こんにちは!生チョコぽん酢です。

皆さんGWを満喫されていますでしょうか?

私もお蔭様で楽しく過ごしています。

お出かけする合間に書かせてもらっていますが、今日は搬送の仕事の思い出話を書かせてもらいますね。

とある高級有料老人ホームにお住まいのおばあさんのお話です。

私はこの有料老人ホームにはコロナ禍前まで3人のお得意さんがいました。

皆さん裕福で優しくて羽振りもよく、また人生経験豊富で凄い人ばかりだったのでお話していて勉強になるし、とても良いお客さん達です。

7年くらいお付き合いしてくださったお客さんもいます。

だからここの有料老人ホームの方々とは、お互いに気兼ねなく何でもお話しできる間柄で、私は一部から施設の職員よりも信用されていたほどです。

しかしそれがコロナ禍に入り、ピタリと関係が終わってしまいました。

そりゃそうです、部外者は立ち入り禁止、入居者は事実上外出禁止。

生い先短い老人の最後の楽しみを奪って平然としている介護業界に「偽者ばかりだったのだな」と改めて思ってしまうのでした。

なのでこの話はコロナ禍前にあったお話です。


このおばあさん(Aさん)は独身で、唯一の肉親である妹さんがキーパーソンだったのですね。

とても献身的に通われている妹さんを見て、「姉妹の絆ってすごいなぁ」なんて感心していたのですよ。

妹さんともお話したことがあって、「早くに両親を亡くして、姉さんは女手一つで面倒を見てくれたの」とおっしゃっていて感銘をうけたほどです。

そしたらある日、もう一人の仲の良いおばあさん(Kさん)が、唐突にこんなことを言うのでした。

Kさん「(私)さんはAさんの妹さんを妹さんだと思っているでしょ?

私「はい??妹さんは妹さんですよね

Kさん「あれは多分娘さんよ

私「え?

詳しくお話を聞いてみると、とても生々しい背景を知ることになるのでした。

ここからはKさんのお話に私の主観を交えてお話しますね。

日本では明治時代に戸籍制度が徹底され、当時の人々は生き方の変更を余儀なくされました。

戸籍制度が無く血のつながりが曖昧だった頃は、例えば女性は誰の子供を産もうと社会は寛容で、むしろ当時は常に人手が重宝されていましたから、親がだれであれ村全体で子供を育てるような雰囲気があったようです。

日本には長きに渡り夜◯という文化があったので当然といえば当然ですよね。

しかし明治時代以降は都心部から徐々にそうした文化がなくなり、表向きには(体裁的には)良くなったわけですが、


実態を見てみると必ずしも良い面だけではないようです(昔が正しかったとも言えませんが)。

苗字が出来たことで結婚には大変な制約が伴い、自由という対価を支払わなければ所帯を持てなくなり、

血の繋がりに縛られるあまり、自分の子の面倒は自分達だけで見なければいけなくなり、親達にかかる負担が激増したわけです。

それに加えて近代化に伴い学業やら何やらで、1人の子供を育てるお金も膨れ上がる一方。

 

現代の親たちはお金を稼ぐ為に自分の親(子供からみたら祖父母)に子育てを丸投げして何とか回っている家庭も多く。


敷居がどんどん上がっていますから、このままでは親になりたくてもなれない人が続出する未来は、もうすぐそこなのです。


昔の文献を見た感じですと、明治時代以降も地方ではまだ現代的な結婚観に縛られてはおらず、日本全国で今の様なガチガチの結婚観が生まれたのは戦後のようです。

それでAさんのお話になりますが、Kさん曰く戦後(昭和)の日本では、結婚もせず子供を産むことは社会的にとてもリスキーだったようなのですね。

今でこそ片親とか、シングルマザーとか、普通に聞くようになってきましたが、欧米的なガチガチの結婚観が出来上がったばかりの戦後の日本では、いわゆる差別の対象となる(ポンコツワクチンやマスクを思えば簡単に想像できますよね)。

当然人間も生物ですからそう理想通りにはいかず、結婚せず子供を授かった女性はそれなりの数いたのでしょう。

そうした女性たちはその後生きづらくなることが必至だったので、自分の子供を兄弟姉妹として戸籍上に登録していたとのことです。

確かに役所が管理する戸籍なんて書面上のものですから、スタート地点は自己申告ですよね。

また今ほど厳格ではなかったでしょうから、そうした戸籍の改ざん?虚偽申告?が簡単に通ったみたいです。


当時Aさんは85歳、妹さんは60歳でした。

姉妹だから当然かもしれませんが、顔もそっくり。

この話を聞いて、色々考えさせられるのですよ。


よく昭和のドラマ(戦後を描くドラマ)では、両親を亡くした年の離れた長女が、自分の人生(結婚)を犠牲にしてまで、下の兄弟達の面倒を見る話がたくさんありますでしょ。

あれはそうした裏の背景を作品として描いているのかもしれません。

つまり兄弟ではなく、自分の子供の場合もあった(または兄弟に混ざって居た)。

だから相手に遠慮して縁談も受けず、女手一つで育てる道を選ぶ。

奥ゆかしいのだけれど。

時代が異なればもっと気楽に生きていけただろうに。


今の時代って、子供に関することは必要以上の苦労が伴うし、女の人の重責や妊娠への心労を考えると、本当に気の毒でなりません。

 

かと言って男が悪者かというと全然そんなことなくて、男も男で苦労がつきません。


昭和や平成の時代では男は頑張れば人並みに稼げたから、フォローすることが出来たのかもしれませんが、今は人並みに稼ぐこともままならない。

女性は社会進出するし、一体全体、人生という限られた時間の中で、男も女も動物としてどのように生きればいいのか。

そんな簡単なことが重大なテーマになる不思議な世の中なのです。

こうした詰みかかっている現代社会では、支配欲の塊のエリート層は「なら女性を不妊にすれば皆幸せになるんじゃね?」みたいな思考に到達してしまっていそうだから尚更不安がつのります。

よくわかりませんが、いつだってしわ寄せは女や子供に多くいきがちですね。


おわり

 

コミュニティやってます!)

 


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