強すぎるコダワリは病気のサイン?
こんにちは!生チョコぽん酢です。
ちょっと考えさせられたことがあったので今日はその話を書こうと思います。
とある精神病院から療養型の病院まで転院搬送をしました。
出発地点の精神病院の病棟は、急性期ではありません。
精神病院と言っても一部の病棟は入所施設みたいな役割を担っているところも多くて、大勢の長期入院患者が生活をされています。
そこから患者さんを、療養型の病院まで転院搬送するという仕事だったのですね。
「あれ?長期入院できるところでしょ?」
って思いますよね。
私も不思議に思ったのですが、片方は精神病院の為、ある意味介護施設と同じような制限があるみたいで、
例えば介護施設でも、死ぬまでそこの施設で生活できるかといったらそうではなく、
施設の方針にもよるのですが、医療行為が必要になった段階で追い出される、なんてことはよくある話です。
以前にこの記事でも紹介したことがありましたね。
ここの精神病院では、食事がとれなくなった段階で、別の病院に転院してもらう、という決まりのようです。
それで搬送中、本人と看護師の話を聞いていたのですが、こんな会話をされていたのですよ。
本人「どうして移動しなきゃいけないの?」
看護師「〇〇さんご飯がまったく食べられなくなったでしょ」
本人「お米が美味しくないのよ、私玄米しか食べたくないの」
大体こんな感じです。
本人曰く、自宅で生活していた頃は、毎日玄米を食べていたらしく、
病院に入ったら白米だし美味しくないしで、食事が喉を通らなくなったとのことでした。
もちろん食べられなくなった原因は別にある可能性もあるのですが、
なんとなく私はこの一件から「コダワリの強さ」みたいなものの危うさを垣間見た気がしたのです。
私は土鍋で炊く玄米が大好きなので気持ちがわかる一方で、
好きなものを食べることと、好きな物しか食べれないことは似て非なるものだと思います。
これは食べ物以外でもそうですよね。
好きな事をやるのと、好きな事しかできないのは別物です。
自分はこうでなければいけない
みたいなものってある種の強迫観念であって、時として柔軟な思考を曇らせることになると思います。
しかしこれは、精神疾患ゆえのコダワリなのか、それともコダワリが度を越して精神疾患になったのか。
鶏が先か、卵が先か、のようなジレンマの話ではあるのですが、少なくとも強すぎるコダワリは、病気の前触れなのは間違いないと思います。
なぜこの一件からそのような結論が出るのかというと、アレな人や認知症の人にも同様の傾向が見て取れるためで、
詳しくは別の機会に詳しく書かせて頂こうかと思いますが、
少なくとも今回の患者さんのように、好きではない食べ物だから喉を通らなくなり、退院するどころか、体が弱り切って転院することになっては本末転倒ですよね。
どのような事であっても、程よさと言いますか、バランスが必要なのだなと改めて痛感した次第です。
おわり
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