リベラルと保守 ① | 中杉 弘の徒然日記

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【明治時代】220 国会開設!初期議会の流れ【日本史】

 

 

リベラルと保守 ①

 

 この夏、京都大学教授の藤井聡先生の講座をネットで受講してみました。内容は、リベラルと保守についての講義です。

 藤井聡先生は、京都大学出身です。京都大学では、25名限定の講義を行っていて、希望者が殺到している講義です。京都大学学生の中でも、25名しか受けられません。その講義は、1回しかやりません。10年経つと、また講義をされるのですが、滅多にされない貴重な講義です。

 京都大学の学生25名しか聞けない講義です。面白そうなので、藤井聡先生の講義を受講してみました。本当に素晴らしい講義でした。

 一般の人達は、リベラルと保守がわからないで使っているのです。「あいつはリベラルだろう、あいつは保守だ」と、わかっていないで区分けをしているのです。

 一般の人達は、「自民党は保守政党だ」と思っています。ところが、藤井聡先生は、「自民党が保守のわけがないだろう!」と言われています。自民党は、完全なリベラル政党です。自由民主党を英語で訳すと、the Liberal Democratic Party (L.D. P., LDP) といいます。「自由=Liberal」が入っているのです。

 何故、自民党が保守政党なのでしょうか? 保守というものの本質を知らないから、このような答えがでてくるのです。そのようなことをわかりやすく説明してくれています。

 自民党は、リベラルな政党だったのです。だから、自由民主党と言うのです。保守というものは、リベラルと反対のことを言います。それを言葉で言うと、「保守とは伝統を守る」ということです。

 リベラルは、「伝統など、くだらないことを言っているものではない。伝統をぶっ壊せ!」という考えです。共産党もリベラルです。「権威をぶち破れ! 天皇もなくせ、伝統はいらない。必要なものは共産党だけだ!」と言うのです。だから、共産党は、リベラルです。

 自民党が保守ならば、「憲法改正をする」と言うでしょう。ところが、自民党は口では、「憲法を改正する」と言うのです。故・安倍さんもさんざん、憲法改正を言ってきました。

 藤井聡先生は、安倍政権の内閣官房参与だった先生です。安倍さんと接触する機会が多かったのです。その先生が、「自民党が保守のものか!」と言われているのです。保守というものは、秩序を求めて伝統的なものを守らなければいけません。このような考えです。

 ところが、自民党は、憲法第九条を認めてきたのです。

憲法第九条

1.      日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2.      前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

 

憲法第九条は、保守が守るべき憲法なのでしょうか? 憲法第九条は、保守の守る憲法ではありません。現行の憲法では、天皇も国家元首ではありません。天皇は、単なる象徴です。皇室もどんどん壊して、あらゆるものを壊しているのです。

ついに最近になって自民党は、LGBT法案を推し進めました。ここが大事です。保守政党といっている自民党が、物をぶっ壊すLGBT法案を通したのでしょうか? これは、納得できません。みんなそう思っています。

 藤井聡先生は納得されています。なぜかというと、自民党は最初からリベラルな政党です。自民党は、口で唱えるのは保守主義です。実際に実行する政策はリベラルです。このような関係になっているのです。

 自民党は最初から一貫してリベラルだったのです。自民党に入党した議員は、「俺たちは保守だ」と言っているのです。その場合の保守は、ウソだということです。自民党は、ウソつき政党です。

 栗林中将の孫の新藤義孝議員は、保守のようなことを言っていますが、LGBT法案に一番賛成した議員です。稲田朋美も「女性の保守である」と言っているのです。「自由民主党を支える代表的な保守である」という売り込みをかけていたのです。

 なんのことはありません。新藤義孝さんも、稲田朋美もリベラルだったのです。リベラルが自民党の保守本流の考え方です。

 保守というならば、憲法を改正しなさい! 自民党は口では、「憲法改正をする」と言いながら、一向にやりません。故・安倍さんも憲法改正をやらなかったのです。また、やる気も全くなかったのです。

 ということは、「憲法は現状のままでよい」ということです。憲法は改正する必要はありません。日本国憲法は、リベラルの下でつくられた憲法であるから、保守ではありません。日本型の伝統を壊して、「この憲法を日本人は持て!」と言って、占領基本法を日本に持たせたのが、GHQです。

 「憲法を守れ」というのは、保守ではありません。「憲法は破っていく」というのが、保守です。「憲法を破る」という考え方をもった人が保守なのです。憲法を守れと言っている人達は、リベラルです。

 「自民党はリベラル政党だ」ということを、国民がわかればよいのです。だから、憲法改正をしなかったのです。今後も憲法改正などする気はありません。今の憲法が一番よいと思っているのです。憲法そのものは、リベラルです。

 今まで伝統的に伝わってきた文化や、ものの考え方、習慣的なものを自民党は嫌っているのです。戦前のよいものは伝わっているのですが、「親子の関係をやめろ。親と子供は同等なのだ。家などという概念はないのだ。みんな個人の自由なのだ」ということです。

 2LDKの住宅をつくり、「子供は親から離れるべきだ」と言うのです。この考え方は、リベラルです。2LDKの家に住む考え方は、伝統的な考え方にはありません。日本の文化は大家族です。

 親戚一同が集まる大きな家があります。家を中心に生きてきた大家族です。これが保守です。「保守を守れ」と言うならば、戦前の大家族を守らなければいけません。戦前の身分制度を守らなければいけません。

「戦前の身分制度とは何か?」というと、天皇がいて、皇族がいて、その下に華族がいます。公侯伯子男がいたのです。その下に庶民がいたのです。公侯伯子男の人たちは、明治時代には貴族院議員になったのです。

庶民はリベラルですから、勝手なことをやるから、それに睨みを利かせていたのが、公侯伯子男の貴族院議員です。貴族院議員は、「それは、伝統と違いますよ」ということを言ってきたのです。これが、貴族院の役割だったのです。

大名の子孫や、公家などが華族となり、貴族院議員になったのです。国に功績をなしたものは、爵位をもらって、貴族院議員になったのです。それは、衆議院に対立するものとして、貴族院議員があったのです。貴族院議員は、「伝統を守る」という保守の考えがあったのですが、1947年日本国憲法の施行により、家族制度と貴族院が廃止にされて、国会の上院として参議院が設立されたのです。これにより、皇族や、華族が参議院議員になることはなくなり、戦後は参議院議員はリベラルになってしまったのです。(②に続く)

 

憲法は、破棄しかありません! ぜひ、お読みください!!

 

 

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