大学の講義を受けてきました! | 無料塾「中野よもぎ塾」のブログ

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こんにちは、塾代表の大西ですニコニコ

昨日は、大学の講義を受けてきました。
10年以上ぶりの大学の講義! わくわくしました。

受けてきたのは、サイエンスナビゲーターとして数々の著書を持ち、講演などでもご活躍されている桜井進さんの講義です。
日大藝術学部で毎週金曜日、「数学的思考の探求」というテーマで講義をされています。

講堂はとっても広々!



この写真だと、前側3分の1くらいしか写っていませんが、後ろにもたくさん席があります。
学生さんは100人くらいいました!

桜井さんは先月お仕事でお世話になり、そのご縁で講義に伺わせて頂くことになりました。

講義の内容は、今回は「分数の割り算を、どうしたら小学生にもわかりやすく説明できるか」というものでした。
分数の割り算はひっくり返してかけ算にする、というのは皆さんご存じだと思いますが、なぜひっくり返してかけるのか、説明できますか?
たとえば小学生から、
3分の2のリンゴを、4分の1で割るってどういうこと?
と質問されたらどう説明しますか?

このテーマについて、数人の学生さんたちが順番に自分なりの説明をしていきます。
パワーポイントや黒板を使い、図や文字、数式でわかりやすくプレゼンしていくのですが、テーマは「小学生にもわかりやすく」ですから、難しい言葉を使ってはダメ。
結構難しいですよね!
これをすごく上手に簡潔に説明できる学生さんもいて、感心しました。

最後には、桜井さんによる模範プレゼン。
これが……やっぱり超わかりやすい!!

私も今、小学生に分数の割り算を教えていますが、桜井さんの解説を使わせて頂きます!
ただ、疑問に思わずひっくり返してかけて計算している場合、あえて「なぜひっくり返してかけるか」を解説しようとすると逆に混乱するかな?? もう少し慣れてからとか、夏休みとかに教えるのがいいかも。


桜井さん曰く、「日本の小学校の算数の教科書は、世界最高レベル」だそうです。
だから、捨てないでとっておけと。

中高生以上になると、何にも考えずに「こう計算すればいいんでしょ」とテクニックだけで乗り越えることができてしまうのですが、小学生は「なんでひっくり返すの?」「分数ってなんなの?」とかなり本質的な疑問を持ちます。そうしたとき、私たちは「そういうルールだから覚えようね」とついつい言ってしまいがちです。
これは小学生が未熟なのではなく、私たちがテクニックに慣れてしまって、本質的な意味を忘れてしまっているのです。もしくは、本質的な意味を考えようとせずにオトナになってしまったか。

小学校の教科書に書いてあることを、オトナになって読み直す。
すると、忘れていた&知らずに来てしまった数学の本質がきっとたくさん見えてくるはず。
日本の算数の教科書には、そうした本質的なことがたくさん書かれているそうです。

私も今度、教え子ちゃんにじっくり見せてもらおうっと!
ついつい、問題集中心になってしまいがちなのですが、教科書に書かれていることをしっかり理解するというのは基本中の基本ですからね。

何だかいろいろと、目からウロコな講義でした。

一緒に行った編集者と「毎週通って、学生と一緒にレポート出しちゃおうか」なんて話しながら帰ってきましたが、本当に毎週受けたい!
仕事の予定をうまく考えて、また行きたいと思います。