Sounds of joy343 | 愛すべき櫻葉の世界

愛すべき櫻葉の世界

甘々櫻葉と翔ちゃんへの愛を甘くおしゃべりしてます♡



しっかりこってりお母さんにお説教をされた雅紀はお母さんが持ってきてくれた朝ごはんをオレとお母さんと一緒に食べた。

そして迎えに来てくれたキミちゃんと一緒に大学へ行った。


なんだか忙しくて気が遠くなりそうな夜だったけど、オレも今日は診療だ。

寝不足気味なのかなんなのかよく分かってない状態で赤いヘルメットを手に取るとお母さんがパッとそれを取り上げた。


「ダメよ翔ちゃん。今日はタクシーで行ってちょうだい。雅紀のせいで寝不足なんですもの。私がタクシーを呼ぶから診療所経由で家に帰るようにするわ。一緒に乗ってちょうだい」

「でも…」


「いいの。あの子を助けてくれたお礼だと思って甘えてちょうだい。そして蒼翔を診療所で預かってもらっていいかしら?夕方には迎えに行くわ」

「ふはは。そんなことを発案するなんてオレが断れないことを知ってて言ってます?お母さん、卑怯ですよ?」


「ふふふ。卑怯よ♡」

「ではお言葉に甘えて。蒼翔、太陽と遊ぼうぜ」

「わんわん!!!」


足元にじゃれついてくる蒼翔をケージに入れてお母さんが呼んだタクシーに乗り込んだ。






「おはよー」

「翔ちゃんおはよ!」

「翔やん!まーくんは?」


「ん。大丈夫。雅紀のお母さんにめっちゃ怒られて飯食って友達と大学に行ったよ」

「翔ちゃんは確実に寝不足な顔してるね」

「クマ…すげぇよ?めっちゃブスwww」


「うっせぇ。診察が始まるまで仮眠させて」

「はいはい」

「誰か来たら起こすよ。それまで蒼翔は裏庭で遊ぼー」

「わん!!!」


智くんやニノの気遣いが嬉しい。

そういえば潤は?ってキョロキョロするとオレの動きで察した智くんが今日が姉ちゃんの退院日だということを教えてくれたんだ。

陽縁と縁翔はもう少しだけの入院になるらしい。


姉ちゃんと潤たちの新しい生活も始まろうとしてるんだな。


オレより確実に甘えるのが下手くそな姉ちゃんのことだ。陽縁と縁翔が一緒になると頑張りすぎちゃうだろうな。そこは潤がうまくサポートしながら姉ちゃんを甘やかしてくれるといいな。


つか、櫻井姉弟の扱いにおいてはプロ級の腕枕を誇る潤に任せておけば問題ないだろうな。

潤、頼んだぞ。







「翔ちゃん、翔ちゃん…診察お願い」

「んぅ。分かった…」

智くんに揺り起こされたオレは聴診器を掴んで診察室へ向かった。


よし。

気合い入れるぞ。

なにせ雅紀がオレを目標としてくれてんだ。

それに恥じないようにしないとな!!