次の災害は東南海大地震 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
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海抜ゼロメートルにあるのが荒川地区です。そんなことも考えないのです。「そのような災害は来ない」という前提でものを考えているのです。(画像・産経ドットコムより)

 

 

 この災害には、富士山大爆発も含まれるかもしれません。3.11東日本大地震では、三陸沖に来た津波は、40メートルの高さがあったのです。防波堤は、10メートルです。防波堤の高さよりも、遙かに高い津波が登って、防波堤を乗り越えて一挙に津波が落ちたのです。

 津波は防波堤を乗り越えて、ものすごい勢いで家が流されて家々が破壊されたのです。津波は40メートルの高さまで上ってきたので、人々は小高い丘に登り「ここまで登れば大丈夫だろう」というところまで登ったのです。ところが、そこまで津波が上ってきたので、そこにたっている家も津波に流されてしまったのです。

 本当に津波は恐ろしいのです。地震も恐ろしいのです。南海トラフ大地震がこれからは警戒されています。南海トラフ大地震で一番危ないのは四国の高知県です。高知県は、全くの無防備です。山が全くありません。津波が来て、逃げようとしても山が全くないのです。山は何キロも離れているので、そこまでは逃げることはできません。

 高知県は海岸沿いから平地があり、そこから離れたところに山脈があります。逃げる山などはありません。津波が来たらどのようなことになるのでしょうか? 1万~2万人の死者ではありません。40万~50万人の死者が想定されています。

これが富士山の大爆発も連動すると、東名高速道路も、新東名も溶岩でふさがれてしまいます。車は通れなくなり、東と西で分断されてしまいます。

 そのようなことは目に見えているのです。大地震はまもなくくるのです。政治家は目に見えない恐怖におびえなければいけません。役人というものは、目に見えるものを恐れるのです。目に見えるものとは結果です。

 災害が来て、「このような被害状況になった」ということは、目に見えます。すると、「災害の対策はこうする」と言えるのですが、政治家の役割は違います。目に見えないもの、まだ来ない災害、これを想定して手を打っていくのが政治家です。だから、政治家と役人は違うのです。

 僕は思うのですが、田中角栄さんは素晴らしい人でした。日中国交回復など、くだらないこともやりましたが、「日本列島改造論」はすごいのです。田中角栄がやったから、日本全国に新幹線が通ったのです。

 あんなことは誰もできません。「これぞ、真の政治家」というものです。当然、それに対する利権は発生しますが、「日本列島に新幹線を走らせて、地方の格差をなくす」という発想はすごいのです。

 まだ、それは目に見えていません。そんなものはまだできていなかったのです。それと同じことで、南海トラフ大地震に備えて、本腰を入れて政治家は対策を立てていかなければいけません。

 ところが、これはお金になりません。だから、政治家はたじろぐのです。災害対策はあまり儲かりません。しかし、国益を考えている人にとっては、これはやらなければならない問題です。

 ここで思い出さなければいけません。GDP(国内総生産)について、三橋貴明さんが言っていましたが、GDPは災害対策や警察や自衛隊にも応用できるのです。「警察にこのような装備を与えた」というと、GDPが上がるのです。

 「このような装備を自衛隊はそろえた」と言うと、それもGDPになるのです。普通、警察や自衛隊の装備は損したようなことを考えているのです。それは違います。それだけ国民の安心感が高まるのですから、「安心感」という商品を売り物にした時にGDPに入れてよいのです。そのように考えてよいのです。

 偉大な政治家が出てきて、40メートルの防波堤を造ったとします。すると莫大な金額がかかります。借金をして造ればよいのです。その分景気が良くなるのです。建築業界もものすごい景気が良くなります。

 高さ40メートルの防波堤が、できないわけがありません。造ればよいのです。高知県は山がありません。では、山を造ればよいのです。自然の山ではなくて、津波がきたら避難できる三角形のピラミッドのような建物を造ればよいのです。

 そのような建物を町中に作るのです。20~30造るのです。ピラミッド型でもよいし、東京タワーのような塔でもよいし、巨大なビルでもよいのです。あるいは山を削って公園を作っておいてもよいのです。それは憩いの場にもなります。

 そのようなものを何個でも造るのです。海岸から平地続きで、逃げ場がない場所には全て造るのです。そうでないと、津波が来たら町ごと全滅です。造ればよいのです。政治家は、そのような建物を造ればよいのです。

 オランダという国は、土地が海面より低いのです。防波堤で国を守っているのです。やろうと思えば人間は何でもできるのです。それをやるのが、大政治というものです。「ここに我々は、40メートルの防波堤を造る。どんな津波が来ても大丈夫だ」というものを政治家は造りなさい!

