リスク軽減のための方法はいろいろありますが、代表的でカンタンにできるリスク軽減方法をお伝えします。
今回は3つ目で「資産クラスの分散」です。クラスって?
まあ、お読みください。
「資産運用でポートフォリオ全体のリスクを軽減するために、 大切なことはなんでしょう?」
という質問をAさんとBさんにしてみました。
Aさんは、
「できるだけ多くの銘柄や、多くの金融商品に投資をすれば、 リスクが減りますよ。徹底的に分散することです。
例えば、日本の上場株式を全銘柄買うとか・・・」
Bさんは、
「株式と債券と不動産など、 お互いに『相関性』が低い銘柄や 金融商品に投資をすれば、 すべてが同時に下落する確率が低く なるので、ポートフォリオ全体のリスクが減りますよ」
Aさんの発言は、1銘柄の分散のことですね。
多くの株式に分散投資をしようとすると、巨額のお金が必要になりますが、ETFによって比較的少額で上場銘柄をまとめ買いする方法もあります。
しかしここでは、Bさんの発言のように、様々な種類の金融資産(=資産クラス)に分散してリスクを軽減する方法を見ていきます。
同じような動きをするのか、違う動きをするのかを計る指標として使われるのが「相関係数」(ソウカン・ケイスウ)
という指標です。
相関係数は1から-1までの数字を取ります。
1に近ければ同じような動きをして「相関性が高い」といいます。
-1に近ければ完全に逆の動きをして「相関性が低い」といいます。
さて、資産の配分を決定することを、「アセットアロケーション」と呼びます。
資産運用の成否を分けるのは、このアセットアロケーションにあるといっても過言ではありません。
相関性を考慮したアセットアロケーションを作ってみましょう。
銘柄を選ぶ前に、まずはご自身の資産のために