NAKAMEの中央競馬重賞予想

NAKAMEの中央競馬重賞予想

主に重賞を中心にNAKAMEさんが予想します
データと血統を中心になるべく穴っぽい馬を狙うスタイルです

やります。騎手二名が不祥事で騎乗停止になりましたけど、角田大河さんに於かれましては金輪際見たくないレベルになったのでどうか免許を返してください。松若風馬さんに関しては時間置いて抜けきらなかった感じっぽいので、どこかの騎手みたいに泥酔したまま調教に行こうとしたわけではないみたい。故意ではないにしても、飲酒運転は神経尖らせて気を付けないといけない事案だし、最近は飲酒運転への意識が低くなってる気がする。多分年内はアウトでしょうけど、その間にしっかり反省してほしい。プログラムも受けなさい。

 

 

とゆーわけで狙ってみたい馬のコーナー土曜版スタート。

 

 

まずは新潟から。

1R

ルチアーナ 前走は伸びるというよりは流れ込んだ感が強いが、福島よりは新潟の方が差しやすいコース。距離はもう少し欲しい血統ではあるが、小頭数は歓迎。前走くらいはやれるのでは。

セルヴァンス 牝系的にはもう少し距離が欲しいし時計への対応も課題になるが、小倉よりは新潟の方が脚が溜まりそう。牝系的にも一瞬の脚という感じなので内回りは合っている。

6R

ホウオウフウジン 鈍重な感じでワンペースだが、前走はペースが苦しく2走前は早めに来られて窮屈に。新潟のペースならハイペリオン的に踏ん張れるし持ち味も出る。Bの効果にも期待。

ゴールドバランサー 母方にマーベラスサンデーが入るのでローカル向きだし、1角までが遠いコースでは実績があり新潟替わりはマイナスではないのでは。後はどの位置に収まるか。

キタサンドーシン

7R

ディオスバリエンテ 前走は落ち着いたペースで内に行ったのが運の尽き。前進気勢の強いタイプだし時計の速い馬場はどうかも、ワンターン自体は問題ない血統。しっかりと抜け出したい。

トーセンリョウ サイズはそんなにないし兄と同様にある程度は距離が欲しいタイプ。なので1800は短いと思うし新潟外もあまり良くないとは思うが、広いコース自体はいい。時計は問題ないのでスロー希望。

ビジュノワール

8R

パトジュニア どうも進行方向向かって左に行きたがる面が強い。左回りだとラチを頼る形になるのでその辺で上手くハマれば。血統的に砂を浴びると良くない感じなので内の行く馬に合わせる形が理想。

テンドウ 今回はBを付けて和田騎手なのでやる事は恐らく徹底先行。母方はリマンド≒オリオールが光る血統構成で、外番手や逃げた時に楽しみがある。外枠は歓迎だし前進を期待。

カルフ

11R

ヴェンチュラムーン 初の2000で結果を出せたが、エピファネイア×ディープの牡馬だし、母も中距離くらいだったので本来はこれくらいの距離がベスト。平坦も合っているし新潟外なら昇級でも。

タガノカイ 新潟外は3角までが遠い関係上、割とペースは流れやすいがここは小頭数だし同型もいない。ノヴェリスト×ホワイトマズルなので前で受けてこそだし、ここも前残りを狙う。

 

 

続いて札幌。

1R

アンジュアルディ 所謂札幌開催の安原。前走は出遅れたが長く脚を使って見せ場は作った。血統を考えれば距離は延びて問題ないはずだし、ここは更に前進を。

ベストロイヤル 鞍上をわざわざ札幌に連れてくるところは勝負気配か。マクフィの牡馬だから洋芝は合うと思うし母も洋芝巧者だった。溜めて斬れないので好位から押し切りたい。

2R

クレスコサンダー 前走はオーバーペースという程ではないが、出鞭を入れて延長としては脚を序盤に使い過ぎた感。父の割にはノーザンダンサーが煩いが、ラングフールは機動力の血統で1周は合う。

