今年も紫陽花の季節になりました

この時期は鎌倉へ行くことが多いのですが、昨年は長谷寺でしたので今年は明月院に決めました

久しぶりに明月院ブルーと呼ばれる青い紫陽花に埋もれてみます


《目次》


1.  明月院へはどうやって行くの?

2.  どんなお寺なの

3.  並ばずにはいるには?

4.  6月の花

5.  本堂(方丈)方面へ歩く

6.  花想い地蔵

7.  やぐら

8.  水子地蔵

9.  井戸

10.  六地蔵

11.  丸窓

12.  後庭園

13.  総門まで下る

14.  桂橋を登る

15.  北条時頼公墓所

16.  紫陽花の状況




 

1.  明月院へはどうやって行くの?



明月院はJR東日本の横須賀線「北鎌倉駅」から線路沿いに鎌倉方面へ歩いて10分位です

東京駅から横須賀線に乗れば1本の電車で1時間もかかりませんから、アクセスは凄く簡単ですね


2.  どんなお寺なの?



院内の案内板にでてくる固有名詞が良く分からないので調べて纏めてみましたニコニコ

正式名称: 臨済宗建長寺派​  福源山 明月院(国指定史跡)


御本尊:  聖観世音菩薩

国重要文化財:木造上杉重房坐像


略歴:

1160年(永歴元年) 明月庵創建
      平治の乱で戦死した武将、山内首藤俊通の供養する
                ため息子の山内首藤經俊によって創建されました

1256年(康元元年) 最明寺創建
         北条時頼(鎌倉幕府5代執権  僧名 覚了房道崇)が
               自分の出家の為に建てたお寺
                蘭渓道隆禅師大覚禅師: 時頼を出家させた
                近くの日本初の禅専門道場「建長寺」を始めた
                中国から来たお坊さんです


1263年(弘長3年) 時頼の没後、最明寺は廃絶

126?年(文永年中)禅興寺として再興
                創設した人 : 北条時宗(鎌倉幕府8代執権)
                                        時頼の子
            
 始めたお坊さん : 蘭渓道隆禅師大覚禅師

1380年(康歴2年)  禅興寺 中興(※)
                 命令した人 :  足利氏満(関東公方)
                 創設した人 :  上杉憲方(管領)
                 始めたお坊さん :  密室守厳禅師   
                                                  (大覚禅師の五世法孫)

                  ※廃れてしまったものを復興させることです
                     寺域を拡大し支院を配置して「明月庵」
                   「明月院」に改名して塔頭としました
   
                  ※足利三代将軍義満の天下の時、禅興寺は鎌倉
                    五山に次ぐ関東十刹の第1位に選ばれましたクラッカー
                 
1868年(明治初年)禅興寺 廃寺
                筆頭の支院だった明月院のみ残されました




名所:  紫陽花(6月)、花菖蒲(6月)、もみじ(秋)

動物:  うさぎ、野生のリス

拝観料: 500円  (後庭園拝観料500円別途)


今どき、たった500円でこんな紫陽花を見れるんですから、来ない理由がありませんね


3.  並ばずにはいるには?




拝観時間は通常9:00から16:00ですが、6月は8:30から17:00までに拡大されるそうです

6月中旬の土曜日なので、どっピークのはずですが門の外には、絶対あるはずの行列はありませんでした

拍子抜けするほど、すんなりと入場できました

着いたのが丁度12:00なので、皆お昼を食べてるんですかね

この時間帯は意外に穴場かも…物申す


4.  6月の花



6月(水無月)の院内に咲く花が掲示されています

ほぼ日本固有の姫紫陽花90%ですが他の花も探してみたいと思います

姫紫陽花   90%
沙羅双樹(夏つばき)
京鹿子
夏ろうばい
下野草
岩たばこ
花菖蒲

7月には紫陽花は剪定されてしまうんですね


5.  本堂(方丈)方面へ歩く



明月院の中にはいると、やっぱり行列でしたねネガティブ



見所は沢山ありますが、とりあえず本堂(方丈)方面へ歩きます



巨大な青の塊を発見



重みで花が垂れ下がっています



山門にも花が飾られています

ここを抜けてまっすぐいくと本堂ですが、左に行ってみました


6.  開山堂方面へ歩く



本堂に向かって左手の開山堂を目指して歩くと仏像がおかれた庵がありました

御本尊様でしょうか?

