人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経譬喩品第三』について 39 | 中杉弘の人間の探求

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63 ※眞子ちゃんが「小室圭と結婚したい!」と言っても、国民の97%が反対しています。それでも眞子ちゃんは「国民が反対しても何が何でも結婚する!」という煩悩の火に焼かれているのです。皇族でも悩み、煩悩の火で焼かれているのです。

 

 

人類を救う 100万人の法華経入門 『妙法蓮華経譬喩品第三』について 39


「而も三界の朽ち故(ふ)りたる火宅に生ずること、衆生の生老病死、憂悲苦悩(うひくのう)、愚痴暗蔽(ぐちあんぺい)、三毒の火を度して、教化して阿耨多羅三藐三菩提を得せしめんが為なり。」

しかも三界の朽ちた火事の家に生まれて、衆生は生老病死、憂い悲しみ苦悩、愚癡、三毒の火を燃やしているのです。それは、衆生を教化して、阿耨多羅三藐三菩提の悟りを得させるためなのです。

仏は火事の家に生まれたようなものです。安穏で豊かで幸せな所に生まれてなどいません。そのような火事の家に生まれて、苦しんでいる衆生を救うために生まれてきたのです。仏は「自分が救われよう」と思って衆生を教化しているのではありません。衆生はそれを恐ろしいと思うのです。そのような人はいません。

仏は火宅の中に生まれて、火宅が本宅です。「みんなと一緒に苦しみ、みんなの苦しみを救ってあげますよ」と言われているのです。こんな人間はいません。まさに仏です。

「諸の衆生を見るに生・老・病・死・憂悲苦悩に焼煮せられ、亦五欲財利を以ての故に種々の苦を受く。」

諸々の衆生を見ると、生老病死、憂い、悲しみ、苦悩に身を焼かれて、また五欲、財産を持っているから、そのために種々の苦を受けるのです。仏はこれを「火宅」と言っているのです。

衆生は、生老病死の苦悩の火に焼かれてしまっているのです。貴方も焼かれているのです。今、いる所は火宅です。火の燃えている家の中にいるようなものです。何処を触っても安穏ではありません。全てが「アッチッチッチ」の世界です。何処を探しても幸せはありません。

これを表現して、「生老病死」というのです。生まれてから何もしなくても、人間はだんだん年を取ってくるのです。それは苦しみです。最期は病気になって死ぬのです。これも苦しみです。死にたくはありませんが、生老病死は避けられません。

天皇陛下に生まれても生老病死は避けられません。「天皇になったのだから、俺は死なない」ということはあり得ません。

眞子ちゃんが「小室圭と結婚したい!」と言っても、国民の97%が反対しています。それでも眞子ちゃんは「国民が反対しても何が何でも結婚する!」という煩悩の火に焼かれているのです。皇族でも悩み、煩悩の火で焼かれているのです。

「五欲」とは、食欲(しょくよく)、財欲(ざいよく)、色欲(しきよく)、名誉欲(めいよよく)、睡眠欲(すいみんよく)の五つです。「財利」とは、財産やお金です。

我欲で「あれも欲しい、これも欲しい」と言っているのは、苦しみです。欲望を持つから、人間は苦しくなるのです。「もっと大きな家に住みたい」「もっとお金が欲しい」というのは苦しみです。考えたらそうなのです。

五欲に執着をして、それによって自分が苦しめられているのです。「これを得たら幸せになる」と思って頑張るのですが、お金を得ても幸せにはなれません。名誉を得ても幸せにはなれません。何をやっても幸せにはなれません。

しかし、貴方はそれを求めるでしょう。三車火宅の如しです。貴方は、ボウボウと燃えている家の中にいるのです。何処を触っても「アッチッチッチ」です。人生は何を求めても苦悩です。

「憂悲苦悩に焼煮せられ」と言っているのです。煩悩に焼いて煮られるのです。

「又貪著し追求するを以ての故に、現には衆苦を受け、後には地獄、畜生、餓鬼の苦を受く。」

それに執着して、追及すると、現には衆生は苦を受けて、後には地獄、畜生、餓鬼の苦を受けるのです。財産を求め、安楽を求める者は、後に地獄、餓鬼、畜生、修羅の苦を受けるのです。ここにちゃんと書いてあるのですから、明解です。五欲を追い求めて得られるものは、四悪道です。

プロレスを見て「ウワー」と興奮していたら、修羅界です。「どちらが勝つのか?」というのは畜生界です。「美味しいビフテキを食いたい」というのは、餓鬼界です。そのような欲望によって得られるのは、地獄、餓鬼、畜生、修羅の苦です。
 「若し天上に生れ及び人間に在っては貧窮困苦・愛別離苦・怨憎会苦、是の如き等の種々の諸苦あり。」

もし天界を求める人がいても、天界は得られないのです。人間は貧乏で苦しみ、愛する人と死別して悲しみ、会いたくない人(憎い奴)に会って苛められて苦しむのです。かくのごときらの種々の諸苦に遭うのです。
 「衆生其の中に没在して歓喜し遊戯して、覚えず知らず驚かず怖じず、亦厭うことを生さず解脱を求めず。」

 衆生はその中に没在して、歓喜して戯れているのです。仏様が「そこは燃えているから、家から出ていらっしゃいよ」と言うと、燃えていることを知らず、驚かず、怖がらず、その中で遊び戯れて喜んでいるので、解脱など求めていません。

 明日、会社が倒産するかもしれないのに、ゴルフ三昧をやっているのです。コロナウイルスが蔓延していても、カラオケに命を懸けてカラオケで歌っていると、コロナウイルスに感染したり、何をバカなことをやっているのでしょうか? 

「此の三界の火宅に於て東西に馳走して、大苦に遭うと雖も以て患いとせず。」

この三界の火宅の中で東西に走り回って、大苦に遭うとも思っていません。衆生は五欲を求めて飛びまわっているので、火宅の中にいるという自覚もありません。(40に続く)

 

 

『妙法蓮華経譬喩品第三』

而も三界の朽ち故(ふ)りたる火宅に生ずること、衆生の生老病死、憂悲苦悩(うひくのう)、愚痴暗蔽(ぐちあんぺい)、三毒の火を度して、教化して阿耨多羅三藐三菩提を得せしめんが為なり。

諸の衆生を見るに生・老・病・死・憂悲苦悩に焼煮せられ、亦五欲財利を以ての故に種々の苦を受く。

又貪著し追求するを以ての故に、現には衆苦を受け、後には地獄、畜生、餓鬼の苦を受く。

若し天上に生れ及び人間に在っては貧窮困苦・愛別離苦・怨憎会苦、是の如き等の種々の諸苦あり。

衆生其の中に没在して歓喜し遊戯(ゆげ)して、覚えず、知らず、驚かず、怖(おじ)ず、亦、厭(いと)うことを生(な)さず、解脱を求めず。

此の三界の火宅に於いて、東西に馳走して、大苦に遭うと雖も、以って患(いれい)いと為(な)さず。

 

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