ハワイアンアイコン 追い切りだけ見ればもっとやれて良い馬だが、デビューまで時間が掛かっただけあって緩さはある。ただダートで潰しが効く血統だし緩い馬のダートはハマる。Bの効果にも期待。

ベラジオラオウ

7R

セッテイロク ダノンレジェンド産駒としてはちょっと母方が淡泊な構成な気もするが、逃げて上がり最速は掛け値なしに強い。良馬場も問題ないと思うし鞍上強化ならここでも楽しみ。

シンゼンシャイン 前走はややオーバーペース気味に競ってしまった。ミッキーアイルの牡馬だから位置は欲しいが本質的に忙しいのでもう少しゆったり運びたい。無理せず番手ならもう少しやれる。

8R

デアパーディタ 前走は内から主張できず揉まれて良さを発揮できなかった。外枠を引いたし引き続き減量騎手、母父も母母父もノーザンダンサーを持たないリオン産駒だから配合も条件もここはいい。

エルフストラック 前走は競り負けたが内容は決して悪くなかったし単騎で行けると本当にしぶとい。母がスペルオンミーだから短縮、1800はいいと思うしここも先手を奪って踏ん張りたい。

クインズステラ

11R

タイムオブフライト 2600でも短いくらいの典型的なディープ系ステイヤー。コーナーリングが上手とは言えないが札幌はコーナー角が緩いし頭数も手頃。捲り差しのような感じで。

フルール どこに長距離適性があるのかイマイチ判然としないのでOPの2600は微妙だが、配合自体はディープの黄金配合を踏襲した感じ。2走前のようにある程度位置を取りたい。

 

 

 

寝ましょう。札幌は雨降らないんですね。

毎日色んな競技を行っているパリオリンピック。パリは凱旋門賞の時期になるとコートが必要になるくらい涼しい場所で、オリンピックをやってる時期も陽が出てない時間は結構過ごしやすいとか。連日の猛暑でへばり倒している日本人からしたら天国に違いない。そんなオリンピックで日本の馬術チームが92年振りのメダル獲得というめでたい話題が。92年前は余裕で戦前ですから、本当に悠久の時を超えたと言っても過言ではない。競馬やってる人ならわかると思うけど、馬絡みの事に関してはイギリスフランスドイツが本当に強くて、この牙城を崩すのはまあミスの恩恵があったとはいえまさに偉業。馬術はTHE 金持ちの趣味って感じの参入ハードルの高いものなので、今回メダルを取っても競技人口が増えるってことはそんなにないと思うけど、少しでも興味を持ってくれる人がいるといいですね。

 

 

さて、今週行われる重賞は2つ。共に日曜のレパードSとエルムS。どちらも動画は作っていないのでここで掘り下げていこうと思う。

 

 

