介護福祉士の合格率の推移は? | 世田谷区議会議員 中塚さちよオフィシャルブログ「世田谷の介護・福祉関係で交流!」Powered by Ameba

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立憲民主党 世田谷区議会議員

介護福祉士・ケアマネジャーの中塚さちよです。

 

今日の記事は、

介護福祉士の合格率の推移は?

という内容になります。

 

わたしは、介護の現場出身で、

介護福祉士とケアマネジャーの資格を

持っていますが、

実は、いずれの資格も

議員になってから取得をしました。

 

過去に現場で働いていた時は

ヘルパー2級(現在は廃止、介護職員初任者研修に変わりました)

の資格しか持っていませんでした。

 

25歳~30歳までは、

在宅ケアや特養ホームの現場でほぼフルで働いていたので

介護福祉士の受験資格はあったのですが

(当時は、3年の実務経験があれば受験できました)

資格をとらなかった理由は、

ヘルパー2級でも

携われる業務に違いがなかったことと、

介護福祉士を取得しても、正直、

お給料もそんなに上がる印象がなかったので、

資格を取得するモチベーションが上がらなかったのです。

 

ですが、介護福祉士の受験資格を得るための

難易度がだんだん上がってきました。

 

実務経験だけでは受験資格が得られず、

養成校や、「実務者研修」等を受講しないと

資格がとれなくなってきています。

 

また今は、法律も変わり、

介護福祉士を多く採用すると、

事業所に入る報酬が上がるしくみになってきたので

就職や転職の際に介護福祉士の資格があると

有利で、手当なども以前より期待できるようになりました。

 

介護の仕事は

給料が安いとよくいわれ、

大変ですが、とても感動の多い仕事です。

 

また、先々介護の現場で

働かせていただくかもしれない、

だったら、ハードルがあまり上がらないうちに

資格を取っておこう!と

議員の仕事をしながら、介護福祉士の資格にトライしました。

 

平成24年1月に、介護福祉士の資格を取得できました♪

 

 

思いがけず嬉しかったことは、

過去、民主党政権時代に

私の政治の師匠である

小宮山洋子さんが厚生労働大臣をしていた時だったので

洋子さんの名前が入っています!

 

これは家宝にしています照れ

 

 

さて、介護福祉士の第30回の資格試験が

今年月に行われました。

 

近年の介護福祉士受験の動向はどうか?

介護福祉士の合格率の推移をみてみましょう。

 

 

過去数年は、概ね60%前後で合格率は推移しており、

国家資格の中では、難易度は高くないといわれています。

 

ちなみに、私が取得した平成24年(第24回)の合格率は

63.9%でした!

 

この前年までは、合格率は40%台~50%前後で推移していたので

第23回、24回と続けて受験した方からは

かんたんになった、難易度が下がった、といった声もあったようです。

この第24回から、資格試験の出題形式が変更になったことが

要因といわれています。

 

また、直近の第29回では、

合格率が72.1%と、急に上がっていますが

受験者数のほうは、前回から半減しています。

 

これは、

「社会福祉士及び介護福祉士法」の改正により、

今回(平成29年度)から、介護福祉士の資格取得のルートが変更になり

私が資格取得したときのように、実務経験だけでは受験資格が得られず

実務経験+「実務者研修」等の研修を受けなくてはならないため

受験資格を持つ人が減ったためと考えられます。

 

実務者研修は、

450時間の講義と演習が必須です。

試験前に、しっかり勉強することになりますし

これを受講すれば、2次試験(実技)が免除になるので

合格率も上がるわけですね!

 

しかし、介護福祉士の合格率が上がっても

受験までのハードルが上がることで

受験者数が減り、結果として介護福祉士の数が

減ってしまっているのは気になりますね。

 

特に、わたしが気になるのは、

外国人介護士の問題です。

これまで、

EPAで受け入れた外国人介護士にとって、

介護福祉士国家試験が難しく、

合格率が低いことが課題でした。

 

EPAで受け入れた介護士たちは

介護福祉士国家試験に落ちてしまうと、

日本で働き続けることができず、国に

帰されてしまいます。

 

EPAで来日する介護士の求人数や

受入れ人数の推移をみますと、

近年受け入れ数が急増していることが

わかります。

 

平成29年度の介護福祉士国家試験は、

合格率の推移をみると、前年より

15ポイント近く上がり7割台となっていましたが、

EPAの介護福祉士候補者のみで

数字を見てみると、合格率は

前年同様の5割前後で推移している

ことがわかります。

 

外国人介護士の介護福祉士受験ルートは

日本人と違い、

実務者研修を受けずに、

実技試験でチャレンジできる受験ルートが残されています。

 

外国人介護福祉士候補者には、

実務者研修を受けるための時間や費用、

勉強のためのサポート体制がなければ

実務者研修を受けることは現実的に難しいでしょう。

 

働きながら受験勉強をして、

試験にのぞまなければならないのが実情です。

 

せっかく現場で戦力になっているのに

試験のせいで、帰国せざるを得ない人を

少しでもなくすために、

人種や国籍にかかわらず、

やる気のある外国人の介護士の方々に、

行政や職場で支援を行って、

しっかり研修や教育を受けられる機会を

保障することが大事と私は思います!

 

外国人の介護士については、

今後は、EPAではなく、

「外国人技能実習制度」を利用して、

技能実習生として日本で働くことが

可能になりました。

 

これにより、EPA締結国の

インドネシア、フィリピン、ベトナムだけでなく

あらゆる国に、日本での介護の仕事の

門戸がひらかれることになります。

今後の外国人介護福祉士の推移に注目ですね!

