状態で映画を観る時は、カスカードのパンかおむすびママのにぎり飯を2個買っていくのが習慣になっている。おむすびママという名前だけど、おじさんが握ってくれるにぎり飯がとても美味くて、あの見事な握り具合は自分では未だに真似ができない。

 映画を観た後はサンロード地下街の端にあった熊五郎の味噌とうきびラーメンを食べるのが決まりで、人気のラーメン屋だったからここでも行列をして待つ事が多かった。このラーメン屋は、威勢の良い大将が引退して代替わりすると味が変わってしまい、それだって決して不味くはなかったが「あの味噌ラーメンじゃない」というだけで裏切られた感が募ったものだった。どのみち今では店舗の改装に伴うテナントの入れ替えで、熊五郎自体が無くなってしまったのだけれど。熊五郎が無くなってからは、Ciao(チャオ)というあんかけスパゲティの店に行く事が多い。ああ、三井ビルの建て替えで映画館が閉館するのなら、三井ビル地下のチャオも無くなってしまうのか?まあいいか。チャオは駅前にもう一軒あるし。

 このようにピカデリー廃館に思いを馳せて来し方を振り返っていると、自分は30年前から行動パターンが同じだという事に気付いて大笑いしてしまいましたとさ。

 「アラビアのロレンス」を観るのは今回が初めてで、ファースト・コンタクトが大スクリーンだというのは幸せな出会いでありました。ロレンスが傑作であるという理由で「今の映画に比べて昔は良かった」ということは言えないのだけれど、ただ、今の時代のエポックメイキング作である「アバター」と比べてみても、「アラビアのロレンス」のほうが画面がずっと贅沢に感じるというか、なんで今の映画ってこんなにゴチャゴチャと貧乏臭くなってんの?と思わないでも無い。カメラが人間に寄り過ぎなのが元凶だと思うのだが、じゃあ何故カメラが人物から引けないのか、その理由がよくわからない。

こんな人にオススメ:機会があれば是非映画館で。4時間の長丁場でケツがガンガンに痛くなっても、それはズバリ和姦。

TEKKEN 鉄拳

 世界中でテロ戦争の挙げ句に無政府状態!政府の変わりに巨大企業が台頭!!8つのトップ企業による世界を巻き込んだ派遣争い!!!そしてそれら企業を代表する8人の格闘家によって、代理戦争ともいえる鉄拳トーナメントが開催されるのであった!!!(以上、千葉繁調で)

 ゲームはやったことないのですが、基本の設定は大体こんなもんでしょうか。テロで世界中の政府が転覆とか企業の争いが何故か格闘トーナメントで決まるとか、ゲームなら結構ですが映画としてはどうよ?などと思わないでもない。でもまあどーせ見せ場はアクションなんだし、ここまで強引なのもいっそ清々しいと言えるかもしれない。

 ストーリーなんぞより感心したのが主人公を演じるジョン・フーのビジュアルで、映画サイトで見たこの男の隆々とした体躯と東洋的で甘い感じの顔立ちがあまりに出来すぎていて、初めはてっきりCG映画なんだと思ってしまった。マンガにありそうというか、それこそゲームのキャラクター(もちろん善玉側)として非常に好まれそうな外見で、今回のキャスティングはまさに適材適所という感じであります。アクションのキレも良くて、この男は世が世ならもっとスターになっているだろうに。ちなみに次の映画は「ユニバーサルソルジャー」の続編だァ!ああ、もったいない。

 「TEKKEN」のもう一つの見所は、ヒロインの衣装がボンデージ的な半ケツ状態で、これはオールヌードのお尻よりも遥かにイヤらしい。彼女の存在は男だけでは間が持たない映画をキッチリ支えております。この見事さを言い表すのに半ケツなんて言葉は色気がなくてダメだな。「お臀部半チラ状態」てのはどうでしょうか皆様。ただ、彼女のキャットファイトのシーンは、おそらくアクションが本業ではない故のツギハギ的なカメラワークになってしまったのが残念でしたが。

 カポエラとキックボクシングの試合はそれぞれの技を駆使した戦いが面白かったけれど、それ以降のアクションは、自分のような素人目ではあまり各人のスキルの違いが感じられない戦い方で、折角ゲームの映画化なんだから、もっと何でもありなファイトが見たかったな。

こんな人にオススメ:さわやか系マッチョが大好きな女性は、いまのうちにジョン・フーに目をつけておきましょう

風雲!大籠城

 去年の4月ごろにDSで発売されたゲームです。買ってからこのかたずっと「おおごめじょう」だと思ってましたが「だいろうじょう」と読むそうです。なんだフツーじゃん。

 これがどんなゲームかというと・・・さて。ゲームサイトでは「いわゆるタワーディフェンス系」などと紹介されたりするのだが、それじゃあタワーディフェンスを知らない人には何の事やらサッパリわからない。自分もサッパリわからない。なので、2chあたりの評判は割と良いものの、買うまでに「どこが面白いのか?」で随分悩みました。

 タワーディフェンス系というのは、攻撃してくる敵を食い止めることによって自陣を守り通すのが目的のゲームのようです。敵地に乗り込んでボスを倒していくアクションやシューティングとは発想が逆なんですな。プレーヤーのやることは、自陣の決められた場所に槍兵や弓兵などの様々な攻撃力をもつ兵を配置したり、彼らの能力アップを図ることで、あとは次々に襲いかかって来る敵を自動的に攻撃してくれます。