まずはレパードS。

昨年の1着~3着馬は結構レベルが高いかなと思っていたのだが、今のところ思ったほどの活躍ではない。うーん、もうちょっとやれると思うんだけどな。スタート地点が直線の最奥、4角を曲がった直後のところなので1角までが約380Mとそこそこ距離があり、それ故に前半からペースが流れやすい。これはクラスに関係なく、新潟ダ1800全体で言える事だ。その割には差し決着になっていないが、言い換えればアメリカンな競馬になっているとも言え、溜めて斬れるのではなく流して脚があるものが生き残るサバイバル戦のような印象か。それだけに血統的な所でもシニミニであったりヌレサドであったり踏ん張れる血統が活躍中。平坦コースなのでストームキャットやヘイロークロスも強く、重視したいのはこの辺り。今年の出走馬ではまずミッキーファイトか。父はドレフォンで母父がスペシャルウィーク。兄はグルーヴィットでエアグルーヴ牝系の中でもソニックグルーヴの子供たちはダート適性の高いタイプが多い。この馬に関しては馬体そのものは母方の方が強そうだが、加速のアクションなんかは父の影響もありそう。ただ前走はインから捌けなかったし逆に2走前は8枠から外々を回ってねじ伏せたところを見ると、なんだかんだエアグルーヴ譲りなところがありそうだ。1周の競馬がいいかは何とも言えないが、エアグルーヴはトニービンのいいところを受け継いだ馬でもあるので今回のような前半から流れやすいレースというのは合っていると思うし、スムーズなら前走より差は詰まるか。後は1800の平坦でどこまで追走できるかだが、無理せず好位を取れれば楽しみな存在。他にはブルーサンか。父はモーニンで母父がステイゴールド。3代母がナギサという事でリュウノユキナ、スマハマなどが同族。モーニンは地方で活躍馬をしている感じで、中央ではやや速力不足な感は否めないが、この馬の場合が母がマイラーでアイスカペイドのクロスも入るので、母方の速力は確かなものがある。この馬自身、ビュンビュンに飛ばして踏ん張れるキャラではないしこれは強いなと思わせるレースもやっていないけども、テンの速さは大きな武器で、好位を奪えるレースセンスは見逃せない。前走は大敗したがこれはもうオーバーペースだった事に尽きる。鞍上が逃げの形に拘り過ぎてペース無視の競馬を前走や羽田盃でもやっていて不憫な負けが見受けられただけに手替わりは大きな要素。石橋脩騎手は良くも悪くも勝負勘があまり良くないが、オーバーペース上等の逃げを打つタイプではないしちょうどいい塩梅の位置に収まりそうだ。平坦は合っているので改めて。底力がどうかも血統から条件は悪くなさそうなソニックスター、前走は馬群で苦しい競馬になったバロンドール、距離を延ばして新味に期待したいサトノフェニックスなども上位候補。

 

続いてエルムS。

函館ダ1700は1角まで300Mちょっとあるが、札幌ダ1700は240M程しかなく、普通であれば前半はペースが上がりにくい構造。ただこのレースに関して言えば道悪の年が多いというのもあるが、700M通過が42秒を切る年がかなりあり、900M通過も53秒台、52秒台の年も少なくない。何故ここまで前掛かりになるのか、その年の相手関係もあるのだろうが札幌はコーナー角が非常に緩やかで他の競馬場と比べれば比較的減速せずに曲がることが出来る。ダートは東京を除けば大体コーナーはタイトに回ってくるし、札幌のコーナーはかなり走りやすいはず。その辺も関係しているのかもしれない。脚質的には前有利ではあるが、セキフウやウェスタールンド、モズアトラクションなどの捲り差しも決まっていて、まあモズアトラクションの年は特にハイペースだった事情はあれど、差し勢も軽視できない。血統的な所では昨年はストームキャット持ちでワンツースリー、一昨年もストームキャット持ちでワンツーと直近2回はストームキャット持ちが上位を賑わせている。まあ昨年は道割であったことも影響しただろうが、他にはロベルトやヘイロークロスも強く、ある程度の機動力もあった方が良さそう。今年の出走馬ではまずミトノオーか。父はロゴタイプで母父がサンダーガルチ。母方に入るShadeedは日本ではなかなか見られない血統ではあるが、この馬以外ではジャックドールもこの血を持っている。ジャックドールとミトノオーの共通点はサドラーを持つというところ。母方には他にヴァイスリージェントやネヴァーベンドも入るので、ザックリ大雑把に言えばパワーと底力に優れた母方。父ロゴタイプはヘイロークロスを持つマイラー寄りの馬で、この馬自身も前進気勢の強いマイラーっぽい先行力がある馬だから、短縮も1700という距離も十分守備範囲だろう。前走は勝つには勝ったがラストは脚が上がっていて、平坦であることに最後は助けられたような勝ち方。その点札幌はいいだろうが、ここは思った以上に同型が多く斤量も58㌔でどこまでやれるかというところ。ただ戦ってきた相手関係は決して弱くはなかったし、テンの速さはここでは上位。気性的に控えると良くないしサンダーガルチは結構淡泊なタイプなので、スタートを決めて行き切れれば面白い。他にはドゥラエレーデか。父はドゥラメンテで母父がオルフェーヴル。母はリナーテの3/4同血でサトノダイヤモンドの半妹。という事はマルペンサの一族出身という事になる。マルペンサの一族はアルゼンチンの南米牝系で、どちらかと言うと持続力やスタミナといった類に優れた血統。この馬も斬れる脚は皆無だが位置を取って踏ん張る競馬に強い。またこの一族はヘイロー譲りの機動力も大きな武器で、ワンターンよりは周回する競馬の方がベターでもある。距離は明らかに短いと思うが札幌自体は問題ないと思うし、フェブラリーでは明らかなオーバーペースも先行するところは見せた。57㌔だし多少距離が短くても誤魔化しが効く可能性はある。前走はアメリカンなスピード競馬に対応出来ず。フェブラリーは距離不足からくるオーバーペースで、前走は適正距離で質が合わないという感じで敗因は分かっている。血統を考えればまだまだ衰えはないと思うし、手が替わってプラスがある感じはしないがここの相手ならもう少し走って欲しいところ。札幌になって器用に立ち回れるかだが、やりあう流れなら出番がありそうなナチュラルハイ、長欠明けがどうかも地力はあるプロミストウォリアなども上位候補。

