ラブホに入って部屋の内装や装備されているオモチャ、大きな鏡、信じられないほどデカいベッドや照明。
なんだか全てが俺をおかしくさせた。
目の前には目を潤ませた翔ちゃんがいる。
スイッチが入った俺は仰向けになると翔ちゃんに色んなことをねだった。
オモチャでやって見せろと言ったり俺のを咥えてくれと言ったり。
俺と同じようにスイッチが入っている翔ちゃんは何処までも従順で何処までも妖艶に乱れた。
天井の大きな鏡にうつる翔ちゃんを見ながら俺は何度も果てたし、翔ちゃんも果てては意識を飛ばし、また目を覚ましては愛し合い、文字通り言葉は悪いけどサルのように求めあった。
もう一度。
もう一度。
目を覚ましてはそう言って俺の上で跳ね続ける翔ちゃんはすごかった。
さすが「オレ、しつこいぞ」と言っただけあり、いい感じにしつこかった。
ここに来る前にコンビニで買い込んできたおにぎりやサンドイッチを頬張ってはまた愛し合う。
そして泥のように眠る。
それの繰り返しだった。
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もう何時なのか何日なのか昼なのか夜なのか朝なのか分かってない俺に対して、スマホの目覚ましをセットしていた翔ちゃんはアラームの爆音で目を覚ました。
「まさき、あと2時間でここを出るから…シャワーして来い。もうレンタカーを返すことから逆算してギリギリの時間だ……」
「翔ちゃんは?」
「んー。なんか動けねぇからもう少し転がってからにするー」
「ごめん。抱き潰したわ」
「いいよ。今日帰っても明日まだ休みが一日あるからさ。明日こそなんもしないでゴロゴロしてるわ」
「ん。分かった」
シャワーを浴びようと起き上がる俺の肩をキュッと捕まえた翔ちゃんがめっちゃ可愛いキスをくれた。
もう。
エロいとか可愛いとかしっかりしてるとか時々天然とかなんなんだよ。
ぶっちゅううううーーーーって漫画みたいでガキみたいなキスをしてから俺はゆっくり立ち上がり松葉杖をつきながらシャワーを浴びた。
で、シャワーを終えてベッドを見ると翔ちゃんはやっぱりすぴすぴ寝てるし。
ちゅ、ちゅ
瞼にキスをして翔ちゃんを起こすと翔ちゃんはにぱって幸せそうに笑って目を覚ました。
くっそ。
また抱きたくなるじゃん。
もお/////