ISとウジ虫 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

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神様が様々なものをお創りになるのですが、その時に、「禍津日(まがつび)」というものが出てきます。正しく神様の目的にそって生まれるものを「直毘(なおひ)」といいます。


日本神話では「悪いものも生まれてくる」と言われています。それはまず、蛭子(ひるこ)です。神様が天界からこの地上に矛を立てた汁が固まって陸地ができたといいますが、最初にできた島は蛭子といい、流れてしまったのです。固まらなかったということです。これは言ってみると失敗作です。

 次につくったのが淡路島になったのです。これは成功しました。そのように天からしずくを垂らして陸地を創ったのですが、最初は失敗でした。普通は「神様は失敗しない」と思います。

 日本の神道はそんなものではありません。神様にも失敗はあります。神様は泣いたり笑ったりもします。人間とある面は同じです。霊界に所属している神であり、霊界も人間界とあまりかわらないと言われています。

 そして、神様が様々なものをお創りになるのですが、その時に、「禍津日(まがつび)」というものが出てきます。正しく神様の目的にそって生まれるものを「直毘(なおひ)」といいます。直毘は素直な命です。これが社会に充満してくるのですが、そのうちに禍津日が出てきます。

 禍津日は災いをなす悪い生命です。どういうわけだか悪いものが出てくるのです。直毘は社会を壊し、害毒を流す禍津日を退治しなければいけません。人類とは、一つの社会を形成していくと必ずそこにウジ虫が湧いてくるのです。

 人間もそうです。人間が死ぬと人間の体はまだ残っているのに、そこに無数のウジ虫が湧いてきます。死体は目にも見れない状態になって腐っていくのです。道端で人間が死ぬと虫がたくさん湧いてくるのです。

ウジ虫は生命を破壊するものです。だから見てはいけないのです。神話では伊邪那岐(いざなぎ)の妻伊邪那美(いざなみ)が死んで、伊邪那美は黄泉の国に行くのですが、夫の伊邪那岐は黄泉の国へ死んだ妻を追いかけていきます。伊邪那美を地上に戻してもらうことになり、待ちきれなくなって妻を振り返ってみるとウジ虫に食われた姿だったのです。それを見て夫の伊邪那岐は逃げるのですが、「私の正体を見たな、待て!」と妻の伊邪那美が追いかけてくるのです。そのような話もあります。

日本の神は完璧な社会を創ったのではないのです。直毘も創ったのですが、直毘の社会の中に禍津日も出てくるのです。これは神様の話ですが、現在の人類というものを見た場合に、立派な社会ができています。高層ビルが立ち並び、電気がつき、ダムができ、橋ができ、船ができ、飛行機ができ、古代人から見たらものすごい文明の進歩です。

古代人が今の文明人を見たら、現代人を“神”だと思うでしょう。3千年前の古代人がタイムスリップしてきたら、「何だ、この文明は、まさに神の国だ!」と思うでしょう。そのような意味で文明は発達してよい面もありますが、反対に偏りが出ています。

ロックフェラーは一説によると1千兆円以上のお金を持っています。600兆円以上のお金を持っているのがロスチャイルドだと言われています。反対だという人もいますが、その辺はよくわかりません。そのくらい偏っています。

お金のない人は明日食べる物もありません。10ドルもないのです。住む家もないホームレスです。フードスタンプをもらい食べ物をもらい、住む所はないから道路に寝たり、或はテントで小屋をつくっている人間がアメリカには何百万人といます。

方や一人で1千兆円以上のお金を持ち、使いきれないお金を持っています。ロックフェラーは、広大な屋敷が全世界に100件以上もあると言われています。そこには使用人がいて、執事がいて、運転手がいます。お金は使いきれないほどあるのです。

ホームレスになると、10ドルどころか1ドルもありません。こんな素晴らしい文明なのに、文明が偏ってしまっているのです。皆が幸せにならなければいけないのに、1%のだけが幸せになり、99%の人間はどうでもよいのです。

このような文明は「腐った文明」ともいえます。“サバの生き腐れ”のように、生きたまま腐っているのです。美しいビル、マンハッタン、東京、あちこち目もくらむばかりの豪華絢爛の建物はありますが、実は内部が腐っています。

腐るとそこに出てくるのはウジ虫です。文明を人間の体とすると、腐っている体から生きながらにしてウジ虫が出てくるのです。死んでウジ虫が出てくるのではありません。生きているときに「生き腐れ」と言ってウジ虫が出てきてしまうのです。

死んだときには完全に生命反応が終わるから、ウジ虫が増えるだけです。これがISISです。ごく一部の人々がお金持ちになり、中東の連中は文明から取り残され、貧しくて、何もありません。

これではISが出てきます。腐っているのですから、ウジ虫が出てきて増殖していくのです。これが禍津日です。しかし、日本神道の考え方からいうと、禍津日は退治しなければいけません。放置できないのです。

禍津日が出てきたらどうしたらよいのでしょう。禍津日にも一部の理があります。理があるから出てくるのですが、直毘の文明は腐ったものは許しません。これはやはり、徹底的に潰さないとダメなのです。容赦なく、ウジ虫が湧いたらパッと退治してなくしてしまわないと、文明全体をむしばんでいくことになるのです。今はまさにそうなっています。

世界中がテロ・テロ・テロの連続です。ウジ虫がどんどん文明を破壊していくのです。まして、現代文明だけではなく、古代の文明の跡までダイナマイトでぶっ壊しているので、遺跡がなくなってしまいます。

禍津日だから、過去も怖し、現在も壊すのです。そのような連中が出てくるのです。しかし、禍津日を生んできたのは、文明社会の歪みです。富が公平にいきわたるように、皆が豊かになるように、富を分配していけばよいのです。

ところが現代文明はそうではありません。力がある者を力でねじ伏せて、金のない奴はますます貧乏です。お金のない奴がお金を借りるのです。お金がある人はお金を借りません。お金が無いからお金を借りるのです。お金がない奴に利息をつけて、お金のある人間はますます儲けるのです。

「お金を貸してやるから、利息をつけて払え」ということです。この一言を見ても「おかしい」とわかります。これではますますお金はなくなってしまいます。イスラム教はお金を貸してはいけないのですが、「貸しても利息を取ってはいけない」といいます。イスラムの銀行は利息を取りません。兄弟同士で助け合うのです。困っているからお金を貸すのですから、利息を取っていけないのです。その点ではイスラム教はよい面があります。

西洋社会が伸びたのは、ユダヤ人が初めた金融制度です。お金を貸して利息を取ります。困った人ほどお金を借りて、ますます貧乏になるのです。仕舞には、ホームレスになるまでお金を吸い上げられてしまいます。このような社会がISを生むのです。

ISが生まれないようにするためには、自分たちの社会を治して、不公平のない、公正な社会をつくり、正義の通った社会にしていかない限り、ISはなくならないのです。人類の一番の処方箋は正理(しょうり)です。正しい理を教えていくのです。

「正義とはどのようなものか」ということを教えて、そうのような大御心を持って政治を行っていかないと、いくら豊かになっても、お金を吸い上げられたホームレスは何をやるかわかりません。

ISとなって生まれたものを切除するよりも、生まれないように考えていかなければいけません。何故、ISが生まれるのでしょう。それは不公平だから生まれるのです。この不公平の反乱は仕方ありません。為政者というものは、ウジ虫がわかないように社会をいつも清潔にしていく必要があります。




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