 

今週の競馬が終わったら来週はお盆休みとか、もうそんな時期。連日暑いけど雲が結構高い位置にあって少し秋っぽさも出てきたかな。気温がもっと下がってくればそう思えるだろうけど。

我ながらタイトルを見て、なんてチープなんだと思ったもんだけども、この将棋でいうところの感想戦みたいなこのコーナーはネームバリューがそんなにないので、どうしても在り来たりなワードになってしまう。もうちょっとひねらないとね。

 

 

さて日曜に行われた重賞はクイーンSとアイビスサマーダッシュの2つ。まずはクイーンSから振り返ってみよう。

 

 

勝ったのはコガネノソラ。スタートは五分。大方の予想通りコンクシェルが主張してウインピクシスが番手に付く流れ。ただ3Fは35秒7と1角に入るまでにやや先手争いがあっただけに序盤は流れた。5Fは60秒3でオーバーペースという感じではなく、馬場を思うとやはり少し速めではあるが全体的には脚が溜まりやすい流れだったと思う。その中で道中は中団に位置。後半4Fは11.8-11.6-11.8-11.9と11秒台のラップが並んだが、最近は5F目から11秒台が入る事もあったし前後半含めてそこまできついペースではなかった。その中でジワっと位置を押し上げて4角で前を射程圏、最後はきっちり捉え切った。コスモチェーロの牝系なのでウインマリリンやウインマーレライ、コラソンビートが親戚にいる血統で小脚の利く血統でもあるが、51㌔であることを踏まえてもいきなり古馬相手に通用するとは思わなかった。何度か書いてきた通りゴールドシップはフィリーサイアーで牝馬の方が良く走るが、ロージズインメイにフサイチペガサスだから大一番の一発という魅力ではちょっとどうかと思うところがあるだけに、ある意味秋華賞よりはここの方が買いやすかったのかも。またスイートピーやオークスは結構ペースが流れていただけに、追走の面でも今回は余裕があったかもしれない。京都と内回りは合っているが、GⅠでやるには前述の通りちょっとどうかなとは思うだけに、本番までにもう少し成長してもらえれば。

 

本命のウンブライルは10着。ゲートそのものは悪くなかったが、行き脚が付かず後ろから。元々そんなに速くない方ではあるが距離を延ばしても位置が取れないとなると1周の競馬はどう足掻いても合っていなそう。展開的にも外を後ろから差すには厳しく、コーナーでも上がっていけなくて持ち味を出せなかった。ただ1800という距離に関してはまだ検討の余地はあると思う。ストライクゾーンが狭いしどこで買うか悩ましい馬だが、時計の掛かるワンターンならもっと内容は良くなるはず。

 

