「文通制度」はじめました! | 無料塾「中野よもぎ塾」のブログ

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こんばんは、塾代表の大西ですニコニコ

先日の懇親会のときにお伝えしましたが、中野よもぎ塾では「文通制度」をスタートいたしました。
これは、中学2年生限定のプロジェクトです。

ルールは簡単。
中2の子は、サポーターのうち誰か一人を文通相手に指名します。
そしたら、後は2人のペースでお手紙交換を始めますラブレター
切手はサポーター側が毎回同封します。
何を書くか、どれくらいの頻度でやりとりするかは、2人の間合いでということになります。

これは副代表のなかのさんからの提案だったのですが、とても面白いし、今の中学生にとってはとても新鮮なのではないかと思い、スタートすることにしました。

メリットとしては、次のような効果を考えています。
●文章を書くことへの苦手意識を取り除く
●文字でのコミュニケーションを楽しむ
●誰か特定の相手だけに向けて文章を書くことによって、「相手がこれを読んでどう感じるか」まで考えて言葉をつむげるようにする
●他人が書いたものを真剣に読み、その意図を汲む力を高める
etc...

私も小中学生の頃はいろいろな人と文通をしていましたが(クラスの子とも手紙のやりとりをしていました)、最近はLINEなどがそれに取って代わっています。
デジタルの良さは良さであるのですが、反面、長い文章を書いたり、スタンプや絵文字などでごまかさずに言葉で気持ちを伝える力が萎えてしまうのですね。

よもぎ塾でも、私の家庭教師先でも、生徒たちを見ていると、文章を書くことが苦手な子がとても多いんです。文章を普通に書けるようになれば、自然に読解力も身につきますし、漢字や文法などもその中で感覚的に覚えていくことができます。

家庭教師先の子の場合はこれまで、中学生の間は必ず「交換日記」をやるようにしてきました。
お互いに何を書いてもいいのですが、誤字脱字や基本的な文章表現の間違いがあった場合は毎回チェックして、その場で直してもらうようにしてきました。
また、説明は相手にわかるように、相手が知らないだろうと思うことはなるべくしっかり言葉を補うとか、同じ表現を2度使っていたら、2度目は同じ意味でも違う表現にしてみようとか、そういうこともアドバイスしながら、卒業まで続けます(一部の子は高校生になっても続けています)。
受験生になると、推薦で小論文が必要になりますので、その基礎体力作りとして「定期的に書く」というのを実践してきたわけです。
この交換日記制度によって、中1のときには「何を書いてるのかまったくわからない……(^_^;)」という意味不明の文章が多かった子も、中3になる頃には説明もだいぶうまくなってきたり、自分の気持ちを言葉で表現できるようになっていきました。

そんなことをやりたいなーとは思いつつも、塾となると全員とやるのは不可能だし、ノートが一体何冊必要なんだ!ということで何かいい手はないか……と思っていたのですが、なかのさんが「お手紙どうですか?2年生の間、1年間だけでもいいのでは」というアイデアを出してくださり、「それだ!」となったわけです。

現在、中2生徒は2名いますが、2名とも今月から文通をスタートします。
自分で好きなレターセットを選んだり、「手紙まだかなー」とポストを覗いてみたり、そんなことも楽しんでもらえればと思いますニコニコ