脱資本主義社会 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
ユニークな視点で書いています。

NHKで「マネーワールド」という番組を放送していて「資本主義社会の後はどのような社会が来るのか」という特番を組んでいました。大変興味深く見させてもらいました。何しろ、世界の36億人と世界のトップ資産家62人の資産が同じなのです。世界の62人のお金持ちのもっている富と、36億人の持っている富と等しいのです。ものすごく歪んだ社会です。

この先にどのようなモデルがきても、それは資本主義とは言えません。マルクスは予言して「社会主義が来るのだ」と言いました。資本家と貧しい労働者は二分化してしまい、資本家が労働者の生産を奪って革命が起きます。共産革命の理論です。

どうも、今度の場合はそうではないらしいのです。62人の人間が36億人の人間の富と同じだとはどのようなことなのでしょう。もう想像もできません。一人の人間が使う金額などたかが知れています。どんなホテルに泊まっても、どんなクルーザを持っていようが、たいしたことはありません。何故、そんなに独り占めしてお金を盗ってしまうのでしょう。

これはやはりユダヤ戦略です。金利をつけているところに問題があります。お金がない人にお金を貸しつけます。そして、金利をつけて返してもらいます。すると貸し付けるお金を持っている人はどんどん豊かになってしまいます。

お金がない人は無いから借りるのです。お金が無いから借りたのですから、それに利息をつけて払うのです。ますます貧乏になってしまいます。

これでは資本家対労働者という対決でもありません。奴隷以下です。お金を貸しつけられたら最後、もうがんじがらめです。日本も同じことです。住宅ローン、車のローン、ローン・ローン、ローンで、現実的にはアップアップです。

買った住宅の値段が上がっていくならばよいのですが、今はそんな時代でもありません。すると家を買ったのはよいけれど、ローンに苦しむことになり生活は大変です。

アメリカなどは実際にどうなっているのかというと、中産階級がいなくなり、ほとんどがホームレスです。シアトルでは公営のテント・シティが8か所もできて、そこでホームレスが生活をしています。

テントで寝て水道で顔を洗って会社に出勤するのです。3分の1はこのような生活です。何処へ行ってもホームレスがいます。ホームレスまでいかなくても、食事がタダでもらえる場所には列をつくって並んでいます。まあ、ひどい状態です。上流階級の連中から見たら考えもつかない生活です。

路行きどうなるのかというと、この社会は壊れてしまいます。資本家が物を作って、物が売れて、適当な収入がある人が物を買い、経済が循環していくのですが、物は買えないのです。テント生活の人の話を聞くと家賃が払えないのです。だからテントで生活をしているのです。

アメリカではあちこちに空家があります。それにもかかわらずテント生活をしているという妙な状況です。この資本主義社会は先行きどのような決着がついていくのかというと、無い者は徹底的にない生活です。

この連中はおしゃれもしない、流行のファッションもしない、車ももたない、服は使いまわしでお互いに中古の服を交換して着ます。クツは破れたら自分で縫います。原始時代の生活です。

食べ物はレストランの裏で残飯を拾って食べます。炊き出しをしてくれる教会に並んでご飯をもらいます。もう奴隷です。奴隷というか難民と同じです。ヨーロッパにいる難民もテント生活です。どんどん二分化して、難民のような連中が増えて、ごく一部の資本家がすべてのお金を吸いあげるという状況になるでしょう。

金持ちは何が欲しいのでしょう。何も欲しい物などないのです。でも、絶対に恵まないのです。金持ちの中には気が付いている人たちもいて、「恵みをしないと経済はまわらない」と言って、慈善事業をやる人も徐々に出てきています。

もう貧乏人は乞食です。家もありません。電気もない、何もない中で原始生活のそのままです。そのような時代がもう来ているのです。

アメリカは公営でテント村があります。日本にはさすがにまだテント村などありません。アメリカはますますテント村が増えているのです。金持ちが下を見たらウジ虫がいっぱいいるのです。これは汚れるだけで邪魔なのです。「抹殺したい」と思っているのに違いありません。この連中は物を買いません。物を買わない連中がウロウロしていても資本家にとって意味がありません。物を買えばお客さんですが、お金がないのです。ただ、ウロウロしているだけで邪魔なのです。

ただウロウロして生きているだけなら、生存の意味もありません。人類にとってのお荷物です。そこで初めて気が付かなければいけません。資本主義を発達させてきた結果、多くの人を乞食にしてきたのです。

当然と言えば当然です。持てる者はますます持てるようになり、持てない者はますますなくなってしまいます。ただ、その間に中間層がいるのですが、その中産階級がなくなり、下層階級と資産階級にわかれてしまったのです。中産階級がいたとしても、ローンでアップアップでいつ破産してもおかしくないような状態です。これがアメリカの社会の現状ですが、日本もそのようになってきたのではないかと思います。

生活保護を受ける連中はどんどん多くなっています。在日朝鮮人が生活保護を受けると夫婦で17万円、公共料金はタダ、或は60%の公共料金を支払います。どんどん生活保護を受けています。中国人はまとめて10人くらいで日本にやってきて、その足ですぐに生活保護を申請するのです。これを許可してしまうのです。だから自治体はますます貧乏になって、生活保護所帯が多くなってしまいます。

大坂や九州では生活保護の支給日には花火が「ドーン、ドン!」と上がります。ウワーとお金をもらいにきて、その場で博打の市がたって、生活保護費で博打をやるのです。もう滅茶苦茶です。

その連中は夢もありません。子供を学校に行かせるためにはお金がいります。子供は学校へ行けないのです。学校に行けないと教育が受けられません。また子供は下層階級になります。下層階級になるということは、野獣化するということです。

その中で新しい思想が生まれて「お互いに助け合おうではないか」と、物を捨てないでお互いに借し借りする共有型経済がオランダで発達しています。物は擦り切れるまでお互いに使って一切物を買わない、何も贅沢をしない、必要な物は借りる、共有型経済です。

こんな社会をつくって面白いのでしょうか。そのうちにやる気もなくなり、人生の目標すら消失してしまいます。人生の目標が消失すると今度は麻薬です。麻薬のお金はどのように稼ぐのかというと売春です。売春・麻薬・アルコールは三本セットです。それらが蔓延して下町など歩けない状態です。別世界の人間です。

神様は「こんな世界を造れ」と言っているのではないと思います。日本はこんな世界にならないように頑張らなければいけません。とにかく「お金が無かったら事業をしろ!」ここから始まるのです。お金が無かったら、道端で本でもいいから拾ってきて売るのです。本を拾うのが嫌ならばラーメン屋でもやりなさい。小さな店でもいいのです。何でもいいから働きなさい。働いて富を生み出さなければ、この文明社会では生きておれません。その気力もなくなったら人生は終わりです。

科学技術はものすごく発達して「宇宙だ」「月だ!」と言っているにも関わらず、実際の生活はどんどん貧しくなっているのが現状です。二極化する、ますます激しくなっています。乞食にならないように、我々もしっかりと頑張っていかなければいけないと思います。


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