2着ボンドガールはゲートで煩かったがいいタイミングで扉が開いた。当初から行く気はなかったようで後方に待機。その後も上手く抜けてきて迫ったが交わし切るまでには至らず。前走は不利を受けて参考外だとしても、1800のスローを後ろから差してくるシーンが思い浮かばなかっただけに思った以上の走り。ただ腐ってもダイワメジャー産駒だし、もう少し前で受けた方が味はあるのでは。3着アルジーヌはウインピクシスが思ったよりも早く下がってきたがちゃんと捌いてインベタの優位性を損なうことなく上手に立ち回った。ワンフォーローズの牝系はこういった操縦性の良さとパワーに優れた面が特徴的で、牝系出身の馬が日曜の札幌で勝っていたけども、馬場も合っていたかもしれない。上位2頭は3歳馬という事で斤量差があったし、その辺を思えば僅差の3着なら現状の力は発揮できたのでは。1周の方がいいタイプだから夏の北海道は相手関係を思うと適鞍がなさそうだが、ちょっと渋った1周なら注意すべき存在になっていきそう。4着ドゥアイズは4角で膨れ気味になっていたように逆手前でコーナーリングをしていた。コーナー角の緩い札幌なのでそれでも進めてはいたが、落ち着いたペースだけにスムーズな加速が出来なかったのは悔やまれる。一番外を回って差してきたところを見れば負けて強しかなと思えるし、確実に馬は成長している。折り合いも付いていたから府中牝馬辺りは巻き返しに適した舞台になるかもしれない。5着コンクシェルは競られながらも先手を奪い切ってオーバーペースにならず運べたし、この馬としては100点の競馬が出来た。最後に踏ん張り切れなかったのは中山牝馬Sの時と比べて斤量を貰っていた影響だろう。となると現状がっぷり四つで組んでも重賞では足りないかなという感じで、馬場なり斤量なり、展開とプラスアルファの恩恵が欲しい。6着スタニングローズはバラ一族だから夏場に状態が良くなるというのは筋の通った話だが、バラ一族は古馬になってからの成長に乏しく、今回の負け方を見ても完成度や能力比較で以前ほどのアドバンテージはないかもしれない。バラ一族はパワーが売りの一つなので雨が降った後なのもよかったと思うし、斤量差を考慮してもパンチの足りない内容か。せめてコンクシェルと並ぶくらいは競って欲しかった。7着イフェイオンはジリジリとした伸びになってしまって距離なのか能力なのか分りかねるところだが、出遅れてから思った以上に行き脚が付いてリズムの悪いリカバリーになってしまった。その分脚が溜まらないところもあったかもしれない。広いコースの方がいいかなという感じもするし、ワンターンマイルで見直す手はある。8着モズゴールドバレルは4角で進路を絞られて追い出しを待たされてしまった。そもそも溜めて切れる馬ではないからもっと位置も欲しかったし、負け方としては阪神牝馬Sに近い。ハナを取る競馬を試していいはず。12着モリアーナは若い頃ならビュンと反応する流れだったと思うが、今はその反応がなくジリっとした伸びに。雨が良くなかったのもあったと思うが、現状は重厚さも出て内容も良くなってこないし復調への足掛かりを見つける段階か。シンガリに終わったウインピクシスはレース後に下馬との情報。展開を思えば明らかに負け過ぎだし、今回はアクシデントと見て参考外でいいだろう。

 

 

続いてアイビスサマーダッシュ。

 

