ピアノ歴のお話の続き、最終回です。
ある日のこと、たまたまYouTube のおすすめに、こんな動画が上がりました。
占い系の動画です。「マインドブロック」という言葉が何となく気になって、見てみました。
マインドブロックというのは、
心の奥底に眠っている
「本当はこうしたい。けどそれを阻んでいる考え方や感情、思い込み、信じ込み」
のことです。
3択の中から私が選んだ項目で占いの先生が仰ったのが…
「学習性無力感」
例)
かつて何かを何度もトライした
↓
ダメだった
↓
「やってもダメなんだ」と学んでしまう
↓
試そうともしなくなる
(冷静にみたら、やったらできるシチュエーションであったとしても)
代表的な例として、こんなエピソードが挙げられます。
鎖に繋がれた子ゾウさんが、「ボクはこの鎖を解いて自由に動き回ることができない」と学んでしまう。
大人になったゾウさんは、その鎖を杭ごと引っこ抜ける力があるにもかかわらず、それを試すこともしない。
「あなたもそうやって、ムリなんだって思い込んじゃったんじゃないかな。もう何年も経ってるのに『やってもムダ』って思っちゃっているんじゃないかな」
「もしかしたらそんな自分を責めてるのかもよ」
「でも、壁の中で、それでも自分なりにやってること、あるんじゃない?
あなたは逃げてないよ。」
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
もうね、わんわん泣きましたよ。
イイ歳したおばさんが、子どもみたいに😅
私が学んでしまったのは、小学校4年生以来浴びてしまった母からの言葉。
「ピアノの先生になろうなんて、そんなのは特別な才能がなければできないのよ!」
↓
「音楽を本気でやりたい、
でもそれはトクベツな人でないとできないし許されない、
私ごときにできるわけがない、
私は音楽で生きてはいけない」
30代で、それでも思い切ってピアノ講師養成コースを受けた。
試験は受かった。
教室でも異例のスピード合格だった。
でも、指の痛みでこれ以上の継続は無理だった。
先生にはなれなかった。
やっぱりダメだった。
私はやってもできないんだ。
ダメな人間なんだ。
その占いの先生のおっしゃる通り。
ずっと、自分をそうやってダメなやつと責めていました。
ちなみに、ピアノを辞めた後は、仕事もプライベートもうまくいかず、
「私はダメなやつ」
って、ずっと自分を責めて、苦しんできました。
ブロックに阻まれていただけだった。
ダメなんかじゃなかったんだ。
一生懸命やってきたんだ。
あれだけ努力してきたじゃないか。
先生の言葉で、生まれて初めて、一生懸命生きてきた自分を心から認めることができました。
その数日後、たまたま、知人の家でピアノを触らせてもらう流れになりました。
もう一度、ピアノを弾きたい。
まさかドイツで先生になろうなんて思いません🤣
趣味で十分。でも、1番好きな、本当に好きなものを、心から楽しみたい。
そんな思いで、ピアノを再開することになりました。☺️
…もっとも、その後も色々あって、まともに弾けるようになったのは、その2年後でした😅