 これが実際やってみると、思ったよりもはるかにオヤジにピッタリなゲームでして、終盤になればクリアも難しくなるのだが反射神経を全く使わないので、ゲームをクリアできない原因をオノレの老化現象に求めなくても良い。1ステージごとにゲームが区切られているので、RPGのように時間を要せず、寝る前の30分だけやってみようと手を出しやすいのも大人向きであります。

 まあ・・・30分のつもりがいつの間にか3時間経っちゃった、という目にあうとは思ってもみませんでしたが。

ブルーノ

 ゲイのファッションコメンテイターに身をやつし、偽善に満ちた世の中をぶった切る、世直し侍ことサシャ・バロン・コーエンここにありぃ!とまあ、作りようによっては庶民の溜飲を下すような映画にもなったのだろうけど、そのように自分の評価を上げようという下心が1ミリも感じられない。清々しい程にバカバカしく人種や主義を超越した全方向的な突撃レポートをえんえんと繰り返している。

 この男は何の資格があってこれほど全ての物ごとをおちょくるのか、それは彼がひとえに「おちょくることのリスクを全て一身に浴びている」からに他ならない。映画の中のインタビュー映像に一切のヤラセがないとすると、彼は何度もネタのために、どこで殺されてもおかしくないほど無謀な事をしでかしている。ここまでやってると、自分の命を危機にさらしてスリルを得る事で快感に浸る、一種のマゾなんじゃないかと思ってしまう。

 サシャ・バロン・コーエンには、ゲイフォビアを笑い者にしてマイケル・ムーアのように世直ししようという意図は全くない。きっと単に目に映るもの全てに「どうやっておちょくったらオモロいのか」ということを考えてしまうヒトなんじゃないかと思う。主義主張があってやっているのではないし、もしかして観客を笑わせようという意図もないんじゃないかという気がする。観客がドン引きしてしまうネタも多いからだ。そこで考えてしまうのは、当人が一番面白がってるものを、わざわざ不快になってまで観る価値があるのだろうか、ということなのだけれど、普段まず接する事の無いここまでのブラックな笑いに浸って、自分の常識のラインがどこらへんにあるのか確認するのもいいのかもしれない。個人的には、最後の八角リングのネタは、観客の反応はすこぶる笑ったが、中央で行われていることは観客同様に笑えませんでした。 

 まあ日本にも「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という言葉もあるけれど、人を不快にさせて命を狙われるなんて、こんな瀬に浮かびたくはないわな、という感想でありました。

こんな人にオススメ:自分はどの辺りまで笑えるかのチキンレース(?)をしてみるのも一興かと。

NINE

 すみません、今から思いっきり貶します。この映画に満足された方は読まないで下さいませ。ちなみに「フェリーニのオリジナルに比べて・・・」という内容ではありません。











 まずは・・・・










 ペネロペ歌っとらんやないか!!!!こんな流暢な英語で歌うペネロペなんてペネロペじゃないやい!歌えねえと判断したならミュージカルに使うなロブ・マーシャルのボケ!!あまりの違和感に、せっかくのペネロペのお色気ダンスをまるっと見逃したじゃねーか!!!ミュージカルで吹き替えOKとかヌルいことホザくんじゃねーぞこのバカッタレがあ!!!!!(ここまで書いといてナンですが、本人が歌っている可能性も捨てきれず)

 「シカゴ」が面白かったので「NINE」も期待したのだが、今回の歌はスローテンポなナンバーが恐ろしく印象に残らない。なんだ、結局「シカゴ」の成功はダニー・エルフマンの力量じゃーん、って反論してみやがれロブ!!オラオラ!!

 ワタクシは様々な映画を見て一つ確信した事があるのですが、それは「階段に美女はとてもよく似合う」という真実であります。(美女が階段を)登って良し、降りて良し、二階から下を見下ろすポーズはこの上なく美しくワタクシの好物中の好物であります。「NINE」のクライマックスは錚々たる美人女優(ファーギー姐さん含む。ジュディ・デンチ除く)達が次々に階上から見下ろして、観客をまるで極楽浄土にいるような夢見心地にさせてくれて、それはまあ「ロブ、ありがとう」という感想なのだが、そこまでやっといてサアこれからグランドフィナーレ!というべき瞬間に映画がスパっと終わってしまう。まさかの寸止めオチかい!ソフィア・ローレンの登場で「待ってました!」と思わず呟いたワタクシのビンビンの心の昂りをどーしてくれんだコラあ!

 その昂りの遣りどころが分からず今回の駄文を書いているワケですが。

 まあ、映画の裏側を察すると、これだけギャラも高くプライドもド高そうな女優陣に群舞をさせようというのはどだいムリなんだろうとは思う。リハーサル含めて一度にスケジュール押さえなきゃいけないし。因縁のニコール・キッドマンとペネロペ・クルスが同じショットに入っているだけでも奇跡なのかもしれないが、じゃあ聞くがアンタ一体何がしたかったワケ?ミュージカル映画作ってたんじゃないの?何で最後の最後で物語の結末に拘っちゃうのよ?いーじゃんグイドのスランプの顛末なんてどーでもさ。

 劇中で「脚本には意味がない、観客は(美人女優の)仕草や表情を眺めたいだけだ」とか「セリフで説明はしたくない」というようなことを語らせているのだが、自分は結構真面目にそう考えており、それをセリフで言うのはどうよ、とも思うがそれよりもセリフの代わりに歌が思いっきり説明的なほうが気になる。

 ロブ・マーシャルは次回作までに「8人の女たち」のフランソワ・オゾンの爪の垢を煎じて飲んでおくように。以上ワルクチお終い!

こんな人にオススメ:まあでも、これだけの美女のつるべ打ちならば、女優見たさで十分引き合いますが。