勝ったのは本命のモズメイメイ。スタートはまずまずという感じ。葵Sのようなスタートは最近ないし、現状では出た方だろう。チェイスザドリーム、マウンテンムスメ、テイエムスパーダがそれぞれ好発から先手争いを繰り広げたが、マウンテンムスメが行き切ってテイエムスパーダがすぐ後ろの内、それを見る形でチェイスザドリームが続くという隊列に。2Fが21秒7、3Fが32秒5、後半2F目が11秒1でラスト1Fが11秒7と全体的に数字の上ではそれほど速くないラップに見えるが、日曜は強い向かい風が吹いていて、馬場自体は時計の出る状態だったものの風の影響でタイムが伸びない状況だった。逆に言えばその状況でもここ数年と大して変わらない流れだったので追走はここ数年の中でも結構苦しい流れだったのではないか。その中でモズメイメイは自然なスタートからウイングレイテストを見ながら中団辺り。何度も書いてきたが1200は本来忙しい馬だからこれくらいの位置で無理せず走らせるのがベストポジションで、前走に続いていい形で運べていたと思う。外ラチに寄せきれなかったが馬群を捌くのはあまり得意ではないようで頻りに頭が広いペースを向いていた。そういう意味では外ラチに頼らない競馬も良かったかも。前述の通りタイムが伸びなかったのは仕方ないが、マイペース走行がここでも出来たのが大きな収穫。トップクラスとはまだまだ差があるだろうが、早熟寄りな牝系としては成長の見られる走りが出来ている。ここを使って更に良くなってほしい。

 

1番人気のチェイスザドリームは9着。相変わらずスタートは速く、さっさと好位に取りついた。特に何かケチをつけるような運び方ではなかったと思うしやりたいことは出来たと思うが、その中で見せ場を作ることが出来なかった。時計は前走よりも遅くなったが向かい風なのでそれは仕方のないところ。元々ダートで走っていた馬で前走は馬場そのものが結構荒れていて高速度が低かった。加えて今回の方が相手が強くペースも流れた方なので、条件がきつくなると芝の重賞ではこんなものなのかもしれない。もう少し時計の掛かる馬場になってくれた方が良さそう。

 

2着ウイングレイテストは59㌔であったことや少し前を追いすぎたかなという事を思えば、勝ち負けまで持ち込んだのは完全に地力というか、ここでは力が一枚上だった。悲観する内容ではないのでサマースプリントを制する可能性は残っているし、本質的には1400くらいはあった方がいいと思うのでここを使った効果は大きいだろう。まあ個人的にはレーティングの維持が本当に求められているレースだったから112持っているこの馬が4着内に入って安心している。多分警告は来ないでしょう。3着テイエムスパーダはストライドが伸びるスプリンターで初速では負けるがスピードが乗ってくるとそこからがしぶとい。その点8枠を引いてメディーヴァルより前に行けたのは大きかったし、あれだけスムーズに行ければスピードが乗って減速率も低い走りが出来る。手応え的にはマウンテンムスメより早く悪くなったように見えてバテなかったのが象徴的だ。平坦で直線というこの条件は血統からも恐らくベストで、後は枠次第というところになるが来年も出てきたら軽視が出来ない存在になりそう。4着ディヴィナシオンはスムーズに競馬が出来たが、最後は地力の差か。レース前に雨が降ってきたが雨の馬場は得意なだけにもう少し降り出しが早ければもうちょっと違う結果になっていたかも。あまり小回りが得意ではないから直線の競馬自体は合っていると思う。5着メディーヴァルはもう少し積極的行ければよかったかなと思う面もあるけども、行ってダメ、控えてダメという競馬が続いてたからあれがマイペースなのだろう。前がフラフラしていて進路がスムーズじゃない場面があり、そこを上手く捌けていればもうちょっと差は詰まったかも。この条件は合っているが枠次第という面も…。外ラチに馬が寄ってくるレースの性質上、毎年派手に不利を受けて力を出し切れず負ける馬も少なくないが、8着ロードベイリーフは昨年一昨年と内枠から好走していた。今年も内枠になったが今年は過去2回と比べて最も外ラチを取りに行っていて、その中で捌けず脚を余した。オリオールの血が入るだけに狭いスペースに飛び込んで抜けてくる競馬が苦手で、過去2回は内枠がむしろ良かった好走だったはず。まあその辺を理解していなくても外ラチに頼らず走れる馬だという認識があればあんな競馬をする必要はなかったはずで、ハッキリ言っちゃえば鞍上の馬の理解度が低いのと、なんで外ラチに寄せていくのかを分かっていないのだろう。やろうとしている競馬の質が低い。後ろからの馬なので好走するには条件は色々付くが、直線競馬以外でも好走はしているので相手や展開次第で見直す手はある。10着ジャスパークローネは今回スタートをちゃんと決めて好位追走。ただ中途半端に1頭だけ馬場の中央を走る形になってしまった。もっとちゃんと寄せて併せ馬の形を作った方が良かったのでは。斤量58㌔は楽ではなかっただろうけど、それだけではないだろう。北米の快速血統だしここから立て直す余力が残っているかは微妙な所。16着ファイアダンサーはまたしてもアイビスサマーダッシュで大敗。ここまで負けるとなると夏馬が良くないという事になりそう。そうじゃないと説明がつかない。17着マイヨアポアは直線で捌けずに盛大に詰まり倒していた。前の隊列、手応えを見ていないからこそ起こる事象。あれはダメ、ゼッタイ。

