【海猿的アジング考察60】絶対的性能論 | 【Real.アジング~真実へ~】第5章

【Real.アジング~真実へ~】第5章

令和4年1月、50歳で陸上自衛隊を依願退職。釣りメーカー【MIZAR】を立ち上げ奮闘中!アジングの楽しさを伝えたい。ただ、意味のない過大表現や偽りでアングラーを煽って製品販売する気はない。真実を伝え、それでもなお楽しいのが本物の釣りの楽しさである。


本日のテーマは…


絶対的性能論



現在、【繊細なアジングロッド】の性能について色々と試行錯誤しながら追究している最中なのだが…




そのロッド性能を本当に理解しているアングラーの割合はどれくらい居るのだろう?



ぶっちゃけて言わせてもらうと…


『殆ど居ない?』


んじゃないか?という印象である。


何故?そう感じるか?


一番の理由は…


アングラー個々の【評価の差】これが、あまりにも大きく、多いからである。


いつも言ってる事だが、性能というものの評価に個人差は無いハズ


例えば【反響感度

これを数値化すれば簡単に答えは出る




操作感度】,【負荷感度】にしても同じ事が言えるのだが…


何故か?アングラーによって評価が異なる。


精密な時を刻む精巧な【高級腕時計】

誰が身に付けようが、その性能は変わらない。




最高速が時速300㎞の車

トップスピードに到達する迄の時間の差はドライバーによって変化するものだが、小学生に運転させても300㎞は出る。


性能というものは絶対的なハズである。


上に挙げた例えでは誰も異論を唱える事は無い


それは何故か?


知る事

感じる事

が、誰でも出来るから。

精密な時刻、300㎞というスピード

誰でも解る。



しかし…


正確な時間を計るもの、正確なスピードを計るもの


これが無ければ?…


スピードメーターの無い時速290㎞と、時速300㎞の車

その車に乗ってみて体感でどちらが速い車なのか解る人間は少ないだろう。



それでも…

スピードメーターの無い車でも人間感度を上げれば、そのスピードの【】は感じる事が出来るようになる。




同じ様に…

正確な性能を計る事の出来ないのが…

ロッド性能である。


釣り道具、特に【ロッド性能】についてはアングラーによって評価が異なる


不思議だと思わない?


さて、その【性能】

絶対的性能は1つだが、個々に引き出せる性能の違いは存在する。

例えば…


◎キャスト性能

これはアングラーの体力や筋力によって変化する。

パツパツのアジングロッドでは10㍍しか飛距離を出すことが出来ない小学生

柔らかいロッドに変えると15㍍飛ぶようになる。


しかし、勘違いしてはならないところで

俺がそのパツパツのアジングロッドと柔らかいロッドを投げ比べてみた場合、どちらが飛ぶか?



パツパツのアジングロッド=20㍍

柔らかいアジングロッド=16㍍


絶対的性能はパツパツのアジングロッドが上


ということである。


絶対的性能

個人差性能



この2つが存在する事は理解して頂けただろうか?


この2つの【性能】

どこぞの胡散臭いオッサンは混同させる

それは俺から見れば【逃げ】である。




プロ野球選手のバット

選手の筋力やスイングの違いや、求める打球の違いによって、選手の選ぶバットは違う

これは、ロッド性能は言えば

◎キャスト性能

である。



しかし、バットの性能でも…

【打球が飛ぶバット】

【反発力の高い素材のバット】



この絶対的性能の答えに個人差は無い。


この性能こそが、ロッドでいうところの

◎反響感度

◎操作感度


である。



この性能にも個人差は存在しない。




考えてみれば解る事だが、小学生が持っても、大人が持っても、バイトを感じる振動が変わる事はない。


操作感度も同ロッドでリグの存在を感じるのに個人は無い



100㌘の鉄球と90㌘の鉄球の重さの違いを感じようとする場合において、個人差は無いのである。


したがって…


絶対的性能の

反響感度

操作感度


二本のロッド性能を比べて…



意見が別れる場合、どちら側かは間違っているのである。




ロッド性能を語る場合に…



『人それぞれ』

という理論はまやかしである。



使い易さや扱いやすさ

これはバットでいうところの手の大きさであったり、筋力であったり、個々の差で変化する。



個人差性能であり、本当の絶対的性能ではない。






◎絶対的性能とは…


答えは1つ




これを混同する胡散臭いオヤジが囀りホザく理由は【知らないから】の一言で完結するだろう。







ロッド性能を語る上で必要不可欠なのが


ロッドコンセプト

どのような場面でどのようなリグをどのように使うのか?





個々のロッドに対する評価の差が生ずる理由


これは先に挙げた【コンセプト】を理解してないのが一番の理由だろう。

そして、【コンセプト】を理解していても…

【知らない】

【感じる事の出来ない】


アングラーも、性能を理解する事は出来な無いであろう。

ぶっちゃけて言うと…

【知らない】

【感じない】

アングラーでもアジは釣れる。



【感じる】必要の無いフィールドや状況でばかりアジングをやっていると…


【感じる事】はおろか、【知る事】すら解らないままである。


当たり前だ、【感じる事】が無くても爆釣するのだから…





また、【感じる】必要性の有るポイントや状況でも、【感じる】事なく、イメージだけでリグ操作は可能。


それなりに釣果は出る。


釣果が出れば考える事を止めるアングラー


そして…


【ロッド性能】を理解できない。


そんな仕組みではなかろうか?




繊細なアジングロッドに必要な絶対的性能は…


操作感度

所謂、リグの重みや潮流の変化を感じる感度である。


その【変化】を感じる事


感じようとしないと感じる事は不可能

感じとれる環境でないと感じる事は不可能



それを感じてしまえば【操作感度】の絶対的性能は理解出来るのだが…


誰が使おうがその性能は変わらない。



長々と書いたが


絶対的性能


◎個人差性能


これは全く別物である。


その2つの性能


ロッド性能のどの部分が絶対的性能で、どの部分が個人差性能なのか?


そして


絶対的性能の【反響感度】や【操作感度


この性能の善し悪しを正確に判断する事





そうすれば本当の【ロッド性能】を理解出来ると考える今日この頃である。


という自分もまだ【ロッド性能】を完璧に理解している訳ではない。






今日の【名言】



10歳にして菓子に動かされ、

20歳にしては恋人に、

30歳にして快楽に、

40歳にしては野心に、

50歳にしては貪欲に動かされる。


いつになったら人間はただ知性のみを追って進むようになるのであろうか。

ゲーテ






オマケ


いちか

10ヶ月、そらジローに動かされている…











おしまい。