政治の話 | 中杉 弘の徒然日記

中杉 弘の徒然日記

毎日・毎日起きている事件について
ユニークな視点で書いています。

昨年、アメリカは日米の共同委員会で「中東地域に自衛隊が出れないという事は、どうしてですか?東アジアに限定するという条件をなくしましょう」と言われて、「ああ、きたな!」と思いました。

 「もうじき中東に機雷がまかれるので、掃海艇(そうかいてい)を自衛隊は出してくれませんか。それが集団的自衛権でしょう」と言われて、日本政府は真っ青になってしまったのです。「もうちょっと時間をください」と言って帰ってきたのです。アメリカの狙いは、最初から中東だったのです。アメリカの狙いは自衛隊を中東に引きずり出すことです。自衛隊はもう逃げられません。嫌でも中東に出ていくことになります。今度は、自衛隊から死者が出ます。かなりの数の死者が出るであろうと思われます。そのような道を安倍さんは突き進んだのです。

 自民党の菅官房長官にNHKの女性アナウンサーが「中東に自衛隊は出るとうことですね」と質問して後で「くだらない質問をするんじゃない!」と激怒してアナウンサーが謝罪したのです。

 「誰が中東の質問をしたのだ?」と菅官房長官は激怒したのです。この時から中東に出るということは、自民党の執行部にとっては当たり前の常識だったのです。「そんな事をいちいちここでしゃべるか!」ということです。自衛隊は世界中どこでも出ていくということになっているのです。もう決まってしまっているのです。

 田母神さんが出馬した次世代の党、やがては太陽の党になるのですが、選挙演説でこのように主張していました。「考えてみてください。公明党は憲法改正反対です。外国人参政権について賛成です。自民党は憲法改正です。外国人参政権など基本的には反対です。相反する主張をもった二つの党がくっついているということは、前代未聞のおかしな話なのです。正反対の主張をする二つの党がくっついて何をやっているのでしょう。」

 公明党の主張を入れれば、自民党の主張は通りません。自民党の主張を入れれば公明党の主張は通らないのです。ということは最初から連立するべきではないのです。それを野合というのです。

 それから年末の選挙でもう一つ気が付いたことがあります。民主党は海江田が代表を辞任しましたが、的外れの事を言っているのです。何が的外れかと言ったら、「自分達の政策が認められなかった」と考えないのです。

 それが「この時期に選挙をやるのか」とか、「準備不足でこの選挙は負けた」というだけで、「自分達の主張が間違っていた」ということは絶対に考えないのです。不思議な連中です。準備不足と言う面もあるかもしれませんが、選挙に負けたということは自分達の主張が認められなかったということです。

 「前回の選挙に比べて今回の結果は何故だかわからない」と言っていましたが、簡単な事です。「自民党がダメでも、野党に入れる人がいなかったから選挙に行かなかったのです。自民党はかろうじて勝ったということで、負けた民主党は反省するべきことがあるのです。外国人参政権と言ってきましたが、それでいいのでしょうか? 「国民は望んでいないので、我々は外国人参政権をひっこめます」というのが反省です。

 国民が憲法改正と思っているなら、民主党も憲法改正と言ってもよいのです。負けても「自分達の主張は変えない」という愚かな事をやっているのです。これでは、自民党に勝てるはずがありません。

 一般的にそうですが「反省」とは、自分の主張を変えることです。自分の主張を変えないで「反省しました」と言われても「お前、何を反省したのだ?」と言われてしまいます。民主党は反省など絶対にしていないのです。

 そのような過ちを人間はするのです。これは大事な点です。自分を変えるということを人間は嫌がります。大抵の人は自分を変えないで人を変えようと思うのです。人を変えようと思うのですが、自分を変えようと思わないのです。

 そして、石原慎太郎は「維新の党の橋下は大物だ」と言いました。橋下の顔を見ると桂小五郎に似ています。桂小五郎の銅像が色々なところに立っていますが、「橋下に似ているな」と思いました。それくらい似ています。橋下は大政治家だったのです。出るべきときに、クイッと抑えてひっぱります。

 本当は「党首として選挙に出てくれ!」と言われているのに、「今回は選挙に出ない」と押えました。抑えたのはまだ足りなくて「代表を辞める」と言っています。この駆け引きはなかなかできません。

 石原慎太郎が橋下を絶賛したのです。橋下さんは、大阪市の職員の給料を2割カットしました。それが政治家なのです。普通はそんなことはできません。もうそこから大阪市役所の職員との対立が始まるのです。大阪市議会と、市長との対立が始まります。対立が始まるのが、本当の政治であり、政治家というものは対立を恐れてはいけません。

 「このような政策をすれば国民と対立する」いいではないですか。まして、官庁とも対立するのは当然です。公務員の給料は25兆円です。このうちの「5兆円を減らす」と言っているのです。そんなことは、普通の政治家はできません。橋下ならやります。

 今の公務員の給料は一流企業の給料以上の給料をもらっているのですから、バスの運転手が年収1千万円以上の収入があるのです。そんな金額はもらいすぎです。国民がそんな給料をもらっていないのですから、「下げろ!」と、橋下は言ったのです。

 このようなことは普通の政治家ではなかなかできません。でる時期をまって、「橋下さん、出てくれ」の大合唱がおきてくるのを待っているのです。「まだ足りないぞ」もっと「橋下・橋下・橋下!」とエールが出てきて「頼むから国政に出てくれ!」という状況を作り上げて、その時になって「一挙に選挙に出る!」という考えをもっているのに違いありません。

 そのやり方も名政治家です。ヒトラーがやった手腕と似ています。ヒトラーは選挙で政権を取ったのです。ヒトラーは暴力革命で政権を取ったのではありません。「ヒトラー・ヒトラー・ヒトラー!」とエールが起こり総統になったのです。そのように見ていくと橋下はなかなか名人だなと思います。

しかし、「道州制」とか、訳の分からないことも言っています。道州制などふざけた話です。日本の国を分断して五つか、六つにして治める連邦制みたいにしたいのです。何が連邦制なのでしょう。そんな主張があるのでしょうか。連邦制など日本にはあわないのです。

 正体をよく見ていきましょう。




人気ブログランキングへ


『中杉 弘のブログ』2006年より、好評連載中です!

     ↓↓↓

http://blog.livedoor.jp/nakasugi_h/?blog_id=2098137



朝堂院大覚先生と中杉博士の対談「剣道と神道」

          ↓

https://www.youtube.com/watch?v=caCJNYLJOXQ


【NET TV ニュース.報道】

朝堂院大覚 剣道と神道 2014 ・6・5


公開中!!!!