ふるさと納税対策、遺贈寄附の推進を提案! | 世田谷区議会議員 中塚さちよオフィシャルブログ「世田谷の介護・福祉関係で交流!」Powered by Ameba

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世田谷区議会議員・ケアマネジャー中塚さちよの活動報告、議会報告、ケアマネのお仕事、日常など

世田谷区議会議員 立憲民主党 中塚さちよです。

 

これまでとりあげてきた議会質問を

こちらのブログにもアーカイブとして

掲載していきます。

 

今回は、令和4年第2回定例会

一般質問

ふるさと納税対策、遺贈寄附の推進を提案について

掲載いたします。

 

世田谷区のふるさと納税による

税収減は深刻です。

 

 

令和3年度には、70億円を超える減収額。

これは、小学校を2校改築できるだけの費用に相当します。

3年後には100億円を超えるとも!?

 

私が、

ケアマネジャーとして担当した方は

死後のことを大変気にされており

司法書士に相談をして、

公正証書を作成されました。

 

遺産を全部寄付することにしたそうです。

とても晴れやかな顔をされていました!

 

超高齢社会→多死社会でもあり、

こうした遺贈寄附を推進するための

PRや制度の設定を求めました。


よろしければぜひご一読ください!
ご意見ご感想などもお待ちしております。

(引用元:令和4年6月定例会-06月15日-03号

 

■中塚さちよ

 

 寄附文化の推進と世田谷区の資源を生かした返礼品について質問いたします。
 

 本区では、ふるさと納税による税収減が拡大し、令和四年には八十一億円余りにも上ることから、ついに保坂区長も、返礼品の充実も含めた積極対策への方針転換を迫られました。
 

 ふるさと納税の利用者は、税額控除の恩恵がある一定以上の所得のある階層がメインと考えられます。しかし、自民党政権下で進行する円安、物価高、実質賃金低下の現状を鑑みると、そうした一定程度以上の所得層の方々であっても、少しでも節税し、家族のために食料品などを受け取りたいという行動は、やむを得ない生活防衛という側面も大きいのではないでしょうか。
 

 そこで、区の魅力を広く発信でき、世田谷区へのふるさと納税を集め得る可能性がある返礼品として、今回、私が提案したいのはプラネタリウムの活用です。
 

 中央図書館プラネタリウムは、平成二十二年にリニューアル、一億四千万個の星空の質の高さは今なお好評を博しています。一般にも開放し、夜間には星空CDコンサート、大人のための星空散歩と題して、大人向けの投影も行っています。
 

 ふるさと納税の返礼品として、このプラネタリウムを夜間貸切りにし、カップルにデートやプロポーズの場として活用してもらうのはどうでしょうか。
 

 区の公用車の電気自動車で駅から運転手つきで送迎をしたり、サザエさん通りの観光などとの組み合わせも考えられます。その後、ぜひカップルには結婚して世田谷区民になっていただき、子どもを授かることがあれば、ファミリーでプラネタリウムにリピートしていただく、返礼品で特別な一日を過ごしていただき、世田谷区の魅力をユーチューバーやインスタなどのインフルエンサーに、SNSでアピールしてもらうことで、若い世代を呼び込むことにもつながるのではないでしょうか。区の見解を伺います。
 

 また、寄附の中でも大きな額を占める遺贈についてはいかがでしょうか。区は人の死を前提とした寄附に及び腰ですが、寄付白書によると、市民活動団体が国税庁に開示請求した資料では、この十年間で遺贈寄附の件数は二倍弱、金額は二倍強に上っているとのことで、遺贈への関心は高まっていると考えられます。
 

 私も、以前独居の女性の方から終活に関する相談を受け、社会福祉協議会につなげたところ、司法書士の先生を御紹介いただき、死後は全財産をある公益法人に寄附すると公正証書を作成され、私にもそれを見せてくださって、とても満足しておられました。
 

 私自身も子どもがいないので、今からいろいろと考えておりますが、人生最後に自分の資産を何かに役立てたいと考える方は少なくありません。
 

 区でも、終活に関わる社会福祉協議会、司法書士、税理士、あんしんすこやかセンター、ケアマネジャー等とも連携し、世田谷区や地域に役立つ遺贈寄附を推進できないでしょうか。
 

