【海猿的アジング考察13】 | 【Real.アジング~真実へ~】第5章

【Real.アジング~真実へ~】第5章

令和4年1月、50歳で陸上自衛隊を依願退職。釣りメーカー【MIZAR】を立ち上げ奮闘中!アジングの楽しさを伝えたい。ただ、意味のない過大表現や偽りでアングラーを煽って製品販売する気はない。真実を伝え、それでもなお楽しいのが本物の釣りの楽しさである。

今週末は家でおとなしくしています・・・・


8月11日~17日まで休みです!


盆休みの日程も決まり、広島での釣りの計画も着実に進行中です。



全て書き終わってみると・・・


かなり挑戦的な文面になりましたので気分を害する方もあると思います。




今日の考察テーマは



【妄想と勘違い?と販促効果】



VOL.12の考察ではかなり毒を吐いたが、今回はさらにパワーアップしました!


その中身は【前アタリと上顎フッキング】について・・・・・



このテーマに触れるのはリスクは大きいし、反対意見や中傷も含め色々と問題が発生するのは承知の上でぶっちゃけます!!



海猿が疑問を持っているのは・・・・


『高感度ロッドで、前アタリを捉え、瞬時にフッキングする事で上顎にフッキングする事が出来る』


↑ここの部分。


何故こんな事が言われるようになったのか??おそらくこれまたエキスパートと呼ばれるアングラーからの情報発信によるところが多い。



いまや雑誌のアジング記事を見ると、この部分は誰もが口をそろえて謳っているが・・・・



本当にそう考えて書いてるのか?それとも・・・・・




アジングでは常識的な事とされてるからなのか?否定でもしようものなら・・・


『この人アジングの事が解ってないんじゃないの?』


とか

『この人前アタリが解らないのか?』

と思われるのが嫌だから右にならえになって執筆してるのか??


それとも????







前置きが長くなったので本題へ


まず『前アタリ』について・・・・・


なんだ?そりゃ??? 自分はそんなものは妄想だと考えている。




まず『前アタリ』とは何? 明確な説明でハッキリとした『前アタリ』って物の定義ってあるのか?



『アジが吸い込む前の追尾等による、若干のテンションの抜けや違和感』



↑こういうものが『前アタリ』みたいなことを以前雑誌かなんかで、目にしたことは有ったが・・・


百歩譲ってそれが前アタリだとしよう。


でもそれを目で見て確かめたのか?


そのテンションの抜けや、違和感があった時には、もう既にフッキングしているかも?等々考えないのか?




千歩譲って、『吸い込む前の追尾等によるテンションの抜けや違和感』が前アタリだとしよう・・・・



そこでフッキングする事で上顎に掛る?

そんな事はない・・・


その時点では、まだフックポイントが口の中に入ってない?とか既にフッキングしているとか考えないのか?

バイト=フックポイントは口の中に入っているという極めて単純な思考なのか?



一万歩譲って、前アタリと言われるバイトでフックポイントが口の入っていたとしよう!


そこで感じたアタリから人間の脳を経由してフッキング動作に入り、ロッド~ライン~フックまでの力の伝達時間は何秒かかる??



【上顎フッキング】を提唱する人達は、アジの吸い込みから吐き出すまでの時間はコンマ何秒とかって言ってるが、間に合うと考えるのが正に【妄想】


海猿的にはアジが捕食して吐き出すまでの時間は、状況によって変わるものだし、即吐き出すという状況は少ないと思う。





10万歩譲って、吐き出す時間がコンマ何秒だとして、『前アタリ』で即フッキングが間に合ったとしよう。


ここまで譲ってもまだまだ【上顎】には掛からない事は有る。


何故か??


基本的にジグヘッドの形状、シンカーとラインアイの関係からフックポイントは上に向く、というのは常識的な事。


しかし、実際にフッキングした時にフックポイントが必ず上を向いていると考える事が【妄想と勘違い】である・・・・・



アジがワームの尻尾から、ワームやフックに干渉する事なくフックポイントが口の中に入るのならフックポイントは上を向いてフッキング出来るだろう。


しかし、比較的シルエットの長いワームを使用するアジングでは、そういう状況でフックポイントが、何も干渉せずに口に入る事は極めて少ないのは【妄想】だけしても容易に解る。



↑この【妄想】は、勘違いでは無いし物理的に考えてもまず間違いない




『くわえた時にフックポイントが上を向いてなくても、合わせを入れれば上を向くだろ』



↑こんな反論も出てくるだろうが、同じように干渉するものがあれば上を向くことはない。





以上が海猿の考察



まとめると



① 前アタリといわれるバイトで既にフッキングしている事もある。



 前アタリといわれるバイトで、まだフックポイント口の中に入って無い事がある。



 コンマ数秒の吐き出す時間でフッキングするのは人間の能力では不可能。(吐くまでの時間はいつも短い訳では無い)



④ 前アタリといわれるバイトでフッキングしてもフックポイントが上を向いているとは限らない。



 前アタリといわれるバイトが常に存在する訳では無い。



これをふまえて



【上顎フッキング】を考えると・・・・



アングラーが意図的に【上顎】を狙ってかけるというのは不可能だという事。



メディアから発信されている単純な思考ならば、反転する前にフッキングすれば【上顎】にフッキング出来るだろうが、そんな単純なことではないということは先に説明したとおりで・・・・




とはいえ、意識的に狙わなくても物理的に上顎に掛る確率は高い









ここからは【妄想と勘違いと販促効果】【販促効果】とは・・・・・



そう!そのまんま販売促進!



歴史も比較的新しいアジング、しかも人気もウナギ登り・・・・


釣りをより難しく考えさせる事によって何が起こる???



『上手く上顎フッキングが出来ない・・・・』のは・・・・



『ロッドの感度が悪いから、感度の良いロッドを買おう!』



『ラインが悪いから、極細ラインにしよう!』



『ロッドとリールのバランスが悪いから、リールを変えよう!』



『腕が悪いからやり込んでみよう!』



となる訳です。



多くを語らなくとも理解されたと思います。







自分は上だろうが下だろうがフッキングしたポイントに一喜一憂する事は無いし、上顎に掛ったから『合わせが決まった!』と思う事も有りません



という事でロッドを選ぶ際も・・・・



【積極的に掛けていくための上級者モデル!】



とか



【オートマチックな初心者モデル!】



とか・・・



【乗せ掛け調子!】



みたいなのを見ると・・・・ちとウケます。



だらだらと長くなりましたが、釣れない理由やバラシの理由上顎フッキングが出来ないから・・・・と考えるのではなく、リグやアクション、フック形状、によるものが多いのではないでしょうか????


誹謗中傷や反論は遠慮なくどうぞ!!!