2022年3月25日、世田谷区議会議員・中塚さちよの2021年度活動報告会(オンライン)を開催しました。
当日は山口拓東京都議会議員、落合貴之衆議院議員も参加、参加者からの質問に答えるなど、有意義な会となりました。
また、落合議員と中塚議員の対談も実施、1年間の活動を振り返りながら、これからの展望についても語りました。
ご挨拶
山口拓 東京都議会議員
現在、東京都の新型コロナ感染者数は六千、七千人(※)。そうした中で「まん延防止」を解消し、今はリバウンド警戒期間だが、感染者は依然多く、行政業務は逼迫しており、入院している人も高止まりしている状態。引き続き皆さまとともに気をつけながら、4月5月くらいからは普通の生活が取り戻せるようにしていきたい。
東京都議会も今日閉会し、すべての予算が通過した。非常に厳しくなるであろうと言われていた財政状況も、皆さまのご活躍のおかげで税収としてはそれほど目減りすることもなく、なんとかしのいでいけている。一方で、リモートワークで通勤・通学の人は減り、保育園に子供を預けたいと思っても子供を連れて行くことができないという方も多い。
コロナで直接苦しまれる方だけでなく、そのまわりで実際に影響が出ていることもたくさんいる。そんな隙間で辛い思いしている方をひとりひとりしっかり救っていく1年になると思う。なんなりとお声をかけいただきたい。
※活動報告会開催時点での感染者数
落合貴之 衆議院議員
今、私は立憲民主党で政調副会長を引き続き務めさせていただいている。コロナが山を越えたら少しはリラックスできるかと思ったが、先々週震度6の地震があり、先月からはウクライナで戦争、昨日は1万5千キロ飛ぶミサイルを北朝鮮が発射した。疫病と大地震と戦争、3つも同時に起こるとは。
その中でも、もっとも多くの人が注目しているのはウクライナの状況ではないか。今、ロシアとウクライナを仲介する国がない。中国も尻込みをしている。NATO対ロシアのような状況になっている中で、G7メンバーでNATOに加盟していない日本こそ、友好国として間を取り持てる立場にあるはずだ。
最後に…、疫病と大地震と戦争が一度に起こると、必ず物価が上がる。参議院選挙の経済分野では、物価上昇対策をやらなければならない。
アベノミクスでは賃金より物価の方が上がり、実質的に賃金が下がり続けている状況。これからさらに物価が急上昇すると、家計はかなり貧しくなっていく。だからこそ、これまで野党が訴えてきた賃金を上げる政策を実行する必要がある。
そんな中、政府は65歳以上に五千円配ることを参院選の最大の目玉にしようとしている。これこそ次につながらない。五千円配ることで、アベノミクスの10年間の失策を済まそうとしている。こういう政治家たちを許していてはならないと私は思う。
参院選挙の応援をお願いしたい。また意見交換もさせていただきたい。
手塚よしお 衆議院議員 代理秘書
昨年の総選挙、東京5区皆さまのお力添えをいただき、小選挙区での当選が果たすことができた。改めて御礼申し上げます。
5期目がはじまり半年ほどたったが、手塚は科学技術・イノベーション推進特別委員会の委員長を拝命し、国会ではそちらの仕事をしている。党の方では、引き続き4期目と同様、党の幹事長代理、東京都連の幹事長を拝命しており、7月10日に想定されている参議院選挙に向けて鋭意準備を進めているところ。
東京では、蓮舫参議院銀と、松尾あきひろ前衆議院議員の擁立が内定しており、来週も選対会議等の活動をしている。引き続きご指導お願いしたい。
参加した皆様からの質問
電気対策について
先日、「停電するかもしれない」という警報を国が出した。火力発電に頼っていると、今後もこういうことになりうる。蓄電池の補助金など、国や都、区など電気に対する対応はどのように考えているのか。
落合議員:
世の中の人がガソリン車から電気自動車に変えることで、原発何基分もの蓄電が車でできるようになる。電気が足りない時は、車の電池で家の電気を動かすこともでき、将来的には電気自動車を普及させていきたい。さらに再エネをセットで、環境に適合した電力システムを作っていこうと、今の政権でも動き始めている。問題は、蓄電池は中国製の割合が多く、日本の電池の競争力は弱まっていること。これからは日本も、生活する上で必要な蓄電池の競争力を高めていく必要がある。野党側も政策をつくっており、後押しをしている。
山口議員
国は「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」をつくっており、都でも一気に加速していく。また法改正により、今の3倍4倍の充電能力がある蓄電池が導入・促進されるだろう。
東京都では今後、新築に対し太陽光パネルの設置を義務化する方向で動いている。蓄電し、家庭で使わない分は東京電力に売電できる。
今回の地震では、ひとつの火力発電が動かず、その分供給が厳しくなってしまった。国としては「これで原発が必要だ」と言いたいのだろうが、いずれにしても現在の電力に傾注しすぎているところはあり、自然エネルギーも活用しながら皆さまが安心して生活できる環境整備を自治体としても行なっていきたい。
中塚議員
世田谷区でも、予算審議の最終日で、まさに私の所属する会派から「来年度予算では、蓄電池の予算をについて増額を」と区に意見を述べたところ。区では蓄電池の補助金が人気で、令和3年度は予算を使い切ってしまい、途中で終了してしまった。区民の方の関心も高まっており、今年は増額するよう要請している。
神宮外苑地区の土地計画について
神宮外苑にある千本近い樹木を伐採し、再開発をしようという計画について。反対意見もあがっているが、撤回できないのだろうか。
山口議員
神宮外苑の銀杏並木の一部を伐採して商業施設などを作る案を「神宮外苑」が申請した。東京都はその計画を承認するのかどうか、大きな課題となっている。都の都市計画審議会では提案を認めたが、これに対し立憲は意見書・要望書を作成する準備を進めており、東京都に対し軽々に審議しないこと、伐採しなければならないその根拠を明確に示すこと、植え替えも含めた緑化計画を明確にすることを求めていく。こうした動きの中で東京都が総合的にどう判断するのか。地域の方とも連携しながら、私たちも呼びかけていきたい。
中止になった世田谷区での成人式の再開催について
中塚さんにお聞きしたい。僕たちの世代は成人式ができていない。僕と同じ世代からは、成人式ができなかったことに対して不満の声が上がっている。世田谷区では今年を成人式を行なったが、僕たちの成人式も開催してほしい。2年越しでも、成人式の日でなくてもいいから。
中塚議員
今の意見、そのまま議会で取り上げたい。1年前、2年前に成人式ができなかった方が、成人式の日でなくても場所を区で確保して実現したい。オンラインはオンラインでいいが、直接会うというのはまた違うもの。ぜひ世田谷区として応えていきたい。陳情の方法など具体的なことはまた改めてお伝えする。
以上。