Sounds of joy375 | 愛すべき櫻葉の世界

愛すべき櫻葉の世界

甘々櫻葉と翔ちゃんへの愛を甘くおしゃべりしてます♡



翔ちゃんとの夏休みが終わった。

めっちゃ濃厚で楽しかった。

俺のワガママをサラリと叶えてくれる翔ちゃんはめっちゃカッコよかったし、俺の上で鳴きながら踊る翔ちゃんは妖艶だった。

なにより俺を最優先にしてくれているのが分かって嬉しかった。


そして今日から翔ちゃんは仕事だ。

大学の夏休みはまだ終わらないからそれをいい事に俺はリハビリへ向かうんだ。


朝ごはんを食べながら俺は翔ちゃんの口元にくっついているパンくずを指で取りながら提案をした。


「翔ちゃん翔ちゃん、今日も駐輪場まで一緒に行こ!」

「いいよ?早く支度しとけよー」


「うん!!玄関で待ち合わせね!」

「ぶははははは!!はいはい、玄関で待ち合わせな」


一緒に暮らしているということは出かける時に待ち合わせをするという恋人としての最大級のお楽しみもないのがデメリットだ。

だからちょっとふざけてそんなことを言うと、翔ちゃんはやっぱりにっこり笑ってそれを受け入れてくれるんだ。


「じゃ、待ち合わせまでバイバイ♡」

「はいはい」

ちゅ


翔ちゃんの頬にキスをしてから洗面所に顔を洗いに行く。

と、ワイシャツのボタンをもぞもぞと止めながら翔ちゃんもとことこと洗面所に入ってくるではないか。


「ダメダメ!まだ待ち合わせの時間じゃないじゃん!」

「んだよー。オレだって仕事に行く支度してぇんだよー」


「んもぉ。猛ダッシュで歯磨きするから翔ちゃんはあっちで待ってて!!!」

「えー。早くしろよー」


ブツブツ文句を言いながらも今度は翔ちゃんが俺の頬にキスをして洗面所をとことこと出ていった。







「お待たせ!翔ちゃん!待った?」

「ん?いや、今来たとこ」


「ひゃひゃひゃひゃひゃ」

「ぶははははははははは」


お互いに支度を済ませてから約束通りに待ち合わせ場所である玄関で顔を合わせるとちょっとふざけながら靴を履いた。




「ねぇ、翔ちゃん。そろそろこの車椅子を翔さんの所に返そうと思うんだ」

「へ?もう??」


「うん。もうリハビリも順調でさ。松葉杖だけで生活出来そうなんだ。だから返す時には翔ちゃんも一緒に行ってくれる?」

「もちろんだよ。翔さんにはマジでっかい感謝しかねぇよな」

翔ちゃんに車椅子を押してもらいながら分かれ道になる駐輪場まで送ってもらった。


そしてキョロキョロと素早く周りを見渡した翔ちゃんはチュッて俺の唇にキスをしてから照れくさそうにコメカミをポリポリして原チャにまたがった。



…。


……。


「んだよ?何見てんだよ?」

「いや、こうして見ると翔ちゃんの足ってめっちゃ長ぇなと思ってさ」


「何言ってんだ////早く行け////」

「はーい。照れてる翔ちゃんも可愛いよ♡」


「うっせ。ばぁあああーか」

「くふふふ。じゃあね、行ってらっしゃい!!」


真っ赤になって照れてるバチくそ可愛くて爆イケな彼氏に手を振って車椅子を勢いよく漕ぎ出した。