政治家の役割 ③ | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
ユニークな視点で書いています。

警察と軍隊と消防は、借金をしてもよいのです。どんどんやっていけばよいのです。なぜかというと、「国民の安全」という商品が増えるからです。安全はタダではありません。防衛費を増やせば国民の安全が高まるのです。

 

 火曜日のプライムニュースに出演していた石井一氏、亀井静香氏、武部勤氏の3人の話しを聞くと、だいたい僕の見方と似ています。僕の見方は、30年は早いと思っています。だからぼくが何を言ってもわからないのです。昨日のブログの話しをしてもわからないと思います。だからコメントも少ないのです。

 それが思想家の仕事です。皆にわかることを言ったら、皆に意見を合わせているということです。それでは何事も動きません。「みながこのように言えば気に入る」と思って、皆が気にいること言ったら政治は動きません。

 政治家は皆が気に入らないことを言うのです。「これはやらなければいけないのだ。皆が反対しようとも、やらなければいけないのだ!」という考え方と、国民が考えているズレは、「何年のズレがあるのか?」ということです。本当に国民に分からせるためには、何十年も時間のズレがあるのです。

正理の党で主張していることがあるのです。それは、「シェルターを造る」ということです。「シェルターを造る? メンドクサイこと言うなよ」と普通は言うでしょう。

しかし、シェルターは造らなければいけません。「そのような時がきたら、間に合いません。だから今からシェルターを必ず造るのだ」という人がいて、「シェルターなど造らなくてもいいのだよ。現状維持でよいのだ」という人がいたら、考え方に差があるのです。

「シェルターを造る」という考えに対してもおそらく、20年の差があるのだと思います。20年経たないと、「シェルターが大事だ」ということが国民には分からないのです。

 それから、「電線を地下に埋めましょう」こんな簡単なことでも認識のズレがあるのです。「いや、まだ10年早いよ」ということです。一般の人から見ると「この政治家は何を言っているのだ? 電線を地下に埋めるなど必要ない。そんなこと言ってもお金がない」と言われてしまいます。

 「お金もない、予算もないのにそんなことができるか!」と言われてしまうのです。答えは、できるのです。政治は借金をしてもよいのです。それも政治の要諦です。「未来のことを造る」ということは、必ず借金なのです。

 「お金はいくら余っていますか? 余ったお金で何かやりましょう」といったらその規模でしかできません。未来はもっと大きなプロジェクトで、全国にシェルターを造って、「区民一人一人の命を守る」といったら莫大な予算です。

 余った予算でそんなことができるはずがありません。やはり未来のことに対しては、プロジェクトを組んでいかなければいけません。予算が大きく跳ね上がるので、それは借金になってしまいます。

 借金になってもよいのです。借金は返せばよいのです。10年先に日本に住んでいる国民のためにやるのが政治家です。「20メートルの津波が来る? では30メートルの防波堤を造ろう!」というのが政治です。

現実的に東日本大震災では、30メートルの津波が来たいるのです。10メートルの防波堤を造っても意味がありません。やはり、40メートルの防波堤を造らなければいけません。40メートルの防波堤を造ったら、それはお金がかかります。それでは、「どうするのか?」というと、借金をすればよいのです。

 そうすれば民間企業の仕事も増えるのです。政治は借金をしてもよいのです。何か新しいことやろうとしたら当然予算が足りません。借金をすればよいのです。それと同時に防衛費も同じです。借金してよいのです。どんどん借金をしてよいのです。

 「現在あるお金で防衛費を組まなければいけない」など、そんなことはありません。広大な計画を立てて「世界第二位の軍隊をつくろう!」と思ったらお金はかかるのです。それは借金でよいのです。

 そこで三橋貴明さんが面白いこと言っています。「防衛費はGDPです。軍艦などつくるとマイナスだと思われていますが、軍隊は消費なのです。不景気だ。売り上げが伸びないと言っているのならば、軍事費を上がればすぐにGDPが伸びるのです」と言っていました。2倍の軍隊を作れば売り上げは 2倍に伸びるのです。するとGDPも跳ね上がってしまうのです。それをやらせないようにしているのです。だからロクな事が出来ません。

 自衛隊はその範囲内でよくやっていますが、防衛費は借金をしてもよいのです。警察と軍隊と消防は、借金をしてもよいのです。どんどんやっていけばよいのです。なぜかというと、「国民の安全」という商品が増えるからです。

 安全はタダではありません。防衛費を増やせば国民の安全が高まるのです。「安全だな。これで他国は攻めてこられないな」「消防がしっかりしていれば火事になっても大丈夫だな」「警察の人数を増やせば安全で暮らせる」ということです。

 それは消費ではありません。そのような考えに立って政治をやらないとだめなのです。今あるお金だけをもってきて「この範囲でやってください」というのではだめなのです。

 大規模な事業を立ち上げてやるのです。なんだってそうです。その辺に空き地があるので、「杉並区劇場を造ろう」と思って劇場を造れば、お金がかかるのにきまっています。

 予算の範囲内では、お金は作れません。良い例は東京都庁です。東京都庁は、すごく成功しています。東京都庁には膨大な建物があります。あれは思い切って造ったのです。それは借金です。地震が来てもビクともしていない建物ですから、後々までも使えるのです。

 予算をケチッて造っては壊して、造っては壊してやっていたならば、それこそ膨大な予算がかかってしまいます。政治家は、そのように長期計画で大きいものを造ればよいのです。それは政治家の仕事です。政治家はそのような次元から考えていかなければいけません。

 

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