「何故、弱い人間が殺し合うのか?」質問にお答えします。① | 中杉 弘の徒然日記

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三味線ブギウギ

 

  勝ち誇った者は、芸者に三味線ブギウギを歌わせて、

 

               飲めや、歌えやの大騒ぎ!

 

                   負けた者は下足番

 

 

 

 「中杉先生に一度、お伺いしたいと思っているのですが、何故一人で生きて行けない人間が動物の中では一番我が強く仲間内でも内ゲバやマウントの取り合い合戦をするのでしょうか。」という質問です。

 僕のブログのコメント欄に、kgtk6688さんからの質問を受けました。この中で言いたいことは、「何故、集団をつくるのでしょうか?」ということです。集団をつくると、分捕り合戦です。

 集団が出来て国があちこちに出来てくると、強い国が弱い国を食ってしまうのです。

 人間は弱い生き物です。動物の中では一番弱い生き物です。人間は爪もなければ牙もありません。毛皮もありません。ところが、集団になると、他の動物は相手になりません。人間は集団になると強いのです。

 kgtk6688さんは、「世間の知恵などは、人間の生死の問題には、糞の役にも立たない事だけが分かって来た次第です。今後とも、ブログを拝見して、物事を見渡し、自分の心の状況も見直して行きたいと思っています。」と言っています。

 前から僕のブログを読んでいるとわかります。本当にそうなのです。映画を見たり、釣りをしても、何の意味もありません。人生の最大の問題は、生死の問題です。何故、人間は生まれて、死ぬのでしょうか? そのことをお留守にして、他の議論をしても通りません。この人は「それがわかった」と言っているのです。

 人間は弱いのか、強いのか、不思議に思っているのです。人間は動物の中で一番弱いのです。牙も爪もありません。でも、世界で一番強い動物になっているのです。世界で一番強い動物になったのは、人間が団結をするからです。

 人間が団結すると、トップの人間とその他大勢の人間がいます。強い者、弱い者と分けたら、貧富の差が出てきます。それがよくわかっていません。

 僕のブログを読んで、この人はわかったのです。人間は弱いのです。だけど、強いのです。強くなる原因は、団結できるからです。他の動物でも団結はできるのですが、人間は団結して階級をつけるのです。王様、貴族、百姓、町人です。それが最大の人間の武器なのです。

 人間が団結して村が出来ると、城や橋や道路や、巨大な建築物もできるのです。他の動物は群れをつくることはできますが、階級をつくることはできません。動物は群れて集まるのですが、「こうしろ」とは言えません。それは言葉がないからです。それが動物の限界です。

 弱い人間は、弱いことを知っているから団結したのです。団結すると同時に階級が出来たのです。階級が出来た後は、殺し合いです。AとBがお互いに戦争をするのです。結果的にはよくなるのです。AがBに戦争を仕掛けて殺し合いをします。Bが弱ければ、Aに負けて、吸収されてしまうのです。

 個人的には戦争に負けると不幸になる面があります。戦争が起きると、もっと大きな国ができるのです。ジンギスカンを見るとわかります。ジンギスカンは、草原で20所帯くらいでパオを組んで生活していたのです。モンゴルの大王が出てきたのです。大王の仕事は、小さな国(村)を潰すことです。「お前ら、俺に従え」と言うのです。

それと同じことが暴走族で行われたのです。ブラックエンペラーや関東連合が出てきたのです。敵対する勢力に喧嘩を吹っ掛けて、負けた組織をどんどん吸収していくのです。出来上がってしまうと大きな組織になるのです。

それがヤクザの中では、山口組です。全てのヤクザ組織を吸収していったのです。「従うのか、従わないのか?」ということです。「従わない」と言ったら、徹底的に潰すために、ドンパチを始めるのです。

 参った奴らは「子分になります」と言うので、大きな組織が出来るのです。それは結果的には良いことです。組織が大きくならないと、仕事はできません。20人くらいの集団で威張っていても、何もできません。国くらい大きくなったならば、飛行機も出来て、ビルもできて、様々な会社も出来てきます。20人では、何もできません。

