愛しキミへ……恋の始まり44 | 愛すべき櫻葉の世界

愛すべき櫻葉の世界

甘々櫻葉と翔ちゃんへの愛を甘くおしゃべりしてます♡

夕方にもう1本の仕事を終え、オレは家へ急いで帰った。



雅紀がいてくれるはず……!!
オレはニヤニヤを隠せない。




「ただいまー、雅紀?」
「……おかえり……////」



うああああー!!!
雅紀が!!雅紀がっ!!「おかえり」って!


玄関に出てきてくれた雅紀を思わずぎゅーーーっと抱きしめてしまう。



「雅紀ー♡」
「いててて!しょーちゃん!痛いし、苦しいっ」



「あ……ごめん」
「でね?晩御飯作ろーと思ったんだけどさ、翔ちゃん……」


「ん?」
「翔ちゃんち、なんもなくね?」


「ん??」
「冷蔵庫は空っぽだし。ま、それは買い物に行けばいいんだろーけど、そもそもフライパンとかもないじゃん」


そーだった。
オレは料理はしねぇ。
出来ねぇんじゃなくて、しねぇんだ。
得意料理は麦茶。
気が向いたときにはカップ麺くらいならできるぞ?お湯は沸かせるからな!!



「……」
「ああああっ、そんなにションボリしないで!怒ってるんじゃないんだよ?」


「…………」
「ね?翔ちゃん?」


「うん……」
「だから、今日は出前取ってさ、今度の休みのときにでも買い物いこ?ね?」


「うん♡♡」
「じゃ、約束ね」

……雅紀が約束のキスを頬にくれた……
やった!!
雅紀がキスしてくれた!!
さらに!!
雅紀とのデートだ!!

オレのモチベーションはとんでもなく高く舞い上がり、成層圏よりもどっか遠くへ行ってしまったっぽい。





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数日後。
潤の知り合いのレストランを借り切って場所を押さえた。
スタイリスト経由でタキシードも揃えた。


これでニノと智くんの結婚式の準備は万端だ。

「ねぇ、翔?」
「ん?」


「思い出すね、ボク達の結婚式」
「そーだな」


「あれにはビックリしたよ」
「そーだろ?」


思い出したのか雅紀の目が潤んでいる。

「なぁ、雅紀」
「ん?」


「愛してる」
「ばか……」


雅紀が胸に飛び込んできた。
その体を強く抱きしめた。



なぁ、雅紀。
オレはオマエを何があっても守り抜くから……。
オレにその力をくれ、な……。