明治天皇の教育者 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
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 明治天皇は実に偉大な天皇です。和歌及び古今東西の学問に通じ、超一流の人格者でした。その証拠に明治天皇が崩御のときに、陸軍大将乃木希典は夫人と共に割腹自殺をしました。

 割腹自殺ということは大変なことです。普通はイヤイヤ死ぬのかと思えば、乃木希典は「明治天皇にお供をします」と喜んで割腹自殺したのです。乃木希典には理由があったのです。明治天皇と乃木希典は同郷だったのです。

 明治天皇は誰かというと大室寅之助という話です。南朝の後醍醐天皇の第一皇子護良親王の子である光良親王の子孫です。その大室寅之助は長州で教育を受けました。誰から教育を受けたのかというと、それが玉木文之進です。

 この玉木文之進は松下村塾の創始者です。吉田松陰がつくったのではありません。玉木文之進がつくったのです。それを引き継いだのが吉田松陰です。吉田松陰が亡きあとは、また玉木文之進が松下村塾を引き継いだのです。

 玉木文之進はものすごく厳格な人であり、この人から大室寅之助は教育を受けたのです。明治天皇が尊敬された原因はここにあったのです。玉木文之進は何を教えたのかというと、「公私のけじめをしっかりとしなさい」ということを教えたのです。玉木文之進は「侍とは自然に生まれるものではない。つくるものだ。自然に侍など生まれはしません。つくるから侍が生まれるのだ」と言っています。侍とは何かというと公を司るものなのです。

 庶民には公はありません。自分の利益を追求していくだけです。武士というものは、常に公を考えていかなければならないのです。自分の利益を量るために政策を行うなど、そんなことはあってはならないのです。

武士の存在とは、公に尽くすために天から認められた身分であるから、武士は普通に自然からはできません。何故ならば人間は我がままであるから、自分の欲に動かされます。だからこそ厳しくするのです。

 有名な逸話では吉田松陰が玉木文之進から教育を受けている最中に蚊がとまってかゆかったので、蚊をパチッと叩き落とした瞬間に、吉田松陰は殴り飛ばされたのです。「お前は今、講義を聞いているというのはの仕事だ。講義を聞くということは、公のことなのだ。それをかゆいというのは私心だろう。公の講義を聞いているときに、自分がかゆいからと言ってパチンとたたいて蚊を殺すことなどあってはならないことだ!」とものすごい勢いで殴られて、死ぬかと思うくらい殴られたのです。玉木文之進はこのような厳格な人だったのです。そのくらいやらないと、公に携わる人間と普通の人間と区別ができないということです。

 玉木文之進の教え子には乃木希典もいたのです。大室寅之助が教わった時代と少し違いますが、弟子だったのです。大室寅之助の先生は玉木文之進です。すごい人です。大室寅之助は若いころから玉木文之進に鍛えられて公の心をしっかりと学んでいた人です。これが明治政府が成功した大きな原因です。

 明治天皇には微塵も私腹を肥やそうという気持ちはありません。公人として天皇のお勤めを果たされたのです。ただ一重に国のために奉公だけをもってやってこられた方が明治天皇です。だから尊敬されたのです。

 明治天皇と今の政治家を比べてみてください。公などという精神はどこにもありません。あるものは、「私・私・私・・・・・」、です。この公の精神は公務員すべてが持たなければいけません。警察官、自衛隊員、消防隊員もそうです。

まして、政治家になったならば、全てが公でなければなりません。国会議員などは、公中の仕事です。微塵たりとも私心があったり、私腹を肥やそうなどと考えたならば、政治家は失格です。

 今、この精神がほとんど忘れ去られています。明治維新は革命が起きただけではなくて、精神がしっかりとしていたのです。武士というものがいたのです。現代の武士とは公務につく人間です。

 僕は公務についていないので、公人としては薄いけれども、公を持って仕事をしています。公の心を持って初めて国というものが治まってくるのです。

 今の日本のどこにも公の心を持った者はいません。警察官は私腹を肥やし、自分たちの都合で事件を取り仕切り、判決は政治判断であるし、無実の人を捕まえて政治逮捕もあります。裁判官もいい加減です。地方の公務員は汚職です。東京都も内田がいて、汚職だらけです。国会議員の中には朝鮮人が入りこんで、どこにも公などありません。

 何故、朝鮮人が悪いのかというと公の心がないからです。公の心がない奴が日本人と称して議員になっているのです。まともなことが言えるはずがありません。恐るべきことです。今こそ玉木文之進の公の教育、武士たる自覚が大事です。

 中世の侍が出てきて政治を行うのではありません。公の心を持つ者を侍というのです。忘れていませんか? 弱い者を助ける。これも公の心です。力の弱い者、貧乏な者、病気の者、これは国力をあげて皆で助けていこうではありませんか。これも公の心です。災難に遭ったならば、みんなで助けましょう。外国から攻められたならば、皆で団結して守ろうではないでしょうか。このような麗しい上から下まで一体の日本国民の心を玉木文之進に学んで我々は生活の中に再び取り入れていかなければなりません。

 タイのプミポン国王が亡くなり、あれだけ国民から慕われていたのです。国王は公の心を持っていたのです。国王に公の心がなければ国は滅茶苦茶です。大部分の大統領は私利私欲で動いているのです。だから尊敬されないのです。

 日本の今上天皇は公の心のみを持っておられます。



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