 

 

馬場馬術を見ながらこれ書いてたんですけども、まあフランスの競技場は優雅で素敵ですねえ。ヴェルサイユ宮殿の庭って言ってたかな。金が掛かりすぎる競技で一般にはまず浸透しないでしょうけど、見てて面白いしお金持ちに布教させるべきでは。

やります。オリンピックが始まってますが、柔道の審判がまたやっちゃったみたいですね。何年か前に、一度下した判定が『お前おかしいだろ』って言われて当時3人制だった審判が揃って判定を変えるアホみたいな事があったけど、あれから成長してないね。ちゃんとしてね。

 

 

とゆーわけで狙ってみたい馬のコーナー日曜版スタート。

 

 

まずは新潟から。

1R※発走は9時35分。

ネーヴェフレスカ ニューイヤー×ネオユニはブールバールのクロスになるので質は決して悪くない。内回りも合っていると思うし、もっとガンガン行っていい馬だと思うので鞍上とも合いそう。

ウインイザナミ 前走が案外だったが、馬自体はいい馬で未勝利を勝つくらいの力はある。もうちょっと距離はあっていいと思うが内回りは問題ないはず。手替わりで前進を。

2R

ハルノアラシ 前走のレベルをどう見るか悩むところだが、大型馬だしインから伸びてくる競馬は不得手かもしれない。この頭数で外目の枠だし、外からノビノビで前進を。

スカイブルー 基本的にエピファネイアのダ替わりは食指が進まないが、シビルの牝系でワイルドアゲインの血が入るからダート下地はある。外枠もいいし勝つとまでは言わないが圏内くらいなら。

6R

シロン 前走はハナを掴みかけたところで強引に来られながらも最後まで踏ん張りいい内容。ここは外に行く馬がいるので番手だろうが、しぶとさは一枚上だし牝系を思えば内回りも問題ないはず。

マルディランダ ここで1400は正直どうかと思うが、気勢のいいタイプだし平坦自体は合っている血統。前と付き合わずマイペースで脚が溜まればここでも。

レガトゥス

7R

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8R

パイアイヤー 所謂パイクーニャンのB着。兄もそうだったがちょっと緩慢というか鈍重というか反応の鈍いところがあるだけに、どれだけ効いてくれるか。雨は降っても問題ないだろう。

フレイミングパイ 前走で行き脚が付かなかっただけに大外枠で減量起用ならやる事は一つ。距離も1200の方がいい印象だし外3くらいを取れれば上位争いか。

ビーストアタック

 

続いて札幌。

3R

ハヤブサキンチャン 前走はちょっとガッカリというレベルだったんだけども、元々テンは出る馬でマイルのイメージだから競らない札幌はペースを落とせそう。道悪をこなせば頑張れるのでは。

ウインアルドーレ 前走は勝った馬が強かったが、スタートは決まっていたし1700でもリズムは良かった。ビチパトは道悪がダメとは思わないし、ここも先行出来れば大崩れはないか。

