春色スニーカー322 | 愛すべき櫻葉の世界

愛すべき櫻葉の世界

甘々櫻葉と翔ちゃんへの愛を甘くおしゃべりしてます♡



…雅紀のやつ。

しっかり濃いめのキスマーク付けやがって。

首筋だけじゃなくてしっかり鎖骨にもついてるし。




敢えて見える場所につけたんだよな。

見せつけて欲しいからここにつけたんだよな。


だとしたら上等じゃん。

見せつけてやるよ彼女に。

オレには大切な人がいるんだと。

アンタの存在を知ったことでここまでドス黒いキスマークをつけるほど嫉妬心に駆られる恋人がいるんだと。

アンタの存在は恋人には伝えたんだと。


どんな手を使ってきてもオレたちは揺るがねぇ。








「おす」

「ショーン、おはよ」

「バンビおはよー」

「…翔…大丈夫だったか?」


オレの声に振り向いたみんなが一斉にオレの首元を見た。そして暫くキスマークを凝視したあとにぶって吹き出したんだ。

みんなはそれだけ独占欲丸出しのドス黒いの付けられたらなって笑った。

しかも鎖骨ってすごくね?ってみんなは笑ってたんだ。


ただ1人滝沢が真顔でオレのみぞおちにパンチを繰り出してきた。


「…ぐっ…」

「雅紀を泣かせるなよ」


「…ああ…大丈夫…だ…」

「ったく。油断してんじゃねぇぞ」


「ホラホラ!タッキーも元カレにいつまでも執着してんなや!」

「大丈夫大丈夫!バンビは大丈夫!な?」

「…ってぇ…くっそ…」

「頼むぞ櫻井」


みぞおちを殴りつけたことでスッキリしたのか滝沢がスタスタと歩き出していく。

みぞおちを押さえ込んだオレは両脇を隆ちゃんとブッキーに支えられながらヨロヨロと講義室へ歩き出した。



そして1限目の講義が行われる5号棟の505号室に着くと、入口の前に腕組みをしてニヤリと笑う彼女が待ち構えていた。


「おはよう、櫻井くん」

「おぅ」


昨日よりも濃いめの香水が鼻を突く。

オレを両サイドから支えてくれているブッキーと隆ちゃんの腕に力がこもる。

そして数歩前を歩いていた滝沢も彼女を睨みつけている。


悪魔のようにニッコリ微笑んだ彼女の目線は少しずつ落ちていき、オレの首筋でぴたりと止まった。



一瞬眉間に皺を寄せた彼女はフッと鼻で笑うと氷のような笑みを浮かべた。


•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆

キスマークの翔ちゃん。

ひろちゃんに描いてもらいました♡

画質も綺麗に仕上げてくれました。

いつものお約束と同じです。スクショ等は絶対禁止ですのでご承知おきください。