 殺し合いをして、組織を大きくするのは、これも人間の本能です。ということは、「戦争をする」ということが、人間の本能に中に組み込まれているのです。抗争して、一つの組織を吸収したら、次の組織が待っているのです。

 争わなければ力はつきません。すると、戦争という問題は、ある面で仕方ありません。だから、戦争は絶対になくなりません。それは新しい考え方です。

力を無くそうという運動が、「Let It Be(ほっといてくれ!)」ということです。無政府主義者、アナーキストが出てくるのです。「こんな組織をつくっているから、いけないのだ。人間は自由にやればいいじゃないか!」という奴が出てくるのです。

 それがヒッピー運動をやるのです。管理社会にしなければ、人間全体に力はつきません。皆が勝手なことをやっていたら、力はつきません。

 「集合!」と言って、「どうして集合するのだよ」という奴がいたら、「うるせえ、お前らぶっ殺すぞ」と言って、一人か二人、ぶん殴ると、皆ビックリして言うことを聞くようになるのです。

 「整列!」と言えば、整列するようになるのです。これが組織の始まりです。「これから俺がカシラをやるぞ」ということです。ヤクザも同じことです。「お前は若頭だ、お前は本部長だ」と役職をつけていくのです。すると組織になるのです。

 ヤクザと暴走族の違いはそこです。安藤組の安藤昇もヤクザには勝てなかったのです。安藤昇は、500人の子分を抱えて渋谷でバンを張ったのです。それでも、一撃でヤクザにやられたのです。

 やはり違うのです。ゴロツキの組織は、友達関係が広がったようなものですから、「あいつをやれ」とは言えません。ヤクザはそれが出来るのです。それをやるのがヤクザです。愚連隊と言われた安藤組の連中は、そこまではできないのです。そのような組織の構造だったのです。

 それを一番知っていたのが関東連合の見立です。「結局、世の中は暴力なのだな。暴力でのし上がらなければならない。そうしないと一生涯貧乏だ」とわかったのです。「一番残酷な奴が強い」と思ったのです。見立は都立の永福高校で頭がよかったのです。IQが125くらいあったのです。

 頭はよかったのです。それに気がついて「最も残酷な人間になる」と泣いて決意をしたのです。その決意の前に猫を放り投げてバスに引かせたのです。それで暴走族に入って滅茶苦茶にやったのです。

 見立の暴力は半端ではありません。「あいつとだけは喧嘩はしたくない」と言わせるまで暴力を振るったのです。「ヤキを入れてやるぞ!」と言うと、8時間もヤキが続くのです。

 すると、見立の顔を見ただけで小便をちびってしまうのです。そのくらい暴力を振るわれたということです。

 そのような組織をつくっておくと、どうなるのかというと、警察に捕まった場合、部下が信用できるのです。あれだけヤキを入れたから絶対にゲロすることはありません。見立は、「俺の名前は絶対に言わないだろう」という自信があるのです。

 「あの野郎をやってしまえ。俺はいないことにしろ」と言えば、部下は「はい、わかりました」と言うのです。部下は絶対に名前を出しません。組織とは、そのようなものだとわかるのです。

秦の始皇帝も、織田信長もそのようにやってきたのです。秀吉が情に熱い男だったというのは、とんでもありません。敵方の家来の女子供も串刺しの刑にして、何百人も殺したのです。

 串刺しの刑とは、お尻の穴から槍を入れて、口から槍を出すのです。最も残酷な刑です。見せしめのために、そのような残酷なことをやったのです。

 もっと言うと神武天皇もそうなのです。「わかりました、従います」と言えば、可愛い、可愛い」と言ますが、少しでも逆らって弓を引いた奴は、皆殺し(genocide)です。それをやらなければ、国が出来るわけがありません。国というものは、民衆にとってはいらないものです。

 民衆は「自分」だけがあればよいのです。民衆は「国」などというものに、命を捨てることは嫌なのです。自分の命を捨てることは嫌なのです。国が出来ると命令でやらされてしまうのです。

 「お前は戦争に行け」となると、行かなければいけなくなってしまうのです。権力とはそのようにして出来てくるのです。(②に続く)

 

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