 

 

次に、

介護福祉士のお給料ですが、

給料の元となるのは

国で3年ごとに改定が行われる

介護報酬。

 

この報酬額を決める際に

厚生労働省が重視しているものに

財団法人介護安定センターが毎年行う

「介護労働実態調査」というのがあります。

http://www.kaigo-center.or.jp/report/h28_chousa_01.html

 

平成28年度の調査結果によると、

 

 

介護福祉士の資格で現場の業務に関わっている人の多くは

2、あるいは3あたりにいらっしゃるかと思いますが

この調査では、業務内容や働き方の違いによる給料の違いはわかるものの

「介護福祉士」という資格がどれだけ給料が上がることに

反映されるのかは、不明です。

 

一方で、民間のサイトなどは、独自に、

求人票などの情報から介護福祉士の給料を推定して

公表しているところもあるようです。

 

たしかに、求人票をみてみると、

介護福祉士の資格所持者は

同じ介護業務につく場合も、

手当などで、給料が上がるよう

優遇されている所が多いです!

 

そして、

介護福祉士の皆さんに

ビッグニュースが!?

 

2019年10月!

 

勤続10年以上の介護福祉士への報酬が

8万円UPする処遇改善交付金が

設立されるとのこと!!

 

この理由は、実はさきほど掲載した

「介護福祉士の合格率の推移」に

ヒントがございます。

 

直近の第29回試験で、介護福祉士の受験者は

28回の152,573人から、76,323人に半減しています。

その分、合格率は上がっていますが

28回試験では、88,300人誕生した介護福祉士が

29回では、55,031人と、3千人以上減ってしまっています。

 

「介護離職ゼロ」を掲げる政府が、

介護の担い手を増やすために大盤振る舞い!?

 

ただし、先ほども引用した

介護労働実態調査によりますと

介護職の平均勤続年数は

訪問介護員 4.9年

介護職員 4.6年

サービス提供責任者で6.5年

離職者の7割は

3年未満の離職ということですので

ほとんどが10年なんてとてももたずに

現場を離れているのが現実。

 

インパクトのある数字が打ち出されたものの

離職防止策としてはあまり

役に立たないかもしれませんね。。

 

 

話は変わりますが

最近、Tvで、高額報酬を目当てに

女性の主人公が

市議会議員に立候補したドラマがありましたね。

 

過去の私は、

介護福祉士の資格は

給料に反映されないので

モチベーションが上がらず

介護福祉士資格を取らなかった、

と述べましたが

誤解のないように書き添えておきたいのですが

私も、このドラマの主人公のように

高額報酬が目当てで、

頑張って資格を取っても給料の安い

介護福祉士をめざすのをやめて

最初から給料の高い区議会議員に立候補した

というわけでは決してないんです。。。

 

区議会の選挙に出る直前の数年間は

福祉の大学院に行き、その後は

行政の福祉政策の調査や

コンサルティングの仕事をする民間企業で

研究員として働いていました。

お給料もしっかりいただいていましたよ。

貯めてあったボーナスは、選挙資金で

全部なくなってしまいましたがお願い

 

よかったら、

こちらも見てみてくださいね。

政治の力で、福祉を変えたい!

中塚さちよ「政治への思い」

https://ameblo.jp/nakatsukasachiyo/entry-12325961548.html

 

そして、もう一つ、

世田谷区議会議員の合格率ならぬ当選確率は

近年下がっており、難易度が上がっております涙

 

 

私の初当選は、2007年でしたが、

次の2011年から、定数が2削減され、

立候補者は増えており、

当選確率が下がっています。

 

加えて、私はこれまでの選挙を

「民主党」の公認でたたかってきましたが

民主党公認候補の合格率ならぬ当選確率の推移をみますと

 

 

2011年の大逆風の際には

民主党公認では

合格率が25%という大変厳しい選挙戦となった

ことがわかりますね。

 

この時には、私たち2007年初当選組の

多くの民主の仲間が落選、

新人候補は1人を除いて全滅、

そして私たちの先輩世代の議員は、

全員選挙前に他の選挙に転出したり

民主党をやめるという敵前逃亡の結果

過去に1度でも民主党だった人の4年生存率も

なんと25%・・・

 

日本人で一番多い、

肺がんだとステージⅢの

5年生存率に匹敵するという

恐ろしい数字ですガーン

 

民主党が民進党になって

その民進党も分裂してしまい

私は、立憲民主党に入党しましたが

まったく先が読めない政治の風。

次の選挙のわたしの合格率ならぬ生存率は

どうなることやら・・・

 

わが世田谷区では、

ドラマと違い、区議会議員に合格するのも

そうかんたんではありませんが、

介護福祉士の資格取得にチャレンジする皆さんの

合格とお給料が上がること、

お祈りしております。

 

そして、政治の力で、

福祉や介護に携わる人たちの

待遇をよくしていきましょう。

ぜひ私と一緒にたたかってください。

介護福祉士から、

区政や都政、国政にチャレンジする人も

もっと増えるといいなと思います。

どうぞ、よろしくお願いします!

 

今日は、

介護福祉士の合格率の推移は?

という記事でしたウインク

今年介護福祉士国家試験にチャレンジする

予定のみなさん、

ぜひ頑張ってください!!