明月院て紫陽花を見た帰りに、長寿寺を経由し建長寺を拝観しました

建長寺は臨済宗鎌倉五山第一位の寺です

 【天下門】

大きく書いてあるから間違いないですね爆笑

臨済宗のお寺では別格の南禅寺(京都)があります


五山には鎌倉の他に京都五山があるので天龍寺(京都)と同率2位の格付けということになりますね


もともと鎌倉幕府が中国に倣って作った制度です


その後、室町時代になって第3代将軍の足利義満の頃に決めた格付けが現在も引き継がれているようですね




総門のところで拝観料500円と御朱印料500円を払って御朱印帳を預けます   

御朱印は7種類ぐらいあります

御本尊様、びんずるさま、千手観音様など、決めておいたほうがいいですね

この日はもう少し早ければ15:30からの坐禅会も参加できたようです


【さざれ石】

君が代に歌われている「さざれ石」がありました

長い年月をかけて溶解した石灰岩が、小石を凝結して岩となったものです

「さざれ石の巌となりて」とはこのことを言んですね



建長寺は1253年、執権北条時頼の願いにより蘭渓道隆が開いた日本で最初のの禅専門道場です。


総門→山門→仏殿→法堂→方丈が一直線に並ぶ中国の禅様式です


【山門(重要文化財)】

巨大な山門です


安永4年(1775年)江戸時代に開山の蘭渓道隆の五百回忌に建てられたものだそうです


2階には釈迦如来、十六羅漢、五百羅漢などが安置されているそうですが、階段は閉じられていて登ることはできませんネガティブ



【びんずるさま】

十六羅漢の第一人者「びんずるさま」が代表して門前に座っていらっしゃいます

痛いところを摩すると治るそうです

皆が摩るのでツルツルです
 


これだけ立派な山門は鎌倉では他に見かけませんね
 
さすがは五山第一位です

創建当時は山門後方に大坐禅堂と大食堂があったそうです

多いときは僧侶が1000 人ぐらいいたそうですから食堂も必要ですね



紫陽花も咲いています


【仏殿(重要文化財)】

仏殿には建長寺の本尊・地蔵菩薩を安置しています

創建当初より4代目のものといわれています。

【仏殿】


この仏殿は正保4年(1647年)に東京の芝の増上寺にあった徳川二代将軍秀忠公の夫人(お江の方)の霊屋を移設したものです


増上寺は徳川家の菩提寺ですが、東京大空襲で当時の建物はほぼ焼失していまったそうですので運が良かったですね


しかし、こんな大きなものをどうやって運んだんでしょう?




ご本尊の頭上は格式の高さを示す「折り上げ格天井」という作りになっています。



【かながわの名木百選鎌倉市指定保存樹 柏槇(びゃくしん)】

蘭渓道隆が中国からもってきた種子を建長寺創建の際にまいたと言われています。

仏殿前の庭園の柏槇は蘭渓道隆が植え、樹齢760年です



【手前: 仏殿  後方:法堂(重要文化財)】


法堂(はっとう)(国重要文化財)

この建物は1814年に建長寺派の寺院により再建されたものです



【法堂 内部】


住職が須弥壇上で説法をするためのお堂です

文化11年(1814年)に再建され、木造建築では関東最大級です

 昔は建長寺にいた330人の僧侶全員がここに集まって住持を聞いて修行をしていたそうです



【法堂 天井】

天井の雲龍図は建長寺の創建750年を記念して、小泉淳作画伯によって描かれました。


京都の鳴き龍を思い出して思わず手を叩きたくなりますが、修行の邪魔になるのでやめておきましょう



【千手観音】

関東最大の法堂で、千手観音を本尊としています。



【唐門(国指定重要文化財)】


東京の芝の増上寺で徳川二代将軍秀忠夫人(お江の方)の霊屋の門として建てられたものを1647年に仏殿と同時に移設したものです




2011年に解体修理されているので新しくみえます


唐門の右手から方丈に入ることができます


【唐門 方丈側】

方丈では坐禅会が行われていました

【方丈、庭園】

裏へまわると池と庭園がありました

現在の方丈は京都 般舟三昧院の本堂を昭和15年(1940年)に移築したものです



【嵩山門】

これより先は坐禅修行道場のため先拝観お断わりの立て札があります

その先は西来庵、開山大覚禅師を祀る塔頭です

【梵鐘(国宝)】

この鐘を夏目漱石は「鐘つけば銀杏ちるなり建長寺」という俳句を詠みました  

それに触発されて正岡子規は有名な、「柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺」  という俳句を詠んだそうです

本職の前には流石の夏目漱石も形なしですね



重さ、2.7トンです

北条時頼の発願により、建長7年(1255年)に関東の鋳物師の筆頭だった物部重光によって鋳造されました

茅葺き屋根も見応えありますね


【総門】

建長寺は1253(建長5)年、鎌倉幕府第5代執権北条時頼が中国から蘭渓道隆を迎えて創建した日本最初の禅宗専門道場です


鎌倉の寺院の中では郡を抜いたスケールでした


こちらの総門は江戸時代、天明3年(1783年)に京都 般舟三昧院で建立されたものを昭和15年(1940年)に移築したものです


般舟三昧院は明治維新の神仏分離令のあおりで没落した寺院ですが、正門と講堂だけが遺物としてのこされていたものを関東大震災で被害にあった建長寺が譲り受けたそうです


今気づきましたが建長寺の名前は建長という元号からきているんですねにっこり