 近隣自治体でも、地元金融機関と提携を結んだり、ホームページで呼びかけたりなど、取組が増えています。
 

 千葉市、千葉県社協では、千葉銀行と遺贈寄附に関する協定を結んでいます。
 

 町田市もホームページで呼びかけ、寄附の件数が増えているようです。
 

 金融機関との提携は、以前も私は議会で取り上げておりますが、その後どうでしょうか。金融機関の寄附先のパンフレットなどに世田谷区を寄附先として入れてもらうなど、取組を進めていただきたいです。
 

 

◎加賀谷 政策経営部長

 

 寄附文化の推進と世田谷区の資源を生かしました返礼品につきまして、三点御答弁いたします。
 

 初めに、遺贈寄附の推進の取組についてでございます。
 

 区への遺贈については、この間、毎年度頂いてございまして、直近五年間の累計では十三件、二億三千八百万円余りの御寄附となってございます。生前、御自身の御発意として、貴重な築かれた財産を役立てる先としまして世田谷区を選んでいただいたということは大変ありがたく思ってございます。
 

 お話しの遺贈につきましては、地域の福祉団体や関係者との関わりの中から、地域保健福祉等推進基金への寄附につながった例がございます。
 

 また、遺産を相続された方が、区の広報媒体から、寄附先に地元自治体もなり得るということを認識されて、寄附を頂くという例もございます。
 

 昨今の社会状況では、単身者等の終活や、エンディングノートの利用がクローズアップされていることもあり、今後、日々区民の方と接している御指摘の各士会の方々や、ケアマネジャーの方々が、遺贈についての相談を受けられるケースが多くなることも想定されます。
 

 そのような際に、寄附先の一つとして、自治体を御検討いただくためのきっかけづくりや分かりやすい窓口案内等は重要ですので、多くの方に御認識いただけるよう、日頃から幅広く取組の周知に努めてまいります。
 

 次に、地元金融機関と提携を結んだり、ホームページでの呼びかけなどについてでございます。
 

 遺贈を含め、寄附を頂く際には、寄附者の方が対象となる自治体などを支えたいという自発的な発意や、その取組への共感が基礎となると認識しております。御指摘のとおり、資産の継承をお考えの際に、区への寄附が視野に入るよう、的確な周知を図るとともに、手続の御案内や相談などに円滑に対応し、お気持ちを受け止める環境を整えることが重要と認識しております。
 

 区への寄附に関するチラシの設置等に、連携する金融機関への協力はいただいているところでございますが、さらなる取組の可能性については、意見交換を重ねてまいります。
 

 また、貴重な篤志であるという性質や、当事者の気持ちに十分留意しながら、官民連携の視点も踏まえまして、広報や区への寄附をお考えいただくきっかけとなるような取組を検討してまいります。
 

 最後に、プラネタリウムを活用しました返礼品についてでございます。
 

 ふるさと納税の返礼品は、寄附募集事業との関連のある企画や、区の資源を生かしました世田谷らしいユニークな品物や体験をお礼としまして提供することで、区外にお住まいの方を含めて、世田谷に興味と愛着を持っていただくきっかけになり得るものと考えてございます。
 

 御提案いただきましたプラネタリウムの貸切り鑑賞については、通常は実施しておりません得がたい体験で、思い出に残るものであり、寄附を検討する際に関心が集まるものと考えます。実現に向けましては、教育委員会との課題整理等を行い、調整を進めてまいります。
 

 また、このほかにも区の施策への理解促進や周知、魅力発信につながるような体験等、世田谷らしい取組を検討してまいります。
 以上でございます。

 

 

■中塚さちよ

 

 寄附に関しましては、本当に今、世田谷コミュニティ財団のほうでも、終活セミナーをやったらば、四十人ぐらい来まして、皆さん、やはり六十代ぐらいの女性が非常に多かったということですね。
 

 これからの時代、今、調査でも出ましたけれども、四人に一人から五人に一人が独身なんですよね。だから寄附、遺贈、相続だけではなくて、私もそうですけれども、自分が本当に死んだ後に残しても、残す相手がいないんですよ。だから、ターゲットを絞って、ぜひこうした遺贈に関する取組、最後の地域貢献ですかね、社会貢献ですかね、そうしたことを効果的にアピールをしていっていただけたらなということを要望申し上げまして、質問を終わりとさせていただきます。