他は必ずと言っていいほど立札があるのに、ここだけ何もありません

ひょっとして名前を口にだしてはいけない…



開山堂へつきました

禅興寺隆盛時代の1380年頃に建てられた「宗猷堂」が、のちに開山堂と呼ばれるようなりました

 堂内には、名月院開山の密室守厳禅師の木像と、最明・禅興寺・名月韻の歴代住持の位牌が祀られています





開山堂の真向かいに置かれた「花想い地蔵」

名前ももらえてよかったですね


7.  やぐら(羅漢堂)



「やぐら」と聞いて建物を探しましたがありません

鎌倉で「やぐら」というと鎌倉の柔らかい砂岩の岩壁に彫った横穴式の墳墓のことでした

間口7メートル、奥行き6メートル、高さ3メートルで鎌倉最大の「やぐら」です

中興開基の上杉憲方を祀ると伝えられる宝筺印塔が据えられ、壁面には十六羅漢など多くの仏像が掘られています

8.  水子地蔵




鮮やかな前掛けと紫陽花がオシャレです

よく見ると赤ちゃんを抱いているので水子地蔵のようですね


9.  瓶の井(つるべの井)



江戸時代の鎌倉十井の一つで岩盤を瓶のように垂直に掘り抜いた井戸

今も使っているそうです

10.  六地蔵



持ち物や背丈がみな違いますね

意味はわかりません

僧侶ばっかりのドラクエの戦士にも見えます


11.  悟りの窓




明月院の月は本物の月ではなく、この丸窓だったんですね

窓の向こうの景色は月の表面です(たぶん…)

あなたの心の中を映します…無気力

ちなみに、ここは無料ですが30分ほど並びました

紅葉の時期はもみじが映えそうです


12.  後庭園



本堂(方丈)の脇で拝観料500円を払うと丸窓から見えていた月の世界にはいります

花菖蒲の手前に枯山水の庭園がありましたが…なんと!

ガメラが破壊してます驚き …と思ったら作り物の亀でした

池の波紋にも見えますが、二つの輪は地球と月に見えなくもありません

兎さんのいる月に遅れてやってきたのでしょうか?



謎の井戸



 昭和初期に使用していた炭焼きの窯


花菖蒲



山の斜面に沿って滝の様に下りながら咲く紫陽花



なんの花かと思いましたが「ホタルブクロ」と言う野草のようですね



「ボクは青地蔵」

お地蔵様はただ立っているだけではありません

いろいろ地球から空を見上げて、いろいろ想ってるんです



「お地蔵様とうさぎ」

解説の看板はありません

何か深い意味があるのでしょうか

兎がいるので、このお地蔵様は月にいるんでしょうね


「わしゃ赤地蔵」

赤は太陽ですかね

よくわかりませんが…なかなか宇宙感だしてます爆笑


13.  総門まで下る



院内はほぼ一方通行なので、まだ見ていない箇所へ行くためには一旦出入口付近まで戻ります

途中、本物のうさぎ小屋や兎と修行中のお坊さんの置物があります


沙羅双樹の花が6月に咲くそうですが、周囲にそれらしき花は見つけられませんでした

代わりに紫陽花が飾られていました


14.  桂橋をのぼる



一旦下まで降りて、先程登らなかった桂橋を渡ります



  桂橋から出入口方面を見下ろしたところです

先程とは打って変わって大渋滞が始まってますね驚き

ここを左に折れます


15.  北条時頼公の墓処



北条時頼時頼の廟

ここからJR横須賀線までが時頼の死とともに廃絶してしまった最明寺の敷地だったようです




北条時頼時頼公墓所


時頼は中国の蘭渓道隆(大覚禅師)を開山に迎えて日本最初の禅専門道場の建長寺を創建しました


歩いて15分ぐらいなのでこの後行ってみたいと思います



16.  明月院の紫陽花の状況



ほぼすべて明月院ブルーの姫あじさいですが、一部他の色の紫陽花も咲いていました




圧巻のパフォーマンスです



盛り盛り


これも紫陽花の一種のようです





参考までに、これは家の近くの紫陽花ですネガティブ

まだ鼻が開ききっていないのか、つぶつぶの蕾が見えます

比べるのも失礼ですが、明月院の紫陽花にはこの状態の花は一つもありませんでした

すべて満開です  

一体どうやったら一斉に満開にできるんですかね