 日本の国家がどんなに借金を負っても日本政府は「高さ40メートルの防波堤を造ります!」と言えばよいのです。100年先、200年先の人々を救うのですから、大きなことをやるのが大政治家というのです。小さなことばかりやっているのは、小政治家です。

 みんなが「それはできない」と思っている時に大政治家は、「どんな津波が来ても、我が国を害することはない。どんな地震がきても、我々を害することはない。そのような国を造ろう。そのような街を造ろう!」と一旗揚げるのです。

 昔の人間はつるはしとシャベルしかないのに、仁徳天皇陵も、ピラミッドも造ったのです。すごいものを造ったのです。今の技術を使えば、やる気になれば、どんな建物でも、40メートルの防波堤でもすぐにできてしまいます。それをやれれば大政治家です。

 しかも、防波堤を造れば、その中は核兵器のシェルターにもなります。やることはいくらでもあります。できないのは、やる気がないのです。こんなぐうたらな時代は終わりにしなければいけません。

 日本列島を全て見て、「ここまでは津波がくるので、ここから下は家を建てるな!」と言えばよいのです。「ここは山崩れがくるから家を建ててはいけない!」と言えば、みんなわかるのです。わかっても、お金をかけようとしないのです。

 それを成し遂げようとする政治家がいません。よほど強力な個性をもってないと成し遂げることはできません。何故ならば、反対が激しいからです。反対というのは、役人型の政治家です。

 「前例がないから、前例のないことはやらない」と言うのです。では、お前は役人ではないですか。政治家というものは、前例がないことをやっていくのです。「このようにつくっていこうではないか!」と政治家は、一旗揚げていけばよいのです。

 古代の大王は、「ここに城を造れ!」と命令するのです。後は奴隷が人力で造るのですから、すごいものができてくるのです。仁徳天皇陵も、万里の長城も人間が手作業で造っていくのです。それでもすごいものができてくるのです。

 エジプトのピラミッドはどのようにして造ったのでしょうか? 当時は電気がありません。松明を焚いて、ピラミッドの内部を造ったのでしょうか? ところが、松明は煤が出るのですが、ピラミッドの内部には煤の跡がありません。松明は使っていないということです。では、ピラミッドの内部で、どうやって明かりを灯したのでしょうか? 松明を使わないで、ピラミッドの内部が出来たということです。

ローマのコンクリートは2千年経ってもビクともしません。アーユルヴェーダのコンクリートは、4千年以上経っているのに、ビクともしません。それもできるのですから、今の技術で造れないわけがありません。今の技術では、100年経つとビルが壊れるのです。最初から、そのような設計をしているのです。

 それ以上ビルがもつと建築会社が困るのです。100年でビルは使い物にならなくなるのです。そんな馬鹿な計算があるのでしょうか? 千年でも、2千年でもビルが保たれる材料を使えばよいのです。

 すでにそのようなセメントも開発されているのです。そんなものは、アーユルヴェーダの時代からあるのです。何故、現代になったら、100年しか持たないビルを造るのでしょうか?

 政治家の頭の違いです。日本列島防災大改造です。これをやるのが、大政治家です! それが出来れば我々は、安心して布団で寝ることができるのです。東京湾も災害から守らなければいけません。東京大地震が来たら、どれだけ被害が出ると思っているのでしょうか?

 海抜ゼロメートルにあるのが荒川地区です。そんなことも考えないのです。「そのような災害は来ない」という前提でものを考えているのです。そうではありません。いつも危険が渦巻いているのです。

 

 

■東京ゼロメートル地帯の5区 台風19号で250万人避難検討したがパニック恐れ公表せず(東京新聞)

 

台風19号に際し、東京二十三区東部の江東五区(墨田、江東、足立、葛飾、江戸川)が、最大二百五十万人を対象とした避難計画を初めて発動させることを検討したものの、見送っていたことが分かった。計画では検討開始の段階で公表するはずだったが、パニックを恐れ公表せず。もとから課題は多かったが、この計画、実効性はあるのか。(稲垣太郎)

 

自力で避難先確保が前提の計画、課題山積

 そもそも計画は、近年多発する大雨災害に備えて、海抜ゼロメートル地帯の広がる江東五区が、協議会をつくって練ってきたもの。昨年八月に「江東五区大規模水害広域避難計画」を策定した。荒川や江戸川が同時に氾濫したなどの場合、ほとんどの地域が浸水し、人口の九割以上に当たる二百五十万人が被害に遭い、二週間以上水が引かないとして、五区から出て、親戚、知人宅や宿泊施設、勤め先など各自で避難先を確保するよう求めた。

 五区外の避難所の確保については国や都などで協議している段階で、自力で避難先を確保できない人や、独居の高齢者など動けない人たちをどうするのかなど多くの課題が当初から指摘されていた。今回のように、検討開始さえ公表できないなら、そもそも本当に避難を発令できるのか疑問だ。 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201910/CK2019103102100020.html

 

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