ノーブルブランカ

6R

カムランベイ もう少し位置が取れるといいのだが、乗ってた人の諦めが早すぎた面も。手が替わるしマキャヴェリアン×ストームキャットのタリスマニックだから馬場もこなすはず。好位から踏ん張りたい。

タマモネモフィラ 速力不足な面は否めないが、前走は内から突っ張られて行けなかった。積極的な鞍上だから行為にとりつくだろうし、母がオリオールのクロスなので揉まれず行くと楽しみが。

ワイドブリザード

11R

詳細はこちら 

 

全体的に文章量が少ないですね。札幌は新潟がない時間が間延びするのでやってないところは考えてどっかに出します。雨がどうなるかね。

こちらも予想は簡潔版とさせていただきます。2重賞は時間が足りませんでね。まあオリンピック見てるってのもありますが。それではまず印の方からどうぞ。

 

 

◎モズメイメイ

○テイエムスパーダ

▲ファイアダンサー

☆ディヴィナシオン

△ロードベイリーフ ジャスパークローネ ウイングレイテスト

 

 

日曜は雨のマークも出ているが、降り始めが午後だし雨量も極端に多いわけではないようなので、そこまで時計の掛かる馬場にはなってこないかもしれない。最近は本当にレーティングが伸びなくて低レベル戦となっていたが、今年は持ちレーティングが100を超えてくる馬が複数頭いて、ウイングレイテストは112あるので数字の上では最近の中でいい馬が集まっていると言える。ハナっぱやいのはマウンテンムスメやジャスパークローネ、チェイスザドリームというところだろうが、いづれも積極的な騎手が乗っているし、特にジャスパークローネはピッチで走って海外GⅠでも先手を奪う競馬を経験していて追走の経験値が豊富。割と流れていくだろう。となるとやはりどういう競馬を経験してきたかが重要になりそう。そして流れていくペースだと注意したいのはストームキャット。サーゲイロードも最近は好相性で、雨の影響がそれほどないとすれば注意したいのはこの辺り。今のところ1番人気はチェイスザドリーム。カナロア×アドマイヤムーンで祖母はゴーンウエストの3/4同血という馬だから突進系短距離馬に出たのは順当で、短い距離への適性は揺るぎないもの。ここもガンガン突っ込んでいきたいが、当時よりも時計の出る馬場で相手が強くなってどうか。前走くらいのペースなら余裕で付いてくる。ウイングレイテストは1200でも忙しいくらいに思っているので1000への短縮はちょっと疑問に思うところがある。直線の競馬自体は上手にこなしそうだが、どこまで脚が溜まるか。

 

散々迷ったが本命はモズメイメイ。ディープ後継種牡馬にストームキャットとアンブライドルドが入る黄金配合。割と早熟寄りの牝系なので古馬になってもう一皮むけるかは何とも言えないが、いかにも平坦向きの血統だと思うし新潟自体は合っているはず。これまでは行ってバテて回収される競馬が続いていたが、前走は怪我の功名とも言うべきか、出遅れて控えた結果好走に繋がった。以前からピュアスプリンターではないと言ってきた馬で、本来1200を走るんであればあれくらいペースを落として走らせないと脚が溜まらない馬。なので今回更に距離を短くするのは不安があるが、溜める競馬をすると陣営が言っているし、少なくとも今回もオーバーペース気味の追走にはならないはず。斬れる脚があるわけではないけども、溜まれば一脚くらいは使える。枠もいいところだし、斤量55㌔なら前走くらいやれても。

 

テイエムスパーダは短距離馬としてはストライドが伸びるタイプでテンはちょっとついて行けないが行き脚が付くと良さを見せるタイプ。いかにも直線競馬にハマりそうな馬だし血統から平坦も問題ない。後はどれだけマイペースで走らせてくれるかだろう。ディヴィナシオンの2走前は進路取りのミス。雨が降っていいタイプだし、前がやりあえばチャンス。雨歓迎という点ではファイアダンサーもその1頭。