いい感じにカメラマンが「翔くん、相葉くんの肩を抱いて」「2人で見つめあって」なんてオレにとって最高のシチュエーションだった。
もう、公私混同もいいとこでオレは雅紀を触りまくった。
「ホントに仲良しなんですね」
「はいっ!!それが嵐ですから!」
「みなさんそうおっしゃいますよ?」
「ですよねーーー!!!!」
なんて嵐がチームワークがいいことを盾にしてスタッフさんと和やかに喋っていた。
「お疲れさまでしたーー!!」
「そっか……」
ん?なんか雅紀がションボリしてる?
じゃ、ここでオレの密かに考えていた作戦を…。
「だからさ、オレの部屋で待っててくれる?
はい、オレんちの鍵ね」
オレは雅紀の手にオレの鍵を渡した。
オレの部屋の鍵を渡しておけば雅紀はオレんちに来ないわけにはいかない。なぜならそうしないとオレは家に帰れなくなるから。
じっとオレが渡した鍵を見つめている雅紀。
さぁ?どーする??雅紀くんよ?
策士櫻井翔降臨です。
勝算はオレにありだけどな♡♡
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:
「おはよ、雅紀……」
「おはよ、翔……」
チュッとキスをして2人でベッドを出る。
「どーしょっか?ニノたちの結婚式サプライズ」
「ニノは勘が鋭いからね、難しいよね。おーちやゃんも、時々ビックリするくらい勘が働くしなー」
「こればっかりは潤も含めて3人で決めないとな」
「うん」
そんなことを話しながらコーヒーを飲む。
今日は2人とも午後からのスタジオ収録だからのんびりだ。
「翔……」
雅紀がオレのシャツをクイッと引き寄せてキスをねだった。
可愛い……////
オレは何回、雅紀に惚れ直すんだろう。
オレはそっと愛しい人にキスを落とした。
「なに?甘えたいの?」
「……」
照れた雅紀がオレの胸に顔を隠す。
くぅーーーっ!!!
可愛い!!!
可愛すぎだろ!!!
オレはぐっと雅紀の頭ごと抱きしめた。
この小悪魔的な甘え方……。
策士櫻井雅紀降臨か?